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車の加害恐怖 にゃんこ 投稿日: 2021年10月26日 15:33 No.1540 【返信

初めまして、お世話になります。
今年の始めから強迫性障害の症状が出始め何とか色々誤魔化しながら過ごしてたのですが5月ぐらいから症状が酷くなり病院に通院してます。今、妊娠中でもあり元々心配性な性格です。
車の運転は強迫性障害になるまでは好きでした。車を弄るのも好きでこんな病気になるのは凄くショックでいつ治るのか不安な毎日を過ごしてます。強迫観念が強く出ると本当辛くて死にたくなるぐらい地獄です。
例えば、交差点、人とすれ違った時など当たってないか確認しないと不安で仕方ないです。
車の真横に人がいるだけで凄く不安になります。
普通なら接触したら気付くのに気付かずに接触したんじゃないかとか凄く不安になります。
仕事も車関係で本来なら私にとって楽な仕事です。
今は本当最低限の運転しか出来ず、不安が強くなると戻って確認したり、ドラレコ、写真など見てしまいます。
今、薬も飲んでいますが妊娠中なので減薬をして波があります。
お腹の赤ちゃんにも不安が伝わりそうで色々ストレスがかかるんじゃないかと心配です。
矢野 投稿日: 2021年11月08日 22:26 No.1550
強迫症の症状は、周産期に悪化することが知られています。
特に出産後は、調子を崩す方が多いです。
妊娠中でも、認知行動療法が有効なことは知られています。
妊娠の経過がよいのであれば、認知行動療法をやってみると良いと思います。
認知行動療法ができなくとも、強迫症ではどうすると悪化し、どうすると改善するのかを知っておくとよいと思います。
以下の動画が役に立つと思います。
https://youtu.be/w3ALHMv_VKM
https://youtu.be/2hlfKsJU2Rw
にゃんこ 投稿日: 2021年11月16日 17:21 No.1559
返事が遅くなりごめんなさい。
今日も強迫観念が襲ってきて内心パニックになってます。
明らかに2mぐらい離れてたのに当たったんじゃないか?とか本当怖い妄想が暴走して辛いです。

車には当たってないのに強迫観念がずっといる感じです。

先生のアドバイスを頑張ってやってみたいと思います。ありがとうございます



荷詰めさえ済めば引っ越し出来る状態なのですが、体が思うように動きません。引っ越しが怖いのか尻込みしていて、一刻も早く実家を出たい気持ちと裏腹に予定を先送りしたり、詰めなくていい予定を入れたりして、自分で自分に戸惑っています

幼少期から継続的に親から虐待などあり、複雑性PTSDと解離性同一性障害です。

一人暮らしはした事があるのですが、親と赤の他人から様々な被害に遭い、症状も激しくなり、上手くいきませんでした

幼少期に「家から出たらお前を食わせてくれるような人は居ないからお前はすぐに死ぬ」と何度も脅された事や、
一人暮らしをした時のつらい体験、
「出ていけ」「追い出してやる」と「お前が居なくなったら金はどうなるんだ」「お前の生活費だけのために金がなくなるなんて誰が許すか!許さない」「家族のケアはどうするんだ。急な出費はどうなるんだ」「家事はどうなるんだ?母親にだけさせるのか?自分のことしか頭にないのか?人でなし」などのダブルバインドも長かったからだと思います。

怖くて動けないのだと思うのですが、どうやったら自分に寄り添って、動けるようになるでしょうか
矢野 投稿日: 2021年11月08日 22:26 No.1548
虐待が起こっている家から出られないという心理は、よくある現象です。
親から言われたことが、今でもの残っているのですね。

荷物さえ積めば引っ越しできる状態なのであれば、引っ越しは可能なのですね?
虐待が起こっている場合、家から出てから治療が始まる場合が多いです。

現状では、家の外の健全な人たちと繋がることだと思います。
というのも、やはり一人で生活するのは心もとないと思うのです。
精神科に通院中であれば、訪問看護なども検討してみるとよいと思います。
支援者以外でも、友達でもよいと思います。
そのような、健全で安全な人たちが外の世界にしっかりいるという安心感があれば、親に言われたことなども少し緩和すると思います。

最後の山だと思うので、家から出られるようになることを祈っています。


どうしたらいいのか分かりません K 投稿日: 2021年07月03日 23:16 No.1485 【返信

はじめまして。
私は、自分の記憶、言っていること、考えていること、感じていることが全部嘘のように思えて、自分のことなのに確信が持てません。昔の私が、辛い、死にたいと感じていた出来事も本当は嘘で、私が勝手に想像して作り上げているだけなのではないか、全て私の妄想なのではないかと疑って、自分を裏切っているみたいで苦しいです。

何が辛かったのか詳しく思い出すことはできないのですが、それを思い出せない、忘れてしまった自分が許せません。昔の私(小・中学生の頃)は、この死にたい気持ちも時間が経ったらきっと全部忘れてしまうだろうなと思っていたので、辛かった出来事を全てメモして、忘れないように、いつでも見返して思い出せるようにしていました。
ですが、自殺しようとして身辺整理をしたとき、メモは全て捨ててしまいました(大学生の頃)。それから、メモがないので何が辛かったのか具体的に思い出すことができなくなりました。

そんな私を昔の私が許していないと感じ、死んでいないことが昔の私への裏切りのように思えて、早く死なないといけないと思っています(私が私を許すのは、私が死んだ時だけだと感じています)。
また、高校生の頃から自傷行為をしているのですが、傷がないと死にたいと思っていないみたいで自分が許せないので、切った部分が治ってくるとまた切らなければいけないと思ってしまいます。私は、死にたいと思っていることが嘘じゃないと自分自身に証明するために死にたいです。

過去に1度だけ、大学の先生に死にたいと相談したことがありますが、私じゃない自分が話している感じ、そんなこと言いたくないのに私はただ聞いているだけで話せないという感じがしました。相談に行く前は「誰かに言うなんて絶対に許さない」「余計なことするな」「お前は黙って言うことを聞いてればいいんだ」とずっと自分に罵倒されている感じや『行ってもどうせ私は話せない』『違う私が当たり障りのないことを言うに決まっている』と感じていました。
今も「早く死ね」など自分で自分を罵倒する声が聞こえます。聞こえると言っても、実際に声が聞こえているわけではなく、自分の思っていることが脳から耳に伝わって、耳の内側で反射して、あたかも耳の外から入ってきたかのような感じで再び脳に伝達されている感覚です。

こんな風にどんな症状があるのか書いていますが、自分は何か精神的な病気なのかなと思い、症状などをネットで調べていたので、本当はそんな症状はないのにそこで見た症状が自分にあるように演じているのではないか、もしかしたら全部私の妄想なのではないかと思い、誰かに話すのはためらっていました。
ですが、来月で24歳になってしまうので、そろそろ本気で死なないと、早くしないと、どうしようとすごく焦っています。まさか自分がこんな年になるまで生きているなんて思っていませんでした。なので、なるべく早くどうにかしたいです。

そこで、精神科を受診したりカウンセリングを受けてみようかなという気持ちになったのですが(死にたいくせに矛盾していて変ですが)、

・死にたいと思うことが辛いのではなく、死ねないことが辛い
・日常生活には特に支障がない
・治療して死にたい気持ちがなくなってしまったら死ねなくなるので困る
・死にたいくせに生きようとしているみたいで自分が許せない

などの理由から、積極的に治療をしたいとは思っていません。それなら行く意味はないと思うのですが、自分の症状が何なのか専門家の方の見解を聞きたいのだと思います。もし何かしらの病気であれば、私が死にたいのは嘘ではないと安心できるのではないかと思っているため、行ってみたいのだと感じます。ですが、治療する気はないのに精神科やカウンセリングに行ってもいいのかな?と気が引けてしまいます。

長々とまとまりのない文章を書いてしまったのですが、結局何を相談したいのか、どうしたいのか、どうしたらいいのか自分でもよく分かりません。申し訳ありません。
矢野 投稿日: 2021年07月07日 01:16 No.1486
悩んでいらっしゃることは、トラウマ関連の症状だろうと思われます。いくつか、症状として切り出せる部分を列記してみます。

>自分の記憶、言っていること、考えていること、感じていることが全部嘘のように思えて、自分のことなのに確信が持てません。昔の私が、辛い、死にたいと感じていた出来事も本当は嘘で、私が勝手に想像して作り上げているだけなのではないか、全て私の妄想なのではないかと疑って、自分を裏切っているみたいで苦しいです。

この部分は、離人感の一つの表現です。
特に、重度なトラウマを持っている方では、このような訴えが出てきます。



>何が辛かったのか詳しく思い出すことはできないのですが、それを思い出せない、忘れてしまった自分が許せません。

この部分は、解離性健忘だと思われます。解離性健忘は、現在も記憶障害が起こっているという意味でも使いますが、過去のトラウマ記憶が抜けている場合にも使います。
また、忘れてしまった自分が許せないという点も重要です。許せないというのは、その部分にアイデンティティに関わる何らかの記憶があるからではないでしょうか?
このような、状態は、トラウマを持っている方に多いです。



>自殺しようとして身辺整理をしたとき、メモは全て捨ててしまいました(大学生の頃)。それから、メモがないので何が辛かったのか具体的に思い出すことができなくなりました。

この部分から、苦しかった状態は、小学校から大学生の頃まで継続して起こっていたと考えられます。そして、このようなある一時点で、記憶が途切れることもあります。典型的な症状は、『気づいたら、大学生になっていた』『自分の人生は高校生から始まっている』というような訴えです。



>また、高校生の頃から自傷行為をしているのですが、傷がないと死にたいと思っていないみたいで自分が許せないので、切った部分が治ってくるとまた切らなければいけないと思ってしまいます。私は、死にたいと思っていることが嘘じゃないと自分自身に証明するために死にたいです。

この部分が、非常に今の苦しみの根幹にある部分だと思います。なぜ、このような気持ちになるのかを治療の中で整理していくと良いと思います。



>私じゃない自分が話している感じ、そんなこと言いたくないのに私はただ聞いているだけで話せないという感じがしました。

この部分も、解離や離人症という症状になります。



>今も「早く死ね」など自分で自分を罵倒する声が聞こえます。聞こえると言っても、実際に声が聞こえているわけではなく、自分の思っていることが脳から耳に伝わって、耳の内側で反射して、あたかも耳の外から入ってきたかのような感じで再び脳に伝達されている感覚です。

小さい頃からのトラウマがあると幻聴やフラッシュバックのような声が聞こえます。幻聴として自覚されることもあれば、このように自分の中に別の自分が響いているような感覚として知覚する方もいます。



>本当はそんな症状はないのにそこで見た症状が自分にあるように演じているのではないか、もしかしたら全部私の妄想なのではないかと思い、誰かに話すのはためらっていました。

妄想ではないですし、『妄想かもしれない、自分が演じているだけなのかも』と自分のことを評価していることのほうが、症状めいたことになります。これは、トラウマの一つの症状である「自責感」の一つの表現とも言えます。



>・日常生活には特に支障がない

この点が結構重要で、重度のトラウマを負っている人も、生活に支障がないことが多いです。
正確には、支障が本当はあるけれど、持ちこたえられているのです。


>・死にたいと思うことが辛いのではなく、死ねないことが辛い
>・治療して死にたい気持ちがなくなってしまったら死ねなくなるので困る
>・死にたいくせに生きようとしているみたいで自分が許せない

この3つは、治療上、とても重要なことになります。
『自分が死ぬことによって、自分がやっと許せる』ということは、それほどまでに、自分を許せなくなる何かが起こったのだろうと思います。
そして、治療をしようとすることは、「自分が死ぬこと」から離れていくことになるために、治療をするかしないかで葛藤するという状態になっています。この葛藤状態、自責的な状態こそが、トラウマ関連の症状そのものになります。

治療をする気がなくても、一度、精神科やカウンセリングに行ってみて下さい。
むしろ、治療をしようと思い立って、治療にいくよりも、「ちょっと、試しに行ってみるか」位の感覚が良いと思います。
急に治療をしようと思ってしまうと、その反動で「罪悪感」が強まります。
今の自分に起こっていることを詳しくしるために、専門家の意見をきいてみようくらいの距離感がちょうど良いと思います。
K 投稿日: 2021年07月09日 05:02 No.1488
お忙しい中、お返事をくださりありがとうございます。

先生のお返事を読んで、なんだか認めてもらえたような、少し救われたような、そんな気がしました。

本当は、もっと詳しく説明したいことやお聞きしたいことがあるのですが、それはきちんと精神科やカウンセリングに行ってやるべきなのかなと思います。
説明したい、意見を聞きたいという思いがここで満たされてしまったら、私はきっと精神科やカウンセリングには行かないような気がします。

近くの病院はどこも電話で予約しなければならないので、電話が苦手な私は勇気が出ないのですが、行ってみようかなという気持ちが変わらないうちに、頑張って予約をしようと思います。

拙い文章でお手を煩わせてしまったかと存じますが、ご意見をお伺いすることができて良かったです。
ありがとうございました。
K 投稿日: 2021年11月07日 14:51 No.1544
お久しぶりです。
あれから初めてカウンセリングを受けに行きましたが、4回ほど行ってやめました。

当たり前かもしれませんが、カウンセリングの内容だけではなく、カウンセリングの場自体が人を生かすために存在しているのだと強く感じたからです。

私は死ぬことを望んでいるため、死にたい理由を解決することではなく、死ぬ方法や死ぬためにできることについて話したいと思っていました。

実際にカウンセリングを受けてみて、分かってはいたことですが、どうしても生かそうとしてくる感じ、どうしたら生きやすくなるかという方に話を持っていく感じがして耐えられませんでした。
死にたい自分が、人を生かそうとする場にいることが場違いのように感じました。

カウンセリングに行って死ねるわけでもないし、死ねるようにアドバイスをくれるわけでもないし、死にたい人が行くところではないと思いました。
では、死にたい人はどこに行けばいいのでしょうか。
死にたい人は痛くても苦しくても怖くても頑張って自分で死ぬしかないのでしょうか。

だったら死ねば?って感じなのですが、死ぬ際に感じる苦痛を想像すると怖いです。
ですが、このまま死ねずに生きてしまう自分を想像すると不快で、どうしても許せなくて死にたいです。
死ねないというのは言い訳に聞こえるかもしれませんが、死にたいのに死ねなくてもうどうしようもありません。
矢野 投稿日: 2021年11月08日 22:23 No.1546
死にたいことを望んでいて、死ぬ方法や死ぬためにできることを話したいと思っていたのに、そうではなかったのですね。
どうしても、治療者というのは、「生かしたい」と思う姿勢が強く出てしまうことがあります。
そうすると、Kさんが望んでいる会話にならなかったり、Kさんの気持ちに共感してくれないという感じになると思います。
これは、治療者側のエゴが出てしまったと思ってよいです。

死にたい気持ちがある一方、死ぬ際に感じる苦痛を想像すると怖いというのは、そうだと思います。
それが理由で、積極的に死ぬことができないのですよね。

カウンセリングだと、自分の思っていることが自由に話せないかもしれませんね…。
本来は、安心して、誰からも否定されずに、死にたい気持ちを話せることが大事です。

https://trauma-therapy-kodama.com/
にて、「死にたい気持ちを語る会」
という会を知り合いがやっています。もしよければ、連絡をとってみてください。



矢野先生、こんにちは。
事前にお知らせしたように、今回はこちらで質問をさせて頂きます。

自分は不潔強迫(主にフンや便等)と確認強迫(火の元や車など、対象は様々)を患っています。実際の強迫行為もありますが、特に頭の中での確認行為に悩んでいます。
日々の生活はなんとか出来ていますが、頭の中での確認行為が多くて面倒だし苦痛です。起きている間ずっとそれをしているわけではないですが、怖い場所や場面や、行動の節目節目ではそれをしながらでないと行動できません。

頭の中での強迫行為は、自分の場合は主に、自分を安心させるように(頭の中で)言い聞かせるというものです。
言い聞かせる言葉も、ほぼ決まっています。
「(大便や、火事など)最悪な~よりはまし。」「~よりは楽。」と、
「(汚れ等の)少々のことは、仕方ない。有り得る。」
の二種類です。
この言い聞かせがなしだと、まるで、周りがなにも見えない真っ暗闇のなかを手探りで進んで行くような、ものすごい恐怖と苦痛を感じます。

例えば、家の中のトイレで大便に行く時は、
スリッパを履いたので、床にはほぼつかないので、「より楽。」
排泄物等を流したので、「より楽。」
排泄物が落ちる時に、水が跳ねてお尻に付いたら、仕方なく拭きながら、「少々のことは、仕方ない。」
用を済ませて手を洗いながら、「少々の汚れ等は、仕方ない。」
等といった感じに、二種類の「言い聞かせ」を組み合わせるように唱えながら行動しています。

質問は、この頭の中での強迫行為(言い聞かせ)を無くして行くために、どのように曝露をしたら良いのかということです。

いきなり、まるで無しにするというのは、ものすごい恐怖だし、日々の生活自体さえ(少なくともしばらく?の間は)回らなくなるでしょうし、実際のところ難しいと思います。

そこで、まずは出来そうな場面や場所で、30分~1時間くらいの短い時間をまったくの「言い聞かせ」なしでやってみて、馴れたらその時間を伸ばしていくと言う方法を考えていますが、いかがでしょうか?
また、ほかにもより良い曝露の方法があれば、教えて頂ければと思います。

もちろん、頭の中での強迫行為に対する曝露ではなく、実際の恐怖に対するアプローチ(曝露)も行ってはいます(便座を触る等)。
しかし、今回は頭の中での強迫行為への、直接の曝露もやりたいと思い質問させて頂きました。

お忙しい中で申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。
矢野 投稿日: 2021年09月04日 22:31 No.1509
強迫症は、強迫行為がやめられない病気です。これは、曝露中でも同じで、自力で頭の中で唱えることをやめようとするのは、なかなかハードルが高いだろうと思います。なので、言い聞かせなしでやってみるというのも、試してもいいとは思いますが、難しい場合は、以下の工夫をしてみて下さい。(汚いものに触れていくという現実的な曝露は必要ですが、以下の内容では省きます)


『○○よりは、まし』『○○よりは、楽』の場合は、『今起こっているのは、○○だ』のように頭の中で言ってみるということを曝露中にしてみます。たとえば、スリッパを履いている途中で『床についている』と心の中で言ってみるのです。これは、実際に床についてなくてもいいです。(本当は、床を触った方が早いのですが…)

『少々のことは、仕方ない』に関しては、手洗いをしながら『たくさん、汚れがついている』と言ってみる、お尻を拭きながら『たくさん、汚れがついている』と言ってみる等です。

こうやって、普段やっている強迫行為のやり方を変えると「もやっ」とすると思うのです。そこに慣れていくというものです。

ちなみに、『強迫行為のやり方を変える』というのは、その必要性がないときに、やってみると達成しやすかったりします。例えば、普段の手洗いをするときに、手洗いの手順を変えることは難しいのです。手洗いをした直後などの、手洗いが必要ない場面のときに手順を変えた手洗いをしてみると、それはできることが多いです。なぜなら、「すでに手は洗っているから」という気持ちがあるので、少しハードルが下がるのですね。このステップを挟むのがコツです。

なので、最初は、トイレにいないときに、『トイレの床に、足が結構ついている』と言ってみたりする曝露をするとよいです。同じように、『おしりに、水が跳ねているのがついている』とか言ってみます。

大事なのは、曝露をする中で、頭の中で何を考えていようが、現実は変わらない。
現実は、何も変わらないから、頭で何かを唱える必要はないと学ぶことです。
としべえ 投稿日: 2021年09月05日 12:17 No.1510
矢野先生、早速のお返事、どうもありがとうございます。

そうですね。強迫行為を我慢することで、治して行くというのはセオリーとしては違いますね。

早速、アドバイスして頂いた方法を試して見ました。
まず、自室で、トイレに行くことを想像しながら、先生の言われたように、
「床にほとんど付いてしまっている。」「水がお尻に跳ねて付いた。」「汚れがたくさん付いている。」
等と、頭の中で唱えました。
その後、実際にトイレに行き、小便でしたが用を足しました(座って)。また、頭の中で唱えながら。

やった感想は、そんなにモヤッとはしなくて、わりとすんなり出来た感じです。悪い方を想像して(唱えて)動くので、少し開き直れるせいか、やや楽に行動出来た感じです。
ただ、もっと怖い場面や、不潔と確認が両方あるような場面では、混乱してしまいそうな気もします。

ただ、心配な点もあります。
一つは、今回はわりと楽に曝露出来たので、この方法で「頭の中の強迫行為」を無くして行くことが出来るのかということです。

もう一つは、この新しい「悪いほうを唱える」という方法が、それを唱えないと安心出来ない、新たな「頭の中の強迫行為」にならないか?という心配です。

これらの心配については、先生、どうでしょうか?
矢野 投稿日: 2021年09月07日 16:35 No.1511
悪い方を想像して動くので、開き直れるという感覚はとてもよい感覚だと思います。
もう少し、レベルをあげて、普段の生活の中で「触れたか触れてないのか、一瞬迷う」という場面でもやってみてください。

経験的には、想像曝露のみでは不安にならない方も多いです。「だって、現実じゃないですよね」という人もいます。ここから、少しづつ、現実場面での曝露(実際に汚いものに触れなくても)を一緒にしていくようにするとよいと思います。

強迫行為になる場合というのは、『それをやって、不安が取れる』という感覚が得られるとそうなりやすいです。曝露は、いつでもやめていいはずですが、曝露をやめると不安という感じであれば、強迫行為になってしまいます。
もう一つのポイントは、行動実験的な要素を強調して考えていると強迫症にとらわれていきやすいです。表現を変えると「頭で想像しても何も起きない」を強調しすぎると駄目なのです。「頭で想像しても"ほとんど"何も起きない」が正しい落とし所になります。つまり、「リスクに耐える(不確定性への非体制へ対処する)」ということです。
としべえ 投稿日: 2021年09月10日 15:37 No.1512
返信、どうもありがとうございます。
こちらの返信がやや遅れました、すいません。

そうですね。
もっとレベルを上げて行うことと、あと現実での曝露も必要ですよね、やはり。

ただ、普段の生活のなかでの曝露(消極的な意味での曝露)は、なかなか大変な気がするので、出来そうなときになると思います。


それをやって不安が取れる、と言うのは、自分は陥りがちなので注意しようと思います。
モヤモヤに馴れる、ということですね。


行動実験的な要素を強調して考えている~、のところは、すいません私の理解力が足りなくて、よくわかりませんでしたが、
つまり、
要は、悪い方を想像して唱える=でも、想像だから何も起きないし大丈夫、という心構えでは良くない、ということでしょうか?
矢野 投稿日: 2021年09月13日 14:58 No.1515
行動実験的な要素を強調して考えている… という所は、「想像だから何も起きないし、大丈夫」と念仏のように唱えていると、症状が収まっていかないので、『想像だから、ほとんど何も起きない。でも、もしかしたら、そういうことも起こるかもしれない。それでも大丈夫』というリスクに対する耐性も一緒に身に着けていく必要があるということです。
曝露で学ぶことは、①想像していることは、ほとんど起きない、②もしかすると、想像していることが起こるかもしれないが、そのリスクに耐える力を学ぶなのです。①ばっかりの姿勢でいると上手くいかないのです。
としべえ 投稿日: 2021年09月16日 15:28 No.1520
度々の返信、どうもありがとうございます。

アドバイスして頂いたことに注意しながら、曝露を頑張ろうと思います。


記憶障害 ma 投稿日: 2021年09月13日 13:10 No.1514 【返信

こんにちは。
30代女性です。
3年半程前に、恐怖で身体がガタガタ震えたほどのショックな体験が家族間でありました。
それから鬱になり、自力で1年後にはなんとか社会復帰し仕事を持ちましたが、そこから他愛もない会話でも急に吃ったり、咄嗟に以前の記憶が出てこなかったりするようになりました。以前の自分の勤めていた会社の場所や、1年前まで住んでいたマンションにエレベーターがあったかどうかとか、出身校の名前など明確な事実が分からなくなるのです。

怖かった経験に関しては暫くフラッシュバックに悩まされましたが、それがなくなると今度は思い出したくないはずなのに自分でわざと記憶を辿って思い出そうとします。ただ、その決定的な場面意外、その後どうやって帰宅したかやその後どう過ごしたかなどの記憶が抜け落ちていて現在も思い出せません。
思い出そうとすると頭にモヤがかかっているような感じで、鮮明にしようとすると叫びたくなる感覚になります。
仕事で手順の決まっている単純な作業を何度も忘れたり、今自分が何をしているのか急に分からなくなったりします。資料を持って、今報告したいことを上司に伝えようとした瞬間に、自分がなぜ上司のところへ来たのか分からなくなったりします。そういった時に自分の頭と口と手が全てバラバラになっているような感覚になり、私は何を言っているんだ?ともう1人の自分がそれを見ているような感覚なのです。

朝起きた瞬間に、自分が自分であることは分かるのですが、子供がいることや今自分は何歳の自分で何の仕事をしてい今から起きて何をしなければいけないのかが(子供を起こしお弁当をつくるなど)一瞬分からなくなったり、久しぶりにバスを使おうとすると自宅の前にバス停があることをすっかり忘れて駅まで行き、そこからバスに乗ると次に自宅前のバス停に止まりようやく気付くということがあったり、音大を卒業しているのに急に楽譜が読めなくなったりします。ただそういった記憶の障害がこの2年半の間に顕著に出る時と全く何もない時とあります。

あまりに脳が疲れているのか、もしかしてアルツハイマーのような病気なのかと思い調べていたら、解離性障害、解離性健忘いう言葉を見つけこちらに辿り着きました。私のこういった症状はPTSDによる解離性障害なのでしょうか?
どうしたら良いのか治るのか分からず不安です。
お返事をいただけましたら幸です。
矢野 投稿日: 2021年09月13日 18:42 No.1516
トラウマが明確にあり、そのトラウマから症状が出現しているのであれば、診断としては、解離症、解離性健忘で間違いないと思います。

トラウマがあると、基本的に過去の記憶を封じ込めようとします。
そしてき、当該の記憶のみがピンポイントで封じ込められればいいのですが、それにまつわる記憶も同時に封じ込められたりするので、

>咄嗟に以前の記憶が出てこなかったりするようになりました。以前の自分の勤めていた会社の場所や、1年前まで住んでいたマンションにエレベーターがあったかどうかとか、出身校の名前など明確な事実が分からなくなるのです。

のような記憶が思い出せないということが起きます。

また、トラウマの種類にもよりますが、トラウマの症状として身体が過覚醒と低覚醒になりやすくなります。過覚醒は、不安・イライラで交感神経が過剰に働く状態、低覚醒は、副交感神経が過剰に働いて、ぼんやりしたり、動けなかったり、うつっぽくなったりします。

この過覚醒・低覚醒が起きやすく、入れ替わったりもします。そして、入れ替わると、それまでに記憶していたものなどが飛んだりします。例えば、不安や緊張で過覚醒になる ⇒ 耐えられなくなって、低覚醒モードになる ⇒ 低覚醒モードになった瞬間に記憶が飛ぶという形です。

そのため、下記のようなことが起きます。

>仕事で手順の決まっている単純な作業を何度も忘れたり、今自分が何をしているのか急に分からなくなったりします。資料を持って、今報告したいことを上司に伝えようとした瞬間に、自分がなぜ上司のところへ来たのか分からなくなったりします。

また、このような過覚醒・低覚醒は、身体のパーツごとに起こるため、
>そういった時に自分の頭と口と手が全てバラバラになっているような感覚
ということも起きます。

また、
>私は何を言っているんだ?ともう1人の自分がそれを見ているような感覚なのです。
は、離人と呼ばれる症状だと思われます。

記憶は、自分のアイデンティティに関わる情報もあるので、下記のような状態も起きます。これも、解離性健忘が起こっていると起きやすいです。
>朝起きた瞬間に、自分が自分であることは分かるのですが、子供がいることや今自分は何歳の自分で何の仕事をしてい今から起きて何をしなければいけないのかが(子供を起こしお弁当をつくるなど)一瞬分からなくなったり、


認知症や脳梗塞等の器質的な脳の機能異常の場合、その障害が継続している必要があります。
脳が物理的にダメージを受けているので、そうなります。
一方、解離症、解離性健忘等は、心理的な状態により症状が変化します。

また、書いていただいている症状は、アルツハイマー型認知症では起きませんし、高次脳機能障害の記憶障害でも起きません。もっとこれらの障害があれば、日常生活全般に記憶障害が出て、仕事はできない状態になります。


>怖かった経験に関しては暫くフラッシュバックに悩まされましたが、それがなくなると今度は思い出したくないはずなのに自分でわざと記憶を辿って思い出そうとします。

に関しては、「再演」と呼ばれる現象です。
トラウマを乗り越えるために、自分の身に何が起こったのかを整理しようとしてこのような行動を取ると言われています。

治療に関してですが、トラウマの治療を中心とした治療を受けたほうがよいと思います。
PTSDがつくかどうかは、この文面からはわかりませんが、少なくとも解離症はつくと思います。
ma 投稿日: 2021年09月14日 21:19 No.1517
矢野先生
お返事をありがとうございます。
もしかしてと思ってこちらでご相談させていただきましたが、トラウマによる心因性で自分がこんなことになるとは思いもしませんでした。アルツハイマーや脳機能障害との違いも教えていただき、安心した部分と、逆に不安な部分とがあります。
トラウマは確実にあり、トラウマになっているのは結婚した夫とその家族は宗教のような異様さがあり、最終的に自分が軟禁され、殺されると思った出来事です。殺されるというより抹消されると思いました。(それから実際殺されはしませんでしたが、生きていけないように家や全財産や仕事を取り上げられました)
私はこのことに向き合うのが辛く、でもこの解離性の症状を治すにはトラウマの治療ということでまた向き合わないといけないということですよね。

先生のサイトを拝読して初めて離人というものを知りました。
朝起きて自分の情報が分からなくなってしまうとき、例えば自分は今母親なんだと分かると「ああ、私は今その役なんだな」とか「その設定なんだな」という風に思うのはこれだったのかと思いました。母親だから母親の仕事はなんだっけ?という風に思って行動しているところがあって、(段々とそのうちに当たり前に戻るのですが)自分自身じゃない気がします。それからその時にまず最初に自分の歳を独身の28歳だと思ってしまうのがずっと不思議だったのですが、28歳でそのトラウマに関わる人間と出会ってすべてが今に繋がるので、もしかしたらそれ以前の何もなかった安心な時に戻ってしまうということなのでしょうか…

フラッシュバックや再演といわれるものを繰り返しながらも自分はもう大丈夫と思っていたので、また気持ちの整理が必要になりました。
丁寧にお答えしてくださって、ありがとうございます。
矢野 投稿日: 2021年09月15日 11:46 No.1518
このような複雑な症状は、幼少期からの虐待などのトラウマで多いので、大人になってからのトラウマでなることは少ないのです。ただ、「軟禁」の場合は別です。
「軟禁」の場合は、経験的には、かなり重症な解離の症状が出やすい気がしています。

治療としては、向き合うというよりも、現在の安全感を確保したり、安全感を感じていくという形で進めていきます。


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