浅間会


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『江戸の乳と子ども』とジェンダー問題その4 Moroccan mint 投稿日: 2021年04月26日 14:59:21 No.64 【返信】

 探っている転換点以前の、このような人々の状況を考えると、転換点から現代までには、生きることの困難さが減り、生活様式の劇的な変化がおこると、そこから心境に変化がおとずれ、男女共に育児への関わり方を変えていくことになったのではないか、という推測ができました。
 医療や食糧生産技術が進歩し、お産や伝染病で命を落とすことが減り、母乳・ミルクを含む食糧事情がよくなると、出産時の母子・成長期の子ども・高齢期の親族、どんどん人が死ななくなっていったこと。ミルクの登場で貰い乳、乳母が不要になり、自分の体のことだけで精一杯の妻に代わって男性が奔走する必要が無くなったこと。交通手段、新たな職業、便利な道具が現れたこと。それらから、育児にかかる人手は少なくて済むようになり、また夫以外の元気な親族という新しい人手が育児に加わるように。乳が命綱ではなくなり、母乳として母子を結ぶシンボルとなった?ことで、女性を家庭にという思想が生まれ、それまで同じように働いてきた男女が、男性のみ新たな職業につくという構図に。育児が母や祖母という女性だけで解決できるようになると、戦後の高度経済成長、それに続く24時間戦えますか?の時代に男性が出産・育児まして月経について知ったり、考えたりする必要も時間も無くなったこと。色々と想像ができてきました。


『江戸の乳と子ども』とジェンダー問題その3 Moroccan mint 投稿日: 2021年04月26日 14:57:12 No.63 【返信】

 出産・育児・月経が女性だけの問題と捉えられるようになったのはいつなのか?本書ではエピローグに「江戸時代から近代への展開の過程を明らかにする課題が残されている。」とあり、「いのちをつなぐ営み」の展開の過程の解明には、やはり乳の問題が重要な手がかりになると書かれています。私は残されている課題、そこが気になってしまい、転換点を探るべく、昨年、国立歴史民俗博物館で「性差(ジェンダー)の日本史」という企画展示があったようなので、WEBサイトに目を通してみました。「近世になると『職人』から女性が排除され…『女職人鑑』のように『女』というジェンダー記号が付されるように…」、「政治の場から女性の排除を決定づけたのは、明治憲法体制でした。」などの記述から、ジェンダー問題の転換点については少し想像ができました。しかし、私が興味を持った育児に特化してのターニングポイントについては分からず終いとなったため、本書から得た知識から自分なりに推測してみました。
 まず、本書から気付いたこと。
・年齢・性別に関わらず、病気や貧困で死と隣り合わせの日常の中では懸念事項は常に自分たちはどうやって生きるか、子どもをどうやって生かしていくか、であった。
・本書全体を通して、大家族の資料や祖父母の出番が少ない。祖父が乳母の手配をすることはあっても、祖母は出てこない(ミルクで育てる、という方法がない)。そもそも生きていなかったり、親族も生活が苦しかったり、遠方に住んでいる場合は交通手段がなかったからか?
・貧富の差に関わらず、女・子どもの命は特にはかなかった。出産・育児期の妻子は死と隣り合わせており、男性の妻子に対する気持ちは現代より強い場合が多かった?


『江戸の乳と子ども』とジェンダー問題その2 Moroccan mint 投稿日: 2021年04月26日 14:55:49 No.62 【返信】

どんなに賢いメンバーを揃えても男性だけで行う会議では生理用品の重要性に気付かない、という表現を聞いたことがあるのですが、それは現代の話だと感じました。
 江戸では母の乳がないか不足する場合、父親が乳のあてを探し、行政(男性)が乳の粉という催乳薬を配り、捨て子の貰い手(乳のある者)を探す。子どもの生命に関わること(乳をめぐる様々な事項)に男性が大いに関わっていました。現代では母乳やミルクについて家庭外で話題にする時、話す相手として多いのは女性です。実際、私の居住地のサイトには「母子健康相談は,保健師・助産師・管理栄養士などの専門職による…」とありますが、約10年前、長女の時も、次女の時も男性相談員はゼロでした。
 つい200年前まで男性が乳の量がどうの、子の育ちがどうの、と言っていたのに、いったいどの時代から育児において男性が蚊帳の外に置かれて(逆に蚊帳の中に入ってしまった?)のか、読み進めるうちに、どんどん興味が湧いてきました。
 また、現代では女性特有と表現される事象、月経についての経験を夫婦で共有していたことは驚きでした。薬を用意し医者を呼ぶ、近所の女性に相談するのも夫。これは流産か月経不順か過去数年の妻の様子から自分なりの判断をして日記に記しているのも下層武士の夫。月経と家族計画(江戸では≒一家の経済)を切り離して考えられなかった時代には、男性が月経について躊躇なく話題にし、妻の体調について情報を蓄えて自分なりに解釈していました。


『江戸の乳と子ども』とジェンダー問題その1 Moroccan mint 投稿日: 2021年04月26日 14:54:21 No.61 【返信】

 色々と感想をメモしながら読んでいたら、内容・量ともに中学生の作文くらいになってしまい、どうしようかと思ったのですが、そのままつなげてしまいました。分けて投稿します。
 日本の歴史研究というのは記述も日本式に曖昧になるのか、解説と資料がきっちり対応していない(文中にデータがあるのに表にない)ところが多かったり、せっかく章に分けたはずのテーマが中で混ざったり、など読みにくかったです。また、江戸の貨幣制度が複雑で、解読に苦労しました(口入屋が捨て子の預り賃「銭3貫500文」と口入料「銀50匁」をもらい、子をもらう百姓が「銀200目」を行政から受け取る、など)。
 私は今年、朝日新聞のジェンダーに関する企画を偶然ネットで見つけ、幾つかオンラインで視聴しました。そこで自分が「ジェンダー」という語を大学で知った‘90年代半ばから世の中は少しずつ変わったけれど、声高にジェンダーについて議論されていたかと言うと、あまりされていなかったことを再認識しました。また、視聴当時、奇しくも2/4の森発言と一連の騒動があり、3/8の国際女性デーに向け、世間でこの数十年なかったほどジェンダーを議論する熱気が高まっていたため、私はこの本を乳のある女とない男という目線で読み始めました。


Moroccan Mintさんへ Bookworm 投稿日: 2021年04月10日 15:37:32 No.60 【返信】

1図書館で借りて江戸の乳とこども」を読みました。命をつなぐのが難しい江戸時代には「母乳」という言葉はなかったそうです。まさに子どもは社会のものだったのですね。哺乳類の雌としての役割しか期待されないそんな時代にあって、子どもの出来ない女性はどんなにか肩身が狭かっただろうなと想像します。私たちの命も過去の人々が懸命に命をつないできたその延長線上にあるのだと実感しました。


Moroccan mintさんtと新5年生のお嬢さんへ Bookworm 投稿日: 2021年04月07日 17:01:06 No.59 【返信】

お蕎麦はなんと言っても打ち立てがおいしいです。香りが違います。蕎麦は年中食べられるものですが、実は本当においしいのは新そばの出る秋ごろからせいぜい3月くらいまでかなと思います。蕎麦は保存が難しいようです。
「推し燃ゆ」の感想をありがとうございます。芥川賞受賞作の読者層としては異例の10代20代に人気らしいですね。「推しを推す」という現象を象徴しているとか。読んでみたいです。


無題 Moroccan mint 投稿日: 2021年04月05日 10:22:53 No.58 【返信】

子ども達が春休みで私の読書がストップしているのをよそに、うちの次女(ライトノベルばかり読んでいる新小学5年生)は読書三昧です。ということで、代わりに書いてもらいました。
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つい先日、芥川賞を受賞された宇佐見りん先生の「推し、燃ゆ」を読みました。始めは「推しのために、周りに迷惑をかけるわがままな子だな。」と思ったのですが、読み進んでいくうちに推しの存在を失っても見苦しいくらいもがいて生きようとしているところに、推しを推すことは、この子にとって生きがいなんだなーと思いました。生きがいを失っても、生きようとしている気持ちに感心しました。
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だそうです。若者向けのようなのと、感想もいかにも小学生なので恐縮ですが、最新の受賞作なので、よろしければ…


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