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無題
清水サチ子
投稿日:2020年09月27日 12:45
No.25
s.s.
日本語の美しさを知りたいと気にかかっていたところ、加賀乙彦の『わたしの芭蕉』に出会いました。加賀乙彦が何で芭蕉と思います。本を読んでいくと日本の古典文学の流れの上で、その推敲に推敲を重ねて研ぎ澄まされていく俳句・俳文にひかれた加賀さんの話に納得しつつ、日本語の美しさは私にとっては難しい面も多々ありました。ひとつ面白いと思ったのは平仮名やカタカナを使うことによって俳句の表情の変化を目指していることです。
芭蕉の自然のとらえかた、富士山は晴ている時ではなく天気のさえないときにもその美しさを感じるなど感性の違いがその表現にもえいきょうしていることはなるほどと思いました。
当時の木に対する思いの中で「栗」が 「西の木」で西方浄土の木を意味していて、庵に栗の木を植えるというくだりがあり、栗の木のにおいや花がどこにあるかとたまに振り向かさせることを思い出し、加賀さんの解説の中で江戸時代の生活を垣間見ることができました。
「おくの細道」は姉が仙台に住んでいたり、わたくしも一年ばかり隣の多賀城市に住んでいたこともあって「東北」は思い入れのある地方です。
私たちが教科書で学んだ芭蕉の俳句はこの時によまれたものが多いですがそれも推敲を重ねられたものであることが今回よくわかりました。
まだたくさん教えられたことがありますが今回はこれで終わります・
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