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疾病恐怖
わたる 投稿日:2020年05月05日 15:29 No.1103
始めまして。
お忙しい所大変申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。
現在、疾病恐怖症になり1年6か月になります。
主な症状としてはHIV恐怖になるのですが、この1年半で8回もの検査をしています。

当然、感染をするような行為はしていません。

最近ですと、コンビニで買ったサラダを食べた際、ほんのり精液の匂いがしたため、口腔粘膜を介した感染が気になって仕方ありません。
この1年半でHIVについてネット検索をしていますので感染のリスクはほとんどないことは自覚していますが、万が一が頭から離れません。

検査自体が確認行為になることは知っているため、検査すればするほど強迫観念が強くなるとおもいますが、HIVの特性上
「早く感染が発覚した方が治療に有意」という言葉が気になってしまい検査を検討してしまいます。
また、HIVの感染経路が性感染症となってるため、もし感染したら家族に「日常生活で感染した」といっても信じてもらえないと思うと不安でしょうがなくなります。

そこで先生に質問です。このような場合はどのような心持で強迫に臨めばよいでしょうか?
また、曝露療法はどのようなことに挑戦すればよろしいでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。


矢野 投稿日:2020年05月11日 01:06 No.1104
HIVの感染恐怖については、この掲示板でも何回か出てきているので、それらも参考にしてみてください。
早く感染が発覚した方が治療に有利というのは、ありますが、8回も検査をしているのであれば、感染はしていないと考えて良いと思います。
そこで、「万が一…」というふうに不安になるのであれば、その「感染しているかもしれないリスク」を受け入れていくことが認知行動療法の目的になります。

曝露としては、自分がHIVに感染すると思って避けていることにチャレンジしていくということです。よくあるのは、血の跡を触る等です。


わたる 投稿日:2020年05月12日 13:20 No.1108
矢野先生、ご返信ありがとうございます。
少しだけ質問があります。
食べたサラダに精液の匂いがしてからは検査に行っておらず、モヤモヤしている所です。
ここで検査に行ってしまっては強迫行為になってしまい、より強迫観念が強くなると考えていますがそのような考えでよろしいですか?
また、先生がおっしゃっていた「感染しているかもしれないリスクを受け入れることが認知行動療法の目的」とは、リスクが常にあり、感染しているかもしれない状況に慣れ、受け入れるということでしょうか?


矢野 投稿日:2020年05月14日 16:29 No.1109
そうです。検査に行くと、似たような状況で不安・モヤモヤが強くなってしまいます。
認知行動療法(曝露)の目的は、そのとおりです。

付け加えるのであれば、感染のリスクは非常に低いということも学びます。ただ、100%の安全にこだわってしまうので、「リスクが常にあり、感染しているかもしれない状況になれ、受け入れる」ということが必要になるのです。


わたる 投稿日:2020年05月24日 16:04 No.1111
矢野先生

曝露療法の目的の一つに曝露しても何も起こらない事を実感することかと思いますが、HIV恐怖の場合は検査をしない限り、感染しているかは分からず、分かる場合はエイズを発症する5年以上後かと思います。

この様なHIV恐怖に対しての曝露療法は「感染しているかもしれない事に慣れる」ことがメインになるのでしょうか?

また、発症までが長いため妻に感染させてしまうかもという事が気になってしまいます。どんな心持ちでいればよろしいでしょうか?

お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。


矢野 投稿日:2020年05月24日 18:25 No.1113
そのとおりです。 例えば、新型コロナウィルス感染症等は潜伏期間が短いので2週間くらいすれば、感染させたかどうかが確定しますね。
一方で、HIVはAIDS発症まで分からないということになります。HIVが感染恐怖の中でよく上がってくるのは、この潜伏期間が長いという特殊性によります。

例えば、新型コロナウィルス感染症も、無症状の人が感染を拡大していることが問題になりました。多くの人が、「自分は、知らない間に感染して、誰かに感染させているのかもしれない」という加害に関する恐怖を少しは考えました。しかし、それでも人は人にあったりするわけです。それが、「感染しているかも/感染させているかもしれない」に慣れるということです。

曝露で学ぶことが分かっても曝露をしなければ、あんまり意味がないんですね。心持ちをどうするかというより、とりあえず曝露をやっていると、感染の恐怖に慣れるという状態になっていくのだと覚えておくとよいです。


わたる 投稿日:2020年05月27日 07:41 No.1118
返信ありがとうございます!

少しずつ曝露をやっていこうと思います。
感染の可能性を感じている床屋や歯医者に行こうと思いますが、一番は妻に感染させてしまうのが一番怖いと感じています。

この場合は妻に感染させてしまう状況(主に性行為)にもチャレンジした方がよろしいでしょうか?


矢野 投稿日:2020年05月27日 23:29 No.1119
加害恐怖は、自分に責任がかかる行為が怖くなるので、奥様のような大事な人が危険にさらされるという状況が苦しくなります。

そうですね。性行為などもチャレンジしてみてください!


わたる 投稿日:2020年05月28日 07:34 No.1120
ありがとうございます!

是非チャレンジしてみます!

また困った際は相談させてください。




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