ぽつんと囲炉裏端


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蜂は面白い
スラダケ 投稿日:2022年04月24日 20:34 No.78 【Home】
昨年初めてエサキアリヤドリコバチを観察しました。
植物上に産卵し、孵化した幼虫は運よく通りかかった蟻の体に取りつき巣内へ侵入すると、最終的に蟻幼虫へ寄生するという面白い生活を送っています。
アリヤドリコバチは日本から10種が知られ、半数以上は生活史が未解明のようです。
現在ホスト不明であったGollumiella buffingtoniの飼育を行っており、アメイロアリとの関係が明らかになりつつあります。今後、さらに多くの種に出会えるよう、高い集中力を持ってフィールドに出たいものです。

あにまりあさんは、アリヤドリコマユバチの仲間を観察をされていたと思います。
当地でも探していますが未だに出会えません。

ところで、近年庭のクヌギで、クヌギエダイガタマバチやクヌギハケタマバチが発生し、興味を持つようになりました。タマバチの天敵として、イソウロウタマバチや他の寄生蜂などがいるのですが、ハコネナラタマバチは虫えい(虫こぶ)から甘い蜜を出すことによって蟻を集め、このような天敵から身を守ると言われています。
また、落下した虫えいが殻になると、その空間が他の蟻の巣として用いられることも考えられます。
甘露といえば蟻とアブラムシですが、似たような手法で身を守る蜂もいたとは興味深いですね。


スラダケ 投稿日:2022年04月27日 21:13 No.87 【Home】
本日観察したナラメリンゴタマバチ(虫えいのリンゴフシ)に産卵するオナガコバチ(恐らくTorymus ringofushi)と思われます。

(一応蟻蜂掲示板なので、今後も続けていきます)


スラダケ 投稿日:2022年04月26日 23:38 No.82 【Home】
なんと阿部先生とつながりがあったのですね!
タマバチの文献を調べていると、必ずと言っていいほど名前が出てきます。
藤江さんはコマユバチを研究しているようですね。昨年蛾に関係するコマユバチを送りました。あにまりあさんは昆虫全般よく観察されているので、タマバチも機会があったら探してみてください!

あべさんは社会昆虫で、ミツバチをやっていたと書かれていましたね。
私は過去に巣箱を作って分蜂を探しましたが、かなり高いところで採集できませんでした。


つくば・あべ 投稿日:2022年04月25日 19:38 No.81
蜂の進化 2022.04.25 あべ
木蜂、葉蜂 きばち、はばち
 植物の表面に産卵 →植物の内部に産卵
 《産卵管の発達》
寄生蜂 きせいほう
 動物の体内に産卵
 《植物食から動物食へ》
狩蜂 かりばち
 餌になる動物に麻酔を打つ 
 《産卵管を麻酔刺針に変更》
花蜂 はなばち
 餌を蛋白質としての花粉と糖質としての花蜜に変更
 当然、被子植物の進化と連動する
 《効率的植物食へ、刺針を防衛用毒針に変更》

狩り蜂からの派生した社会性3系統
蟻類 あり
 肉食から植物食、雑食と様々
 《翅の放棄、社会性昆虫化、多年性、一部種では刺針の放棄・毒腺放棄など》
雀蜂類 すずめばち
 肉食 日本ではスズメバチ、アシナガバチ、ホソアシナガバチなど
 《全種単年性》
蜜蜂類 みつばち
 花蜂から派生 日本では、ミツバチ、マルハナバチなど
 《マルハナバチは単年性》

 以前に書き付けたものをちょっと直して載せました。蟻馬鹿向けです。系統樹は明確になったのでしょうかねえ。 


あにまりあ 投稿日:2022年04月24日 21:41 No.80
 アリの寄生バチって面白いですね。
 確か2014年にアリの周囲をホバリングしている個体に気が付いて2016年の河内長野での蟻研で小松さんにそのハチが珍しいって言われて追いかけていたらハチの研究者の藤江さんから連絡が来て、実際に会ってどういう環境にいそうでどういう条件で出現するのかがある程度わかり、昨年1個体繭になったところまで来ています。
 大学・大学院で寄生バチをしていましたがまさかまたこの寄生バチの世界にかかわろうとは・・・
 苦笑ものです。

 最近のスラダケさんはタマバチを調べられてるんですね。
 九大の阿倍芳久先生が専門家だったかと。
 ・・・私の大学院の担当の先生です(最初はアブラムシの寄生バチの高田先生でした)。お世話になりましたし(ご迷惑をかけた方が大きいですが)、今でも不肖の弟子の私に年賀はがきを下さいます。
 狭い世界ですね。

 アリヤドリコマユバチは藤江さんの話だとアリに集まる条件がシビアなだけでもっと身近にいるんじゃないかとも話されていました(別の場所でスゥイーピングで採集されたそうです)。
 その辺の条件は会った時に話せればと思います。




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