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教えてください
ひげじい 投稿日:2019年03月29日 21:40 No.3005
船好きですが初心者です。
働き者のタグボート、特に作業時の本船とのやりとり、について興味があり探していてこのサイトに来ました。
きれいな写真やいろんな情報、楽しく閲覧せていただきました(今後も見せてください)。

それで質問なのですが、曳船と被曳船が国際VHFで「スターボード・スターボード(2隻の曳船を右舷に配置)でお願いします。」などのやりとりは聴けるのですが、いざ接岸作業が始まると押したり引いたりの細かな作業をやっているのが見られるものの、国際VHF(156MHz帯)や船上無線局(450〜470MHz帯)ではその交信が聴けません。他の周波数が使われているのでしょうか?
自衛艦と曳船の交信は当然無理なのでしょうけど、民間の船もだめです。もし、このあたりの情報にお詳しい方がおられましたら是非ともご教示ください。


げんかい(管理人) 投稿日:2019年03月29日 23:00 No.3006
こんばんは。

本船とタグ間の通信ですが、自衛艦と自衛隊タグの通信はわかりませんが、それ以外はほぼおっしゃっている国際VHF(15chか17ch)か船上通信の周波数かと思います。何を使うかは、地域によってローカルルールのようになっていたり、本船かタグが指定することがあります。
一般的な国際VHF(16ch等)に比べると出力がとても小さいので近くで見える距離でないと聞こえにくいとは思います。

入港であれば、港に近づく前の本船とタグの間の通信(VHF16ch→6chが多い)で、タグの配置や港内状況などの会話の中で、通信に何を使うかの話がよくあると思います。もし、何を使うかの会話がない場合は、互いに何を使うか分かっている船になります。例えば、パイロット乗船の船だとその地域で使うものは事前に決まってますし、いつも入港しているフェリーだと事前に決めているものがあったりします。そうでない場合は、この会話の中で指定があることが多いです。
例えば「トランシーバーを渡しますので、近づいてください。」と本船かタグ側から伝えていれば、トランシーバーの受け渡しがあり、"トランシーバー"と呼んでいるときは船上通信の周波数のことが多いです。「15chでお願いします」と言っていれば、国際VHFの15chです。

感覚的には、色んな会社のタグを使う広範囲のパイロット乗船の船ほど、VHF15/17chのことが多いように思います。タグ会社が決まっているような港では、常時持っているトランシーバー(船上通信)のこともあるように思います。一方で、日本国内のクルーズ客船やフェリー、官公庁船(ノーパイロット)は、よく本船側の指定でトランシーバーを渡しています。その地域でのパイロットが何を使っているか分かると、パイロット乗船の船はいつもそれを使っています。
トランシーバーを渡す場合は、最初にタグが船尾に近づいて渡すシーンがありますし、作業終了後に書類と一緒にトランシーバーを返しているのを見かけます。


ひげじい 投稿日:2019年03月30日 13:56 No.3007
こんにちは。

早速のご教示ありがとうございます。
トランシーバを渡すなどがあるとは知りませんでした。
特殊な方法(周波数)があるにせよ、ワッチしている周波数辺りで通信はなされていることが分かり安心(?!)しました。デジタル化や衛星に移行してしまったのかなと思っていました。

距離1kmくらいで障害物は全くない高所なので大丈夫だと思っていたのですが電波が拾えてないのでしょうね。
今度、岸壁まで拾いに行ってみます。

詳しい回答、本当にありがとうございました。




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