去る9月25日に開催された、地震科学探査機構(以下、JESEA)が発行するメルマガ『週刊MEGA地震予測』のユーザー大会。多くの読者を抱える大人気メルマガ主催のイベントとして、昨年に続き今年も本大会の発表内容に注目が集まった。今回、2015年に発生した震度5以上の5つの地震発生を事前に検知した新技術「プライベート電子観測点」について、JESEA顧問であり測量工学の世界的権威である村井俊治東大名誉教授が解説しました。更に、2016年現在で「本当に地震を警戒すべき地域」は「南関東」と、具体的に名前を出して警戒を呼びかけました。 |
これまで多くの地震と火山噴火を的中させてきた、琉球大学理学部名誉教授の木村政昭氏が言う。 「現在の状況は貞観・宝永地震が発生した当時と酷似しています。4月に起きた熊本地震も、近い将来発生が心配される富士山の噴火も、小笠原諸島付近のプレート境界から来るプレッシャーによるものなのです」 太平洋を南に走る伊豆・小笠原海溝沿いと、さらにその南に位置するマリアナ海溝沿いは、従来、せめぎ合うプレートがずるずると滑り、ひずみが溜まりにくいと考えられていた。 「実際に、20世紀にはこのラインで巨大地震が一度も発生していない。しかし、もう少し遡った1605年の慶長地震は、ここを震源とした津波地震とされる。関東での地震動は、さしてなかったが、大きな被害を生んでいるのです」(木村氏) 同じプレッシャーが今、太平洋側から日本列島へかかり、さらには富士山をも刺激しているというのだ。 地震が先か、噴火が先か。歴史を見ても分かるようにケースバイケースだが、7月中旬から頻発し始めている関東地方での中小規模の地震は気になるところだ。 「それらの中にも、小笠原諸島プレート境界からのプレッシャーによる地震が混ざっていると考えられる。関東直下にはいくつもの活断層が存在しますが、プレッシャーにより、いつ大きく動き出すか分からない (前出・サイエンスライター) 連鎖への引き金は、すでに指にかかっている。 |
中央構造線は九州・四国・本州を横断し、周辺に活断層が多いとされる大断層。南海トラフは東海・東南海・南海の巨大連動地震の可能性も指摘されている。どちらを取っても不安になるが、加えて「伊豆・小笠原諸島周辺で将来発生するであろう巨大地震の前兆現象」と指摘するのは、多くの火山噴火と地震を的中させてきた琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏だ。 「今、太平洋プレートとフィリピン海プレートが日本列島側に及ぼしているプレッシャーは、凄まじいものがあります。熊本地震もその影響で、緊迫する状況は変わっていないということです」 木村氏によれば、そのストレスが解消されるためには、伊豆・小笠原諸島で巨大地震が発生しなければならないというから、いずれにしても太平洋側は大きな被害を受けることになる。 「専門家の間では、東日本大震災以降、日本中の断層が変形し、バランスが崩れていると言われる。今回の阿蘇山の噴火も、その一端が現れただけなのかもしれません」(前出・サイエンスライター) 巨大噴火と巨大地震の前兆となるのか。 |
☆阪神淡路大震災や東日本大震災と来年は同じパターンになるので、日本のどこかで大きめの地震が起きるのではないかと考えています。 ・阪神淡路大震災:平成5年(エルニーニョ)→平成6年(ラニーニャ)→平成7年(ドッカーン) ・東日本大震災:平成21年(エルニーニョ)→平成22年(ラニーニャ)→平成23年(ドッカーン) ・○○○大震災?:平成27年(エルニーニョ)→平成28年(ラニーニャ)→平成29年(ドッカーン?) |