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2/6 九州郵船『ダイヤモンドいき』公試予行@大三島宗方沖
でんすけ 投稿日:2019年02月11日 20:40 No.12823
 向島ドックでのファイナルドックを終えた九州郵船『ダイヤモンドいき』は三原瀬戸を西航後、大三島宗方沖にて航走試験を実施しました。
 この大三島宗方の南岸には、速力試験のためのマイルポストがあり、この区間を航走する『標柱間航走試験」をもってその船の速力を決定することができます。
 この大三島宗方のマイルポストは周辺の造船所で建造される新造船にも広く使われています。


でんすけ 投稿日:2019年02月11日 20:46 No.12824
 『標柱間航走試験』は定められた機関出力にてマイルポストの間を数往復してその平均の時間から速力を算するとても重要な試験です。

でんすけ 投稿日:2019年02月11日 20:53 No.12825
 この試験において全速力を測定する場合、機関出力一杯の状態でマイルポストの間を通過し、急速回頭をして同一進路に戻るという動きを繰り返します。
 急速回頭(多くの場合は舵角35度の全力回頭)を行うため、船が外側に大きく傾きます。強大な遠心力がかかるため、固縛していない物体は滑るか場合によっては飛んでいくほどの危険な試験です。


でんすけ 投稿日:2019年02月11日 21:05 No.12826
 航海速力は壱岐印道寺⇒唐津間を約1時間40分で航海するために約15ノット弱(唐津⇒印道寺は出入港時に港内で旋回するため5分程度多くかかります。)で計画されています。
 今回の試運転の際は軽貨状態で船底がきれいな状態でもありますが、AIS表示で約16~18ノット程度が出ていたようです。


でんすけ 投稿日:2019年02月11日 21:27 No.12827
 夕暮れ前に、試験を終えた『ダイヤモンドいき』は、大三島沖を離れ大島吉海港沖へと向かいました。
 このあと、様々な試験を行って船の諸元・性能を確定して3月中旬の引き渡し予定で作業が続きます。
 九州郵船『ダイヤモンドいき』 主要目
 全長:約76m、幅:約13m 、総トン数:検査未了のため未定(899総トン型として計画)、航海速力:約14.8ノット、主機:新潟原動機製ディーゼル機関×2基・2軸可変ピッチプロペラ推進・フラップラダー2枚装備による、2基2軸2舵推進システム。

 工事が順調に進めば3月中旬には引き渡し、回航になろうかと思われます。
 とりあえず、ご報告までに。


せんとぽーりあ 投稿日:2019年02月12日 17:14 No.12828
でんすけ様
お疲れ様です

レポートありがとうこざいます。
私は基本的に1,000総トン以上の船舶しか、ウォッチしていないので、
情報が少なくて済みません。
よろしくお願いします。
げんかい(管理人) 投稿日:2019年02月13日 01:52 No.12831
試運転の様子、興味深いです。
この場所には陸上から分かるようなマークが有るのでしょうか?
大型船だと、伊予灘には速力試験用の場所が海図にも書かれていますね。
まだ車両を積む前ですが、全速力のときに最大で舵をきると転覆の危険はないのかと気になります。
でんすけ 投稿日:2019年02月16日 14:28 No.12839
 海上から見やすい位置に標柱が2本づつ設置されています。この場所に限らず、造船所の近くの試運転を行う海域の陸岸に設置されています。
 この近くであれば弓削島の東岸にも設置されています。

 
げんかい(管理人) 投稿日:2019年02月17日 22:10 No.12847
分かるように設置されているんですね。勉強になります。
探して見つけてみたいです。


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