Advectionfog Photo BBS

| トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 |

7/13 関門海峡を西航する護衛艦
でんすけ 投稿日:2020年07月14日 21:56 No.14157
 『いずみ』の撮影を終えてAISのデータを見てみると海上自衛隊の護衛艦が連続して周防灘を西航しているようでしたので、このままならば関門海峡を通過して日本海で向かうと予想してそのまま待機していました。

 16時頃に先航する2隻が太刀浦沖に見えてきました。先頭を『しらぬい』(DD-120)、後方『まきなみ』(DD-112)として近づいてきます。

 2隻とも第3護衛隊群(司令部・舞鶴)の第7護衛隊(母港・大湊)所属艦です。


げんかい(管理人) 投稿日:2020年07月14日 23:40 No.14161
護衛艦も海峡通過時はAISをつけていますね。
関門海峡でレアなのは呉に出入りする潜水艦が通過するときでしょうか。
VHFでも船名は隠して「ドルフィン1」などとしますので、船名はわかりませんが。
護衛艦『しらぬい』(DD-120) でんすけ 投稿日:2020年07月15日 00:14 No.14162
 先航する『しらぬい』(DD-120)

 本艦は第2世代汎用護衛艦(DD)の最終グループ『あさひ』型護衛艦(2代)の2番艦として建造され、平成31年2月に竣工した現状での最新鋭汎用護衛艦になります。
 
 本型の特徴として進化したパワーエレクトロニクスを用いた護衛艦としては初めてとなる、2台のガスタービン主機と2台の推進電動機とを組み合せた『COGLAG(COmbined Gas turbine eLectric And Gas turbine)』方式推進機関が採用されています。
 具体的には「低速・巡航時はガスタービン発電機を用いた電気推進、高速時には更にガスタービンエンジンによる直接機械駆動も併用して推力を得る」方式となります。
 フェリーなどの商船では近年ディーゼル電気推進機関を採用する船が増えてきていますが、日本の護衛艦などはディーゼル機関の効率の利点よりも、大出力発揮時の振動や機関音の大きさという欠点のほうが重視されてガスタービン主機が採用され続けてきました。この流れから本型は電気推進の原動機にはガスタービンを使用した、IHI製『IM400ガスタービン発電機(出力:2.8 MW)』が2基搭載されています
 また、一般的な商船ではまず必要とされない30ktの最大速力を発揮するためにガスタービンエンジンによる直接機械駆動も併用して所要推力を得るようになっています。このブースト用ともいえる高出力ガスタービンとしてGE/IHI『LM2500IECガスタービンエンジン(28,000ps)』が2基搭載されています。
 これらを用いて『1軸に対してガスタービン主機及び推進電動機が各1台装備されており、いずれか一方又は同時に運転することで推進力を得る』2軸推進可変ピッチプロペラ推進であることが本型の最大の特徴といえます。

 また、前級の『あきづき』型に類似した船橋上方の構造物は、対空任務を重視した『あきづき』型に搭載されている僚艦防空任務(Local Area Defense)に対応可能な「FCS-3A対空戦闘システム」を、個艦防空(Point Defense)用にダウングレードしつつ整備性・抗堪性の強化、信号処理能力・抗堪性の向上とともに、将来拡張余地も確保された「OPY-1多機能レーダー」が搭載されています。


でんすけ 投稿日:2020年07月15日 00:23 No.14163
 艦首に乗組員が待機しています。アンカーを少し繰り出してもしもに備えています。
 門司側に向かって手を振っているのが見えました。よく見ると門司埼灯台の広場に海上自衛隊旗が揚がっているようです。


でんすけ 投稿日:2020年07月15日 00:30 No.14164
 ディーゼル機関の「ドドド…」といった機関音とは全く違うガスタービン機関の『ヒュゴー…』と聞こえる音を響かせて通過してゆきました。

護衛艦『まきなみ』(DD-112) でんすけ 投稿日:2020年07月15日 00:43 No.14165
 続行してきた『まきなみ』(DD-112)

 中期防衛力整備計画(08中期防)に基づく平成11年度計画によりたかなみ型護衛艦の3番艦として平成16年3月に就役しました。
 本型は先に建造されていた『むらさめ』型汎用護衛艦の最小限の不備補正を講じた発展型として平成10年度から平成13年度にかけて5隻が建造されました。


でんすけ 投稿日:2020年07月15日 00:50 No.14166
 こちらもデッキ上には多数の乗員がいました。

でんすけ 投稿日:2020年07月15日 01:07 No.14168
 『しらぬい』・『まきなみ』の後方を続航していた『ひゅうが』と『ゆうだち』が見えてきました。
 が、18時が過ぎて夕暮れの薄暗くなってきた関門海峡は雨雲の通過によりさらに暗くなり、叩きつけるような豪雨により急速に見通しが悪くなり、『ひゅうが』はかろうじて見えるものの後方にいるはずの『ゆうだち』はあっという間に見えなくなりました。雨雲レーダーによると小規模だけど強い細長い帯状の雨雲が通過中のようでした。
 艦のシルエットはぼやけて、航海灯が船がそこにいることをアピールします。


でんすけ 投稿日:2020年07月15日 02:04 No.14169
 航空母艦のようなカタチをした、護衛艦『ひゅうが』(DDH-181)が豪雨の中を進んできます。あくまで公式は『ヘリコプター搭載護衛艦(DDH:Helicopter Destroyer)』であり駆逐艦(DD:Destroyer)の系譜に連なります。予算上は『甲III型警備艦』に類別されるそうです。
 
 本艦型は、全通甲板構造の採用によるヘリコプターの複数機同時発着能力、支援設備による高度な整備支援能力、大型格納庫による多数機収容能力、高度なC4Iシステムによる航空作戦管制能力を備えています。また護衛隊群司令部を十分に収容できる規模の司令部施設(旗艦用司令部作戦室・FIC)を設置しています。
 個艦戦闘能力も重視されていて、『OYQ-10新戦闘指揮システム(ACDS Advanced Combat Direction System)』を中核として、航空機に対しては『00式射撃指揮装置3型:FCS-3』を使用した『発展型シースパロー』(ESSM:Evolved Sea Sparrow Missile)が、潜水艦に対しては『01式水上艦用ソーナー:OQQ-21』・『新対潜情報処理装置』(ASWCS:Anti Submarine Warfare Control System)を使用してVLA(垂直発射式アスロック)対潜ミサイルと、舷側の3連装短魚雷が使用されます。
 本型より採用されたこれら各種設備は順次改良されて以降の建造艦に搭載されています。


でんすけ 投稿日:2020年07月15日 02:14 No.14170
 基準排水量13,950トン、全長197mで全幅33mの巨体が関門橋を通過してゆきます。

 『ゲリラ豪雨』的な降り方になったのでその範囲から外れていた小倉方面は明るいままでした。


でんすけ 投稿日:2020年07月15日 02:36 No.14171
 5分ほどすると続航してきた『ゆうだち』(DD-103)が通過していきました。
 『ひゅうが』の通過時には叩きつける強雨で、この時には雨はピタッと止むという『ゲリラ豪雨』そのものの降り方でした。もちろんはいていた靴の中は満水になりました。
 
 近年の梅雨時期の雨の降り方、かなりエグいようになってきました。

 長々と残念な写真ばかりですが、この日こういうことがありましたくらいの記録までに。

 




お名前
メール
画像添付


編集キー ( 記事を編集・削除する際に使用 )
文字色