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題名ふざけてますけど、結構シリアスです。 1度投下した事があるので、見たことある人はいるはず。 …~♪~~♪ (見回りだって、早々嫌なことではない。元より、1人で散歩中するのが好きだというのもあるし、何しろ生徒の声が聞こえるこの場所が好きだ。) ………おや? (中庭を通りかかると、1輪の花が。白くて、艶やかさがあり、そして陽の光に照らされてキラキラと輝いているようだった。その魅力に引き寄せられるように近くに寄ると、しゃがみこんで、じっと観察をしてみる。) ふむ……こんな所に、1輪だけとは………。 誰かが植えたのか、それとも何らかの方法で、1人、ここまでたどり着いたのか…… (どちらにせよ、その花がこの場において、とても輝いて美しいのは見て取れた。つい、自分の手元に置いて置きたい…と手を伸ばすが) ……いや、それは…この子にとっても私にとっても良く無いことか。 (この子はこの場だから輝いていられるのだ。陽だまりのこの一角が、この子を輝かせているのだ。) ……お前も、彼らと同じなんだね。 (クスクスと、寂しそうに笑ってみる。……この学園が、生徒にとって心地よい空間になっているのは…素直じゃない子からも少し感じられる。それは、彼らもまた同じ者同士だからだ。同じ力を持つもの同士なら、誤った力を止めることが出来る。その心を理解することが出来る。……そうやって、美しく咲き誇っているのだ。) ……でも、もしも……彼らがこの学園から居なくなってしまったら……。 (彼らは、自らを理解し、信ずる者を失ってしまう。それが一番恐ろしいことだ。考えるだけで苦しい気持ちになり…。そっと、目前の花に手を添える。小さく揺れて、またキラリと光ったそれを見て……) いや、そうなれば私がまた、助けに行けばいい。 手の果へでもきっと迎えに行こう。 ……なんて言ったって…私は、彼らの教師で…彼らは、私の生徒だ。 (何よりも、愛している……。最後は小さく呟いて、スクっと立つと。その花に向かって、再度微笑んだ。) 君が望むのなら、私はお前を守ってやろう。 お前が望むのならば…悩みを断ち切ってやろう。……なんて言ったって、愛するわが子たちだからね…… |
ちょっとヤンデレな、リッカのお話 僕は昔から器用だった。 ……兄弟の末っ子だった僕は、いつも兄達のお下がりを貰っていた。 それは、まぁ、やんちゃな兄達だったから必然的に貰うものは全てボロボロで。 ぬいぐるみは手足が取れ、色鉛筆は全て折れ……。 僕は、それしか貰えなかったから仕方なく綺麗に直して使っていた。 糸で縫ったり、ハサミで切ったり、ボンドでくっつけたり… そのせいで、嫌でも器用さが身に付いたのだ。 「いつだったかな……。僕が、トラップを作り始めたのは……。」 曖昧で朧気だが、最近の事では無いのは確かだ。 …引っ掛かった物は自分で無いと外せない。 つまり、初めて自分だけの玩具が貰えた気がして…。 「あの時の高揚感は、今でも覚えている…。いや、今でも同じように思うんだ。」 自分の手を見つめて、グッと握りしめる。 そして、目の前の苦しそうに藻掻く相手に微笑むんだ。 「おやまぁ、引っ掛かっちゃったんだね。 残念……。」 (そして、嬉しいよ……。今から君は、僕の新しい玩具だね…。) |
朝…と言っても、もう昼近くになっているが。 中庭にて、ベンチに腰掛け、ふぅ…と一息つく。 最近は余り大きなトラブルも無く、疲れているわけでもないのだが…どこか体がだるく感じるのだ。年かな…なんて1人で、ふっ、と笑っていると 「…おや、前に見た、あの綺麗な花じゃないか……」 月夜に照らされ、キラキラと輝いていた、あの花だ。 あれから幾分か経っていたけど…まだ生きていたんだね。ただ… 「…ただ、枯れてしまっているが…。」 目を細めると、ゆっくりゆっくり、壊さない様にその花に触れる。 カサっと乾いた音を立てながら揺れるそれに、また少し心に風が吹いた気がして 「…お前は、ここに生まれて幸せだったかい?」 答えなど返ってくるはずもないのに、そう問いかける。その心は、まるで生徒の入学と掛けているようで。 …彼らにとって、ここへの入学はいい事なのだろうか…。 共に気付き合い、互いを尊重する事が出来ているのだろうか…。 "能力さえ"という言葉が、きっと、それらの壁となってしまっている 「魅力あるもの、キレイな花に心を惹かれるのは、誰でもできる。 だけど、色あせたものを捨てないのは努力がいる。 色のあせるとき、本当の愛情が生まれる……なんてね。」 誰だか分からないが、そんな事を言っていたのを思い出す。 もし、彼らの能力が消えてしまったなら、今まで通り生きていけるのだろうか。 唯でさえ、辛い過去を持っている子が多いというのに…彼らは心を正常に保っていられるだろうか…。それ程、この学園には能力に頼っている子が多いのだ。 「…そして、それを自分が支えられるのか…(自分の生徒ではなくなった時に、私は愛し続けることが出来るだろうか…。」 「………」 「……いや、愚問だったね。出来るか出来ないかでは無く、やるか、やらないか。色褪せたとしても、手放しはしないさ…」 自分に言い聞かせるように呟くと、小さく花に笑いかけた。 |
やっぱ灰崎先生はすごいですね笑僕の負けてられません!ってことで行き当たりばったりの静君のアメリカで何を学んだのか書こっかな〜なんて思ったので書きます!最初の方は色々つまんないと思いますが1話とかから楽しくするつもりなのでテキトーに読んでください! 「静先輩、もういい加減認めたら?あんたの彼女は他のとこに行ってたんだよ……」 またこの夢だ、学園に欠席や遅刻をしたことはない、それも昔の話。今は……ただの引きこもりだ。しかし引きこもってわかることもある。机にぎゅうぎゅう詰めになった参考書や教科書。何もない真っ白な壁。なんてつまらない世界だろう…そんなこと思っていたらチャイムがなる。サマゾンからの届け物かな? 「よぉ〜先輩息してるか?」 そこに立っていたのは夢で何度も見たお馴染みの顔、日向奏太だった。しかし、1つ疑問に思った。なぜ彼が僕の通う学園の制服着てるんだ?! 「そんな驚くことか?人間の下衆さクズさを調べるために学園に乗り込もう!っていうことだ!それとこれお前の制服借りるわ」 …………は? 「だってお前学園行かないんだろ?てかそっちのほうがいいって!ゼッテーお前少し休憩しろよ!肩の力抜こう?な?(まぁたらだ俺が学園行きたいだけだが)ほら、これやるからよ!」 そこには留学のお知らせという手紙があった。結局僕はこいつから悪魔のような話と天使のような話を今もらったのだった。 続く!!! |
留学のお知らせと書かれたその手紙には説明会がありその後お金を払いアメリカへ渡米するものだった。基本僕は自分で言うのもなんだが英語はそこそこ話せる。だからそのような言語的な問題はないが……… 「あの、奏太くん?落ち着いて聞いてね?これ説明会の申し込みもお金の振込も締め切ってますけど?」 「俺が出て俺が払った(ニッと笑う)」 彼の何も考えていないのかわからない行動にはつくづく驚かされる。しかし、悪い話ではなかった。 「アメリカ………」 そこで何かを学べるかもしれない。窮屈な世界から一度旅をして改めて色々考え直すのもいいかもしれない……しかし1つの心残りは………けれどもし彼の話が本当なら…信じたくない…けど 「どーする?行くか?行かないか?」 「行ってきます。一年間で何を学べるかわからないけど帰ってきたらその知識で学園に革命を起こしてみせます!」 「(よかった、あのことを教えてからこいつの金色の目は黄土色だったが、元に戻ったか…)」 「やってみせます!あの子と離れるのは嫌ですが、あの子には……いえいえ!そんなことより今は学園の未来のため!平和のため!SNMOとして!やってみせます!!!!」 「お、おー…がんば…(やりすぎたな…)」 こうして、彼海堂静のアメリカへの短い数日間の旅いや、1人の修学旅行は始まったのであった… |
色々と謎だったB,Tの過去~ (俺には兄さんがいる…いや、いた。 何で過去形なのかっていうと、彼奴とは縁を切ったから!こんな頭にしやがってよぉ……ヒドイと思わねぇかい? ま、ここまでの経緯を今から話すよ) (時は1940年、ナチスの脅威が始まった頃。俺はアメリカに住んでて当時は18歳で兄さんは五つ上の23。それなりに仲も良かったし、喧嘩もした。 ある夜、兄さんが自分の部屋で何か読んでて声をかけてみたんだ) 「……兄さん、何読んでンだ?」 『!……あ、ああ、お前か…いきなりだったからビックリしたじゃないか…』 (いつもは急に話しかけても明るく言葉を返してくれる兄さんが珍しく狼狽えてて、ちょっと不審に思ったけど当時の俺は構わず続けた) 「何をそんなにビビッてんだよ~wエロ本でも読んでたのかぁ?」 『そんなのを読む訳無いだろ?ほら、もう寝ろ』 (淡々とした口調で返されておもしろくなかった。そのままムカついてその日は寝たけど、翌日はいつもの明るい兄さんだった。 その時は安心してた。でも夜になるとやっぱり部屋に籠って何かを読んでる… しかも声に出して…… 何とか聞き取ろうとずっと部屋の前に立ってたらいきなり出てきてめちゃくちゃ怒られたんだ…両親に相談しようかとも考えたけどこんな事で時間を使わせちゃ悪いしね、何にも言わなかった。 そんな矢先、兄さんが政府の研究所で働く事になった。両親は喜んだし、俺もちょっと嬉しかった) 「良いなぁ~!ぜってー、給料高ぇだろ!?」 『お前なぁ……金だけが仕事の目的じゃないんだぞ?国の為に新たな研究するんだ。遊びじゃないんだからな。』 「でもお金があったら色々出来る~だなんて寝言で言ってたぜ?」 『……嘘…だろ?』 「勿論嘘さ!」 『コノ野郎w』 (研究所は泊まり込みの仕事らしいからしばらく会えなくなる。別れ際に他愛のない話をして兄さんは迎えの車に乗っていった。 数週間が経った。ベッドと机しか残っていない兄さんの部屋に入ってみた。所々につぎあとがある。 兄さんはダーツが好きで部屋にダーツボードを置いてよく投げてたんだけどコレがヘッタクソなんだ。一度俺の耳をかすって超大騒ぎになったなぁw ある意味、いい思い出だよ。 と、まぁ無駄話は置いといて… 思い出を振り返りながら机の上に座って部屋を見回してツギハギを眺めてたんだけど1つだけ、真新しいツギアトがあった。最近は下手クソな事を自覚してやってなかったと思ってたんだけど、近付いて見ると布で継いである。) 「……何だコレ…普通、紙でやるだろwよし、コレを剥いでやるぜ!そして貧乏臭い紙に俺様が張り替えてやる!!」 (そう宣言すると早速剥がしにかかった。意外と簡単に剥がれて少し拍子抜けしたけど何故かとてもワクワクしてたんだよなぁ~… 穴の大きさはかなり大きく俺の拳が一つ入るぐらいで、縁は何故か少し焦げていた。) 「ん?……やけにデカいな…一体、兄さんは何をしてたんだ……?」 (恐る恐る穴を覗くと下の方に何やら紙のようなものがビニールに包まれている。手を滑り込ませてそれを取ってみると何かの冊子が入ってたんだ。) 「…………?………【国家機密】………?……見たら爆発するやつかな…www」 (軽い気持ちでビニールを破り、中の冊子を出して見ると確かに赤字でそう書いていた。まぁ、爆発はしなかったけど俺には爆発並のインパクトがあったなぁ~。 だって国家機密だぜ?そんな重大なのが家の壁の中にあっただなんて思ったら誰だってそうなるだろ? で、まぁ中身を見たんだけど………) 「……………何だよ…コレ……」 (国家機密だけにヤバイ情報やら不気味なプロジェクトやらがぎっしり書かれていた。その中で兄さんの名前も出てきていた。…プロジェクトリーダーとしてな……) 「兄さんが?何でそうなるんだよ……じゃあもしかして、アレは……ただの施設派遣じゃなかったのか…?」 (少し焦りを感じつつも内容を見てみたんだ。どうやら、武器と人間を合体させるプロジェクトらしい。何処からそういう発想が出てくるのやら、俺には想像できないな…… そんな事を考えながら文字を目で追っていると被験体リストに目が行った。一体、誰がこんなプロジェクトに身を預けるのかと気になり一番上の名前を見た。) (目を疑った) 「コレは冗談の部類だ…」 (必死に自分にそう言い聞かせた) 「俺は信じない…」 (そう思いたかった) 「こんなの……絶対違う…」 (でも事実とわかっていた) 「兄さん……」 (震えが止まらない) 「………」 (被験体の第一号という枠に書かれていたのは) 「………………」 (俺の名前だった) ((続きは後でな*中の人が死にかけ* |
1日目 僕は今日からアメリカで起きた出来事を日記にしておくとを決めた。着いたら外は夕方だった。僕はハワイとニューヨークしか知らない。そして着いたところはニューヨーク。人がたくさんいて留学生プログラムではどうやら初日はホテルに泊まるとか……しかし僕はアメリカで何を学ぶのだろうか…まだ何も決めてない、今は夕飯をレストランで食べている。皆笑顔で肉にかぶりつき、知らない人同士で楽しそうに話したり…ふと学園のことを思ったら確かにいざこざはあるものの、所属が違っても仲がいい。もしかして、このままでも……なんて考えてたりして…明日は自由の女神でホームステイ先の人と待ち合わせしてる。明日が楽しみだ。 いま気づいたらなぜ僕は皆がそうやって話してる時に1人でパソコンに向かってるのだろう…昔から人付き合いが下手だったからか昔も本に向かってたっけ…なぜか昔を思い出すことが多くなってきてるようだ… |
メイデとメルデの過去 魔界に住む幼い悪魔の姉弟が居ました。その姉弟はすごく仲がよくて、親はいないけど毎日2人で楽しく暮らしていました。だけどある日、人間と悪魔の子と言う事が判明してしまいました。すると周りの目はその日を境に変わってしまいました。 周りのみんなはその幼い姉弟に酷い仕打ちをし始めたのです。そんなある日、怪しい男の人達がその姉弟の元へ来ました。 【君達はこの世界にいらない者と判断された。本当は見せしめのため絞首刑のはずだか、君達も魔界のために役立って死にたいだろ?だから、君達は今日から我々の実験台となってもらう。いいね?】 そう言い終わると弟を無理矢理、連れ去り人間を殺すための兵器に変えてしまいました。周りの人は助けようともせず、ただその姉弟を嘲笑う様に見ているだけ。 【あらあら、可哀想にねぇ】 【人間の子だしいいんじゃない?】 【さっさと連れて行ってくれねぇかな。】 (誰も…。誰も…助けようなんてしてくれない。) 姉は弟を助ける事も、あいつらに言い返す事も出来ず、ただその場から逃げる事しか出来ませんでした。 そして月日は流れ、姉は魔界から逃げ、人間界に人間として暮らし始めました。そんなある日姉は人間界の男に恋をしてしまいました。その男の人は姉の事を悪魔とは知りません。ある日その2人の元へ、解剖され、ただの殺戮兵器へと姿を変えた血鞠れの弟が姿を現しました。その男は弟の事を見て、こう言いました…【化け物】その言葉を聞いた瞬間姉はその場から逃げ出してしまいました。そして人間を心から信じられなくなってしまいました。【人間が私の本当の姿を見たら、みんなそんな事を思うのね…】と考えてしまう様になってしまったのです。弟は自分を置いて逃げ出して姉を許せなくなりました。人間からも悪魔からも、そして実の弟からも忌み嫌われ、誰にも頼れず一人ぼっちになった姉。 そしてこの学園に来てからも、心から人間を信じれず、生徒や大切な人までも、心から信じられないのでした。 【生徒の事は愛しているわ。そう彼の事も。だけど、どうしても信じられないの。信じてしまったらまた悲しい結末に終わってしまうから。そう、これは悪魔と人間の間に生まれた定めなのかもしれないわね。許して欲しいなんて、そんなずうずうしい事なんて思ってないわ。だけど、これだけは言わせて?ごめんなさい…(心から貴方達を愛せなくて…)】 |
続き…では無い? 兎も角、相変わらずの月の悲恋噺 ※(自傷描写注意) 『ぽっかりと浮かぶ三日月は 唯 孤独に消ゆるを待つのみか』 三階の窓、外に足を投げ腰掛ける彼の姿は 前方の黒い針葉樹に月明かりを掠められ、乏しい光で朧に照らされている。 彼は、長い睫毛をゆっくりとしばたかせ 憂いを帯びた表情とは相対的に 口はやわらかく弧を描く 滑らかに左の腕を空に伸ばし、窓の淵を掴んでいた右の手もそっと 離した。 今、誰かが彼の背を押せば 彼は抵抗する術もなく落下し、眼下の池へと沈むだろう。 彼の右手には懐から取り出した年季を感じさせられる折りたたみ式ナイフが握られており その刃をつ、と 緩く掲げた左腕になぞらせると、躊躇を感じさせなかった 流麗な動作とは裏腹に 力の加えられた刃は、いとも容易く彼の薄い皮膚を切り裂いた。 滲み、溢れる朱が 生白い肌につたい、滴り、筋をつくる。 (朽ちかけた無名花を、貴方が摘み取って棄ててくれないのならば 自らで此の身を焼きましょう、) ー ほと、と垂れた一粒の朱は静かにじわり、と 水中に染み込んでいった ー |
雪奈の過去〜人間編〜 「ママ、あそこに何かいるよ?」 「なにいってるの?怖い事言わないで」 (ママには、見えてないのかな?) 「あなた、あの子気持ち悪いわよ。捨てましょうよ。」 「そうだなー。もう、捨てようか」 「今から、ドライブだからね〜」 車に乗り私は、ワクワクしていた。 車から降りると、 「雪奈ここで待ってなさい。」 「パパとママは、どこに行くの?」 「すぐ、そこよ。いい子だから、待ってなさい。」 「分かった。」 私は、待ち続けた。けれど、誰も来ない。 「誰か来て・・・」 私は、その場で泣いた。そうすると、 「大丈夫かい?捨てられたのか。可哀想に。私が育てよう。」 話しかけられた時とても、嬉しかった。私は、その人の手を握った。とても、暖かくて握り返してくれるのが嬉しかった。 〜5年後〜 「いってくるね」 「気をつけなさいね」 私は、外に出た。近くに同い年ぐらいの子がいて仲良くなったからだ。私は、遊びに行った。とても、楽しかった。 「ずっと、友達だよ。」 「うん。」 ずっと、友達と言われたのが嬉しかった。けれど、ある日私は、言ってしまった。 「ねぇー、後ろに何かいるよ」 「何もいないじゃない。変な事言わないでよ。」 その子は、青ざめていた。それ以来私は、遊びに行っても拒否されて追い返された。私の噂は、広まった。 (あいつ、変なの見えるらしいぜ。気持ち悪いよな) (近付いたら移るかもしれないわ) みんな、私に遠ざかって行く。けれど、あの人だけは、見捨てなかった。 「今日も、いじめられたのかね。怪我は、ないかい?」 とても、優しかった。けれど、事件は、起きた。 (あいつ、殺そうぜ。) 私達が住んでいるお寺に人が数名上がってきた。手には、ナイフを持って私を追いかけてきた。あの人は、私に札と短刀をもたせると、 「裏の山に逃げなさい」 と言った、私は、動けなかった。なぜなら、私をかばってあの人は、刺されて死んでしまったのだから。 私は、逃げた。泣いた。悲しかった。もう、誰も信じれない。心からそう思った。 そして、私は、裏山に逃げる。奥深くに誰にも見つからないように・・・ |
2日目 僕はホテルであまり寝れなかった。どうやら昔を思い出していたらしい。枕はぐちゃぐちゃだ…ま、何はともあれ2日目今日のビックイベントはホームステイすること。つまりホテルから離れ誰かの家に泊まるわけだが…僕にはそのような体験はない。だからこそとてもワクワクしていた。午前中は自由行動だったので僕は動物園に行った。理由はわからないが無性に懐かしかった。今思えば昔家族で出かけたのはこれ以外記憶がない。パパとママ…2人はどこかへ消えた、死んだのか生きてるのかもわからないが2人との思い出はあまりない。だからこそ僕はいつもそばにいてくれる人が欲しかった…今はそれがいるのだろうか…僕にはわからない。支えてくれる人とそばにいてくれる人それは似ているようで違う気がする。僕はそばにいてくれる人に憧れていた。なーんて、パソコンで日記を打ってたら覗き込んでくるダンディなおじさん一名、どうやらホストファミリーの人のようだ。明日は何を学べるいや、思い出すだろうか… |
「お父さん…お父さん…!!もうやめてよ…」 今日もいつものようにくだらないことでお父さんが怒り、お母さんが傷つく。 「お母さん…大丈夫?今日はもう大丈夫だよ。」 『小夜…』お母さんの弱く、小さな声が私を呼ぶ。『私は大丈夫。そんな顔しないでよ、小夜」お母さんはニッコリとしながら私の髪を撫ででくれた。 次の日も父さんは何かしら腹が立つとお母さんを傷つけた。私はそれをただ見ていることしかできなかった。 ある日、母さんが外出していて、父さんと2人っきりになった時に思い切って聞いてみた 「なんで母さんにあんな事するの?なんで…?ねぇ…父さん…」 母さんは家族のために頑張っているんだ。それなのに…。と、そこまで言った時、父さんが口を開いた。 『小夜、お前も母さん(あいつ)みたいになりてえのか?ガキが生意気言ってんじゃねえ!!家族のために頑張ってるだあ?笑えるなあ。そんなの俺だって働いて、働いて… 頑張ってるじゃねーかよ。なのにお前はなんだ?小夜。』 お父さんの視線と自分の視線が重なる。お父さんの目には怒りが現れていた。 『なぁ、小夜。お前を育てたのは誰だ?お前が今まで暮らして来れたのは誰のおかげだ?』 (そんなのお母さんだって働いてただろ、お父さんだけだと思うな… いつだって気分が悪けりゃ殴る蹴るの繰り返しだったじゃないか。そんなの…) 「おかしいよねぇ…」 『あ?なんつった?悪いなぁ、父さん歳で聞こえねえんだよッ』(良い音がした。今度は肋骨だろうか、動くと痛い) 「ふふっ、おかしいよねぇ」 また自分でもわからず声が漏れる。それに応えるようにお父さんが殴る 「ねぇ、お父さん、殴るって…楽しい?」『はぁ?何言ってんだ。ちょっとやりすぎたか…』 「ねぇ、蹴るって気持ち良い?肉がきしむ音がして…相手が喘ぐのを聞いて、楽しい? ねぇ…ねぇ、ねぇねぇねぇ!?」 『小夜、お前…「お父さんも殴られたい?きっと気持ち良いよ…だから…私がやってあげる よ」 私は何が何かわからなくなり、自分の父を自分の手で殴った。 「これは母さんの分…」顔に1発。腹に10発。太股に3発… 「これが、今お父さんにやられた分…ッと…はは、痛い!?苦しい!?気持ち良い?」 『小夜許しt…ぐほあっ』「うるさいなぁ…あ、そうだもっとやって欲しいの?」 (そう言うと私は部屋にあった置物の日本刀を握りしめお父さんに近づく) 「私コレ、使ってみたかったんだよね」 (そう言うと鞘から取り出し、刃の部分を父さんに向ける) |
「これは作り物だから切れ味悪そうだけど…まぁ大丈夫だよ、まずは…足かな」 つま先を一つ一つなぞるように日本刀をあて、 「あははははッ!!ねぇ処刑大会でもする!?いまの私なら出来る気がするんだよね…ッ」(ブシュッと赤いしぶきが部屋を舞う。お父さんは喘ぎながら自分の足の指に手を当てている)「どう?気持ち良いでしょ?ふふッ…」 私はそう言いながら足の指を一つづつ切り落とす。お父さんは家の外に響くような声で叫び続ける。 「今まで働いてくれてありがとう(右肩に刀を垂直に切り立てる)まぁ母さんもだったけどね(次の瞬間右肩が空を飛ぶ) 勿論、反対の腕にも同じことをする。部屋はもう血の池のように、小夜も刀も、全てが赤く染まっている) また肩のように今度は心臓のところに刃を突き立てる 「でも、恨みっこなしだよね、私もお父さんにボコられてる時どんなに恨んだことか…」 (ゆっくり、ジワジワと刃を沈めて行く) 「今まで育ててくれてありがとう」 (自分の心の中で、やめろ。と言っている気がする。だが手は止まらない。ここで止めれば誰も死なないだがこいつ(父)がしてきたこともこんな感じだった) 「あぁ…どうしよう。ドキドキしてきた…(一回息を吐き、改めて刃を垂直にし、父の胸にドンドン沈めて行く)…君を殺さなきゃ、私の気がすまない」 そのあとの事は良く覚えていないが、私はお母さんに孤児院に入れられた。 学園に入った今でも、お母さん お父さんの夢が出てくる。 |
灰崎は悩んでいた。 このまま、あの2人を社会に出していいのだろうか…と。 思いだされるのは数々の愚行、そして訳の分からない会話である。 前者なら許せる…いや、許せると言うかこの学園にいる生徒は大概、校舎破壊だの素晴らしい事をやってくれるから、余り暴れたりはしない2人は、まだマシだと思えるのだ。 そうすると、後者の問題は……、どう改善していくべきか。 ただ単に、心の問題と言われてしまったなら仕方ないことだが…自分は、この問題の糸は二人の頭脳にあると考えた。 灰崎「と、言うことで。補習だ…お前達。 ……って、こら、帰ろうとしないリッカ。光もその人を殺してしまいそうな荒れた目は止めなさい」 天野「嫌に決まってるじゃありませんの!?こちとら茶会から引っ張り出されたと思えば、拷問にでもかけるおつもりですの!?と言うより、私そんなものも必要ないくらいの頭脳と夢と希望を持ち合わせてますの!アンパンマンも驚きで頭落とすんじゃなくて!?」 リッカ「先輩うるさぁい。僕、外に落とし穴掘りに行きたいんだけどぉ。実際、成績だってまぁまぁでしょぉ?」 灰崎「光、お前の場合、夢と希望が人の2倍ある代わり、頭脳が5分の1だろう…この前のテストの点数驚異的だったよ。マジで世界観変えられるよね。…それとリッカ。お前は成績云々と言うより、一般高校生がするような普通の思考を学びなさい。そして落とし穴は止めなさい、誰かが落ちたらどうするんだ」 リッカ「おやまぁ。僕を型に当てはめようとする時点で間違いだったことに早く気づきませんかねぇ?十人十色、僕みたいなのがいた方が…ほら、料理とかもスパイスが無いと美味しくないでしょ?あれと同じ~。落とし穴については、そのまま。落とし穴だもん落ちなきゃ意味無いじゃん」 灰崎「あぁ言えばこういう…」 天野「先生、私も異議があr」 灰崎「お前は何と言おうと、補習が必要だ。ついでに人生の補習もしてきた方がいい」 天野「 」 そう、自分の中でかなり問題視しているのが、この2人。天野光(三年、典型的バカ)と、リッカ(二年、ひねくれたバカ)である。 幾分か前に配ったテストでは二人とも素晴らしい回答をしてくれた。(他の人は普通に解いてくれたり、ばっくれたり) 今日はせめて、この2人に勉強を教えるとともに、精神が通常な人の回答という物を学んでいただきたい。 灰崎「と、いう訳で…2人にはいくつかのプリントを用意した。順番に解きなさい…」 天野「先生!これ満点だったら、帰っても宜しくて!?」 灰崎「構わないよ」 天野「よっしゃキタコレ。私のコールド勝ちは決まりましたわ。」 灰崎「……お前のその思考は、偶に尊敬の念を覚えるよね。 …先輩としてどうなのかな?お前が思っているより、先輩としてのお前の立ち位置は高いと思うんだけど…立ち振る舞いを少しは考え直した方が…」 天野「自分が思っているより上?ということは、イザナミ以上アマテラス以下?」 灰崎「は?」 天野「私の当初の見立てでは、自分はイザナミより少し下にランク付けしてたのだけれど、謙虚過ぎた?」 灰崎「ごめん、それより遥かに下だね」 リッカ「ていうか、天野先輩は、それ以前にすぐ大声あげる事を直して欲しいですよぉ。僕の鼓膜は灰崎先生程、化け物じみて無いんです~」 灰崎「待って、私の鼓膜も正常だけど」 天野「(ごめんなさぁい!)」 リッカ「直接脳内に!?…て、そういうのいいんで。僕中二病じゃないしぃ。」 はぁ!?と、変な所でキレる天野と、今にも眠る体勢に入ったリッカ。 ゴチャゴチャと続く茶番を、そろそろ終わりにしよう。 灰崎「と言うか、ゴチャゴチャ言ってないで早くプリントに手を付けなさい!」 今日一番、声を張り上げれば、2人の顔面にプリントを叩きつけた。 続く! |
昨日書き忘れたことが1つある。ホストファーザーは軍人だった。名前はジェイコブ。中々無口で無粋だが優しく強い男いや漢である。それを踏まえた上で3日目 一言で言えば明日から僕は変わる。いや強くなる。今日はジェイコブ付き添いの元アメリカの軍事施設の博物館へ行った。そこにはまだ日本でも未開拓である、なぜ人間の中に魔法のような力を持つ者が現れたのか、またそれは強くすることが可能なのか、という研究テーマにしたボードがあった。興味深い内容だったがここに書いてたら明日の朝早くからの軍事練習に間に合いそうにないので割愛。しかし、これだけは言える。魔法のような力には必ず力の代償がありそれは必ずつきまとう。しかしそれを軽減させることが可能らしい。そう、つまり打開案が存在する可能性がある。僕の弱点は能力を使いすぎると体に熱を発症したりと異常をきたす。これを軽減できれば…持った人の役に立てる。僕はそんな期待を胸にジェイコブに自分のことを話すと、少し驚きつつも快諾し軍事基地に案内された。そこはやはりすごい設備ばかりで僕も知らないような武器もたくさんあった。その中の一角にあるのが能力研究部隊…僕はそこに一時入隊することになった。僕は帰るまでの間ここで過ごし自分自身の能力を持った高めたいと思う。 追伸 奏太君にくっつけた盗聴器から彼がちゃんと学園に行ってることがわかったが……とても色々不安だ、来年帰って学園壊滅してたらどうしようか… |
お母さんは 私がお父さんを殺したのが怖かったのだろう。 外出から帰ってきたお母さんが見た"あの部屋"には血が溢れて、日本刀が刺さったままの夫が。お母さんの顔は青ざめていた。 「お母さん、見てよ。これでもう殴られることも、蹴られる事もないよ…?」 私は喜んでくれると思って、笑顔でそういった。だがお母さんから帰ってきた応えは私の頬に来た。その後、お母さんは私の荷物を一緒に、素早くまとめると街から少し離れた孤児院へ連れて行った。 人目が少なく、私の他にも数十人の子供がいた。その頃の私は14歳。 (ちなみにお父さんの処理はお母さんが警察に通報し、"泥棒"が入った。と隠してくれたらしい) 孤児院に入った私は初めての感覚に慣れずに、孤立していた。周りの子達も暗いオーラが漂っているのに気付いたのか、近寄ってくる事はなかった。 そのように過ごして半年。私は猛烈に"アノ感覚"が欲しかった。そう、お父さんを殺した日本刀。 アレは飾りだったのもあり、あまり良い切れ味は良くなかった。それで私は孤児院のトップの人に日本刀が欲しい、刀ならなんでも構わない、そう告げた。 すると数週間後。ずっと使えるようにと院長が、壊れない、黒く、少し長い日本刀をくれた。 手に収めてみると"アノ感覚"が少し思い出す。その後院長は、 『それでここにいる子供達を切ってはいけない。約束ね』 「うん。ありがとう…院長」 その時の私はそれしか言えなかった。嬉しかった。 |
(今日も、人来ないな・・・) 私は、神社の家主をしており、昔から受け継ぐ神社の6代目。母親と父親は、昔病気でなくなり、私は、いつも1人だった。友達は、いない。幼少時妖怪が見えており、(今は、見えないが)周りからきみ悪がられた。 それから、私は人から避けられた。そんなある日私が掃除をしようと階段を降りると一台の車が止まっていた。 (お客さんかな?) その車には、家族らしき人が乗っており、小さい子供も乗っていた。私は、掃除を終えてまた、階段を降りると車に乗っていたあの、子供がいた。私は、迷子かな?と、思ったがそばに車がない。置いてかれた? そうしたら、戻ってくるはずだが車の気配は、ない。まさか・・・捨てられた?私は、そう思うとすぐにその子に近寄った。その子は、泣いていた。私は、その子に話しかけた。そうして、私が、育てよう。心に思ったことがつい口に出てしまった。私は、歩いた。そうしたら、その子は、ついてきた。そして、私の手を握ってきた。私は、びっくりしたが、その子の手は、冷たくなっていた。私は、握り返した。そして、そのまま神社の中へと入って行った。 その子は、最初の頃隅で座っていた。私は、ご飯を作ってあげたりした。そうしたら、その子は、泣きながら食べた。何か、あったのだろう。そうして、何日か経つと私は、聞いた。 「何があったんだい?」 その子は、答えてくれた。私は、うなづきながら聞いた。どうやら、普通の人には、見えない物が見えてしまうらしい。そうして、きみ悪がられて捨てられたと言う。 私は、可哀想にと思った。しかも、私と似ている。私は、私みたいになって欲しくない。1人は、さみしいからこの子には、1人になって欲しくない。その日から私は、本気を出した。外に遊びにいかせたりした。何年か経つとその子には、友達が出来た。その子は、元気良く 「いってきます」 と言った。私は、笑顔で 「いってらっしゃい」 と答えた。その子は、外に遊びに行った。 私は、キッチンに向かった。キッチンには、ドアがあり、そこを開ける。そして、何もなかったはずなのに米などが出てくる。 「いつも、ありがとう。」 子供の時から妖怪と仲が良かったのでその、妖怪が材料をくれるのだ。私は、それを持ってキッチンへ向かった。 何日か経ち私達は、ご飯を食べ終わり、別々の場所にいた。少し時間が経つと何か、騒がしくなった。 (何だろう?) 私は、外に出た。そうすると、刃物を持った男が数名いた。私は、あの子狙いか。直感で、そう思った。私は、急いで短刀と札を用意してあの子のところに行き、もたせる。 「裏山に逃げなさい。」 その子は、混乱していた。私は、走らせた。何分か経つと「見つけたぞー!」と声が聞こえる。私は、走った。そして、あの子が刺され用としていた。私は、あの子の前に出た。腹部を刺された。白い服が真っ赤に染まっていく。あの子は、ないていた。私は、小さい声で 「逃げなさい」 と言った。あの子は、走って行った。私を刺した男は、混乱している。私の周りには、血の池が出来ていた。意識が遠のいていく。私は、倒れた。走って行くあの子を見ながら倒れた。最後に人と一緒にいて良かった。そして、私と一緒に暮らしてくれてありがとう・・・ それで、意識が切れた。 |
4日目 忙しすぎて頭が回らず何をやったのか覚えてない……思い出しつつ書いていこうと思う。 まず起きて最初にトレーニングをした。久しぶりにあんなにハードな動きをした。さすがは軍…単体で動かず集団だと思っていたが我々の隊は個々に能力を伸ばして行くところらしくてトレーニングが終わりご飯を食べたら皆自由行動になった。しかしもちろん僕はそんなの知らないためジェイコブがわざわざ付き合ってくれた。まずは貴様の力を見せろと言われ倒れない程度の力を見せた。そしたら彼に鼻で笑われた。彼曰く能力には奥の手がある。それをやるとだいぶ手痛いリスクが来るならわかるが最大限度でダメになるようじゃ半人前らしい。そして、一日中ずっと能力を最低から最大に上げる練習をした。倒れてしまうと思ったがなんとか倒れずに済んだ。今思えば僕はこの能力を授かってから一度もそれについての特訓はしてなかった。全て知識だけだった。知識だけじゃどうにもならないことなどないと思っていた。今気づけばその知識も誰からだろう…自分で主観として思ったことを知識と勘違いしてただけなのではないか…本能的に動くこと、それは良くないことだと思っていたが時には反応に立ち返るのもありなのではと思った。 追伸 彼の思いつきなのかなんなのかどうやら、お友達らしき人ができたらしい…8年間一緒にいたら人間に勝てるとかなんとか……彼はいつも本能なのかそれとも何か考えがあるのか……… |
今日も今日とて、日課の盗聴…もとい聞き耳立て!休み時間、学園の校舎の音が一番聴こえる屋上に上がって腰を降ろすのですよ! 聴覚に意識を集中させて感覚を研ぎ澄ます……。ね?ほらほら、色々聴こえてくるでしょう? 仲間を裏切る算段、甘い恋の話。それと…ハハハ、お説教かな?ご愁傷様…。 他にも戦闘や痴話喧嘩。…っとこれは?……おぉぅ…へぇ……ま、まぁこれだけ人が居ればね!うん!…うん………………有りうらないこともない事か。 あら?聴いてる内にもうこんな時間か…早いなぁ…。もっと時間があればいいのに、ってね? さぁ、急いで教室へ戻ろう…怒られちゃう☆ |
あれから、まぁ30分くらい経ったが……。 はてさて彼らはどのくらいプリントを進められただろうか。 冷たくなってしまったコーヒーカップを机に置くと、すぐ横にいる二人に目を向ける。 灰崎「……どう?出来た?」 天野「…な、何とか、1枚は……」 リッカ「ふぅん、僕3枚だよぉ」 えっへん、と胸を張るリッカと、悔しそうにプリントを破ろうとする天野に、また頭を抱える。 …このプリント、小学生から中学生の範囲なんだけどなぁ…。 そして、全部で10枚刷ったんだけどなぁ… 普通の高校生なら、これくらいで全て終わっているというのに…彼らがどれほど不味い状態なのか、これを見れば一目瞭然だろう。 …無論、内容も込みで。 (というか、光プリント破らないで!) 灰崎「そ、そう。じゃ…二人とも頑張ったから、今やった分を丸つけして、どこまで出来たか確認してみよう」 天野「よっしゃ!私の実力に禿げるといいですわ」 灰崎「お前は本当に…どういう思考回路を持っているのか、私には分からないよ…。あと禿げないから」 今にも寝そうなリッカの頭をスパーンと叩きながら、二人のプリントを集めると、懐から赤ペンを出す。 …少ないプリントを1枚1枚丸つけ、否、バツつけしていくのだが… 灰崎「待って、なにこれ」 教員生活かれこれ…数年? 色々な問題もあったが、こんな回答を渡されたのは始めてだった。 問1 次の漢字の読みを書きなさい。 (1)楽園 天野(てんごく) リッカ(エデン) 灰崎「なんで普通に読まない!そのまんまだよね、これ!」 天野「……え?」← リッカ「……え?」← 灰崎「………」 (2)日直 天野(ひじき) リッカ(の仕事なんか放りだしてゲーセン行こうぜ!) (3)"あね"とお喋りをした 天野(柿) リッカ(僕は兄しかいません) 灰崎「リッカ!お前態とだろ!?」 リッカ「おやまぁ、先生ったら酷い。僕なりの答えですよ」 天野「リッカまじパネェww」 灰崎「お前も人のこと言えないからな光。」 問2 次の四字熟語を完成させ、意味を答えよ 温○知○ リッカ(温故知新:古きを学ぶ事で、新しいことも学ぶ事ができるよ~) 天野(温泉知識:温泉めっちゃ知ってる) リッカ「……その手があったか!」 灰崎「………リッカを褒めようとしたけど止めた」 続く…かも? |
5日目 メンバーの顔と基礎知識を覚えることができた。この軍隊は4人のみ。まず魔法を持つ者がこのように1つに集まること自体珍しいらしい。1つの仮説らしいが魔法(能力)を持つには一度覚醒をしなくてはならないんだとか…覚醒するためには一度気持ちとして何か人間以上に高ぶる必要があるらしい…これがあってるかは知らないが僕も過去に二度人に裏切られた経験がある。親と育ててくれたもう1人の親。本当の親は小さい頃に僕のことを捨て、里親は育ててくれたがなぜか虐待をして来た。僕は良い子になろうと必死に頑張ったがなぜか殴られ蹴られた……そういえばあの頃からだった。耐えるためにいろんなことを覚えてそれを使って1人しりとりをし始めたのも…勉強だけが僕の友達だと思い始めたのも…中学生になった途端里親に金を渡され1人で暮らせと言われ最初は小さな部屋で暮らした。中学生に思い出も青春もなかった。あったのはバイトの思い出くらいだ。ずっと働いたおかげがお金はみるみる貯まり今の大きな家になった。そのせいで高校はここに入ることになったが…でも後悔はしてない。事実今はたくさんの僕の知らないことが出て来てそれを吸収するのもこの能力の活用できるところもやっと見つけた気がするし…中学生の時に使えたのはただものをぺしゃんこにするだけだと思ってたけど、この頃知ったし今日わかった。僕の重力の能力は地球も滅ぼせる兵器だと…この軍隊の隊長のメアリーから言われた。「ここに残りなさい、永遠に…もしも日本のお偉いさんや他の国にあなたの能力が知れ渡ったらあなたを誘拐するかもしれない…」確かにすごい能力だが色々リスクはある。しかし一度誘拐されたらそんなの御構い無しに隕石を降らせるつもりなのだろうか…まぁ、何はともあれ僕は残るつもりはない。一年間で吸収しつくし、その知識を使って学園を平和にする礎になる。 今度は大切な人を手放さないような力を手に入れて…… 追伸 これを書く直前に知ったんだがどうやら、あやかに妹がいたようだ。妹は姉を憎んでるとか…僕は彼女と彼女を奪った彼を憎んでいるのだろうか…引きこもったときは自らを責めていたからそんな気持ちはなかったはず…また、どうせ誰にも見られない日記だから書くがやはり心のどこかであやかと彼が付き合ってるなんて嘘だと思ってる自分がいるようだ……昔に戻りたい |
中の人「と言うことで…題名通り。小夜よろしこ」 小夜「うん、凄いわからない。演じるって何をよ。もしかしてロミオとジュリエッタ?」 中の人「ちょっと惜しいね。今回やるのはロミジュリじゃなくて、私がお題を出したら小夜がそのお題に成りきってみるってのだよ。まぁどんなのかはやってみてからだねー」 小夜「なるほど、私に出来ないことはありません。どこからでもかかってきなさい」 【お題】「君は俺が見つけた青い薔薇だから…なんてねっ」を自分風に 小夜「君は私の見つけた青い薔薇。絶対に逃さない…どこに行こうとも」 小夜「ってにこれ!?こんなの聞いていませんよ!?」 中の人「ハイ、ツギ ツギー!!」 【お題】「…俺っ…もうガマンできないっ……俺っ…お前と…ずっといたい…」をツンデレ風に 小夜「私…もう無理、我慢が効かないです…一回しか言わないですからね。 ずっと、君と…ずっと一緒に居たい…です…」 小夜「おいこr」 中の人「ありがとうございますううううううううううう」 【お題】「ここに、告白する。僕の恋人は、チョコレートを日に45個食べて、一食で八合食べるんだ。そんな人が好きなんだ」自信満々に、俺様っぽく 小夜「告白されるのは嬉しいが…俺様は1日にチョコレートを45個美味しそうに頬張って、一食で八合食べる子が好きなんだ。だがお前はどうだ?1日にチョコレート45個食べて、一食で八合食べれるか?」 小夜「実際に私の好きなタイプは、ドキドキ(恋愛じゃない方で)させてくれる人よ。ナイフ突きつけられるのとかドキドキ止まらない」 中の人「小夜は突きつけられる方じゃなくて突きつける方だよね」 【お題】「ダメ…だって…もう…限界っっ」これを放送出来るようにオリジナルで 小夜「これダメだろ」 中の人「しょうがないでしょ、サイコロで決めてんだから」 小夜「ダメ…だってもう…無理…腕相撲無理って言ったじゃん!!??うわっちょ、まっt」 【お題】「世界のオタクを統括する妄想によって造られた対萌え生命体ヒューマノイド・インターフェース、それがわたし。」勢い良く 中の人「これ最後だから頑張っt」 小夜「黙れ禿げ」 小夜「この世界のオタク共を統括する妄想によって造られた 対萌え生命体ヒューマノイド・インターフェイス。それがこの私よっ!!拝め、讃え、奉れ!!」 |
僕は、小さな神社に住んでいた。まだ、幼かったのだが化ける事は、出来て人間と上手くやっていた。もし、人間に正体がバレると何をされるか分からない。だから、化ける必要があると昔から伝えられていたらしい。父からも 「人にバレるんじゃないぞ」 と言われた。僕は、完璧に人間に化けた。だが、ある日、僕の頭にボールが当たった。そして、変幻が、解けてしまった。周りの人間は、化け物扱いをして、僕を蹴ったり殴ったりしてきた。 「皆・・・辞めて・・・」 小さく呟くが皆には、聞こえない。そして、意識が切れた。気づいた時には、皆、倒れてしんでいた。周りは、真っ赤に染まっている。僕の手もとても、赤く染まっていた。 家に帰ると怒られた。 「人間にバレるとは、どう言うことだ!人間にばれた奴は、要らない!」 僕は、追い出された。 「居れてよ!!ごめんね。だから、許して!!」 扉は、あかない。僕は、悔しさと憎さで、いっぱいだった。そして、また、意識がきれる。気づいたら家の中にいて、目の前では、父親が死んでいる。僕は、無言でその家から出て、遠い山の方へと去って行った・・・ 僕が行った山には、妖怪がたくさんいた。そして、聞いた話では、下に神社が、あるらしい。僕は、気になって、夜に神社の元へと向かった。神社には、人間が2人住んでいた。1人は、幼く、1人は、大人だろうか。それぐらいだった。 (人間・・・) そう思った瞬間意識がきれる。気づいたら変な縄の様なもので縛られていた。その人は、 「気づいたかい?君が暴走してたからちょっとこの中に封印しちゃった。」 封印?一体どんなのだろうか?ぼくは、聞いてみた。 「そう、大した封印じゃないよ。時期にわかるから・・・」 そう言うとその人は、縄を解きにがしてくれた。その人は、優しかった。怪我の手当などをしてくれた。僕は、恩返しにと、食材をあげていた。そんな、ある日神社が騒がしいと思い、神社の方に行く。すると、刃物を持った男が数名ほどいた。僕は、嫌な予感がした。そして、数名の何人かに襲いかかる。何人か、殺せた。僕は、残りの人を探しに行った。歩いて回ると、誰かが刺されている光景が目に入る。あれは・・・そう、僕を封印した。人だ。僕は、走って助けに行こうとした。だが、その場から動けない。まるで、固定されているかの様に。足を見ると怪我していた。なんで?こんな時に・・・助けにいけない。あと、少しで届く距離なのに・・・手を伸ばすが、届かない。そして、僕を封印した、人は、倒れて、しんでしまった。後ろの幼い子は、山の中へと逃げて行く。 届かない・・・足を動かそうとするが動かない。そして、意識が切れた・・・ (僕は、人を守れない・・・) |
なぞなぞのような、この話。 どう受け取るかは貴方次第…… __ ____ "存在" この二文字に自分はどれ程縛られているのであろうか。 それは、蜘蛛の糸のように見えずに… でも間違いなく自分を縛っている"存在" "存在"が無くては、自分は生きていられない。 それは間違いようのない事実。 自分の"存在"により姿を保てば、名前を守る。 名前を守れば、自我を守る。 全ての根源はこの"存在"であり、自分が自分である為の道。 ただ、ふと思う時があるのだ。 この"存在"は"自分"にとっていい事なのかと。 死者は死ねば消える…これは当然の摂理。 だとするならば"存在"に生かされている自分は… 簡単に言えばゾンビだろうか。 否、そう言えば自分は生きていないではないか。 手のひらも、その心も、 いつまにか凍ったように冷たくなっているのだ。 私の時計は止まった。 …それなのに、なぜ… こうして"存在"により存在して、貴方に触れる事が出来るのであろうか。 自分はイレギュラーであり、引いても足しても0には変わりないというのに、その"存在"に依存してダラダラとこの世に居座ってしまうのは… それは…己の弱さだろう。 強くありたい。 誰もが思う。 それは、守りたいものがあるから。 優しく包んで、暖めてあげたい人がいる。 この手はもう…随分前に冷えきっているというのに。 私の"存在"は、相手の"存在"を消すこと。 私の"存在"は、消されれば消えてなくなる。 しかし、相手の"存在"は消されても消えない。 彼らには命という、また違った存在を持っているから。 それが、今の自分にとってどれ程羨ましいことか。 命は"存在"が敵わない、つまりは自分が敵うはずもい鋭い刃である。 "存在"で"存在"にぶつけても打ち消し合い、消えるだけだけれど…… もしも、その"存在"に囚われること無く、捨てる覚悟で向かって来られたら…自分は手の出しようがない。 命に"存在"が敵わないように。 自分が最も恐れていること。 それは、"存在"そのものを捨て、"存在"などどうとなってもいいと向かって来る、その刃である。 "存在"を操る自分はどうにも出来ない。 自分の信ずる"存在"を捨てた瞬間、彼女に対抗出来る策はない。 命の強さ…… これ即ち、何にも負けない強さであろう。 結局はそれが人間の一番信ずるべきものなのだ。 だって、彼らは"存在"では無く、 命に生かされているのだから。 ____ _______ 彼女の思う、命。 それは、身体、心、紛れもない人間としてだけの力。能力を抜きにした、元々の彼らの強さ。 彼女の思う、"存在" それは、彼女の存在を守る"能力"である。 |
パチパチとした燃える音…。赤々と燃える周囲。もの言わぬまま倒れている男。 ーーーあぁ、またこの夢か 夢というよりは悪夢。悪夢というよりは記憶。記憶というよりはトラウマ。そんな音のしない夢。 慌てて兄が僕を呼ぶ。今起きた筈なのに意外な程冷静だ。流石は兄さんといったところだろう。 そして兄さんは痺れを切らしたか、命の危機を察したか、反応しない僕の手首を掴み玄関へと連れ出す。あと9m…8m…。広い我が家は好きだったが、この時ばかりは不便だと思った。 7m…6m……そして5mに差し掛かろうとした時、何かに気づいた兄さんが僕の背後を見て目を見開く。そして僕は (火事場の馬鹿力というのだろうか) 手首を掴まれたまま兄さんの手によって玄関へ向かって投げられた。 瞬間感じたのは背中の痛みとドアが開く音だったか、どうも僕は閉じられたドアを開けてしまう程の威力で飛んでいき、そのまま外へ放り出されたらしかった。 そして痛む背中を我慢して夢の中の僕は振り返ると…兄が燃える瓦礫の下になっていた。 夢の中の僕が我に帰り何かを兄さんへ叫ぶ。兄さんも何かを必死に叫ぶ。そして僕もまた悲痛に何かを叫ぶ。そしてそれを聞いたのか…はたまたそんな僕を哀れに思ったか、兄さんはなんと動く腕で愛していたナイフを鞘ごと胸から取り、僕に投げた。そして最期に何かを言おうと口を開いた瞬間…開け放たれていたドアが閉じ、家の中から大きな爆発の様な衝撃が外へ響いた。 僕はいつもそこで目が覚める。 |
中の人からのコメント! もしも読んでくれる人あったらありがとーございます!静の性格と真逆な中の人です!えっとですね?実はこのストーリーなんですがこの6日目を書きエピローグを書きおしまいとなります!まぁ次はなにを書こうか迷ってますがとりあえずそういうわけでよろしく! 6日目 今日は実地訓練。ぼくの能力を使って相手の軍隊の隊長を倒す。相手の隊長は能力なし。しかしぼくは1つ勘違いしてた。それは……1人で軍隊を相手にするのだ。ざっと格闘術の軍と銃を持つ軍そして戦車と戦闘飛行機が飛んでる。またぼくにはある縛りがあった、それは奥の手を出さないこと、奥の手に頼れば頼るほど自分は弱くなるかららしい(無論使った後のフィードバックが辛いので使わないが、一生)僕は冷静に対処していった、正直余裕だった。僕も能力以外の格闘術も学んでいた。おかげさまで手に重力を纏わせ相手をどんどん拘束することが可能になった。確かにまだ少ししかいないが自分が強くなってることが身をもって知らされている…また自分の体にも纏わせられるため重力を使って浮いて戦闘飛行機を撃墜、その状態でも疲れたり体に疲労を起こさないための算段も立てた。ジェイコブ曰くここまで自らの能力と面と向き合っているやつはいない、成長速度が速い、このままいけばアメリカ軍のトップまで上り詰められる実力があると…僕にはわからない、そうなのだろうか?僕は学園の中の先生とバイト先の先輩など大人に認められることはあったけど、同年輩から必要とされるような人材にはなれなかった、言うなら一瞬なったけどもう…今は元に戻ってる……しかしそらを思ってたのは過去の僕…僕は今…アメリカからあの僕の帰りを待ってくれている可能性…もしくは僕にちゃんと別れを告げるために待ってくれてる人がいる。僕を必要としている人が学園にいることが実地訓練中に誰かさんの盗聴器から判明した。 僕は今上空にいる。待ってる人のために… |
僕は、ある時に目が覚めた。僕には、人間への憎しみ、恨みしかない。なぜ、目が覚めたかは、最初から分かっていた。あいつは、いつも苦しいのを我慢していた。無理に笑って怒ったりもせずただ、笑っていた。それが、原因で僕が生まれた。そう。憎しみと恨みが、たまり僕が覚めた。 ある日、あいつは、いつもと変わらず人間と遊んでいた。僕は、あいつの中で見ていた。 (退屈だ・・・) そんな事を思いながら見ていた。だが、次の瞬間あいつにボールが当たり変幻が、解けた。人間達は、あいつの周りを囲み始める。ある奴が言った。 「こいつ人間じゃない。俺達でやっつけようぜ。」 (バカバカしい。そんな事が、人間にできるとでも思っているのだか) 僕は、あいつは、対抗するだろう。と思っていた。だが、いつまで経ってもあいつは、対抗せずにされるがまま。人間達は、蹴ったり殴ったり色々としている。もう、あいつは、ボロボロだった。 (なぜ、対抗しない?) それだけを思った。人間達の顔を見ると、笑顔だった。笑っていた。そんなに、殴ったりするのが面白いのか?人間は、そんなに殴るったりするのが楽しいか?僕は、苛々してきた。そこまでする必要ないだろ。僕は、外の世界に出る。 手や足を見る。ボロボロだ。僕は、ゆっくりと立ち上がる。人間達は、まだ、蹴ったりを続けている。 「変幻ナイフ・・・」 人間達にナイフが刺さる。石がナイフに変わったのを見て、人間達は、逃げるがナイフは、それを追いかけ刺さっていく。気がつくと人間達は、倒れていた。周りは、血だらけ。 僕は、笑った。 (何がやっつけるだ・・・) 僕は、元に戻った。あいつは、周りの光景を呆然と見ていた。そして、ゆっくりと帰る。 帰るといつものあいつの親がいた。だが、その親は、怒っていた。そして、あいつを追い出す。あいつは、泣きながら戸を叩いていた。 僕は、また、外の世界に出る。戸を破りあいつの親の所にいく。あいつの親は、 「やめろ。待ってくれ。俺が悪かった」 そんな事を言う親を見ながらニヤッと笑う。そして、変幻で作った刀で殺す。 そして、元に戻る。あいつは、ゆっくりと外に出た。そして、山の方へと歩いていく。 ついた山は、妖怪がいっぱいいた。そして、話によると山の下に神社があり、そこに人間が住んでいると言う。あいつは、神社の方へとおりていく。神社には、家主らしき人物と幼い子供が居た。 (人間・・・) 外の世界に出る。家主らしき奴は、何やら変な道具を持って対抗してきた。その道具からは、火がでた。 (なんだ。火か) それなら、変幻で変えればいいと思いその火に触れようとする。普通の火なら火傷などしない。ダメージは、喰らわないはずだった。 だが、その火に触れようとした瞬間その火は、鎖へと変化する。そして、身体中に巻きつく。ほどこうと思うがほどけない。僕は、元に戻った。あいつは、封印された。 僕は、ギリギリあいつの中に戻ったから良かったがあいつは、変な札の中に封印されその後、神社の家主らしき奴が鎖が縄へと変わっているのをほどき山へと返した。 それから、あいつは、食料などを神社にわたしにいった。それが、何日か続きある日の夜に事件が起こる。 あいつは、神社へと散歩しに歩く。そうすると、数名の男がナイフなどを持って神社の中へと潜入していく。 僕は、分かった。幼い子狙いだと。あいつもそれに気づき、数名のうち何名かを倒した。だが、足を怪我して先に進めない。 そして、あいつの前で神社の家主らしき奴が殺された。僕も、その光景を見た。あいつは、進もうとするが進めない。僕は、外の世界に出た。 僕は、進まない足を動かす。そうして、神社の家主らしき奴を殺した男を殺す。幼い子は、逃げていた。神社の家主は、死んでいる。残りの男を始末して行った。憎しみや恨みを込めて・・・ なぜだろうか?まだ、殺気が収まらない。そうして、幼い子を追いかけるように山の中へと入って行った・・・ |
…あれは確か中2の頃だったか。当時俺には好きな、愛していた女の子が居た。その相手の名は「華」やかな蓮華の「蓮」と書いて「華蓮(カレン)」っつー名前だ。家が隣で互いの親の仲が良くてな、赤ん坊の頃からの幼馴染みだった。 仲は…多分良かったんじゃないか?思春期に入る頃であろう中2の時期でも「稜ちゃん稜ちゃん!」…とか言ってたしな。 …さて、本題だ。ある夏休みの日、何周年記念の結婚記念日とやらで旅行に行く両親を見送った後、宿題なぞ一週間で終わらしてやった俺は家で一人ウダウダしていたんだ。 そしたらさ、外の…というか隣の華蓮の家からな、ドタンバタンって…何か争う様な音が聴こえたんだよ。 (何だ?またアイツ一人で妄想にでもふけって何処かから落っこちたか?) なんて考えてたけどな…妙に嫌な予感がして華蓮の家に訪ねに行ったんだよ。 不用心にも何故か開いている玄関の鍵を不審に思いながら家の中に入ると…またドタンバタンって聴こえてきた。二階にある華蓮の部屋の方から聴こえてきた。俺は謎の緊張感を感じて部屋まで走り、華蓮の部屋のドアを蹴り破ったんだ。 するとソコにはな…見知らぬ男と嫌がる華蓮がな……その、なんていうか……華蓮が一方的にまぐわられてた…って言っておくか、ここは。 さて、犯罪クラス情事の現場を見て俺はキレる訳だ。それも被害者が俺の大好きな人(俺の一方的片想い)なら尚更な。 |
華蓮から男を引き離して数発蹴る。そして男からの反撃…俺も反撃…怯える華蓮を置いての乱闘…頭に血が昇っててな…もう俺はその男を殺すことしか考えてなくてな、人前では隠してた能力を周囲に使ったんだ。気圧を0に近くして起こす「人間沸騰」を…。だがソレが最大の成功であり失敗でな、男を血の海に変えることは出来たんだがな、華蓮も少し巻き添えを食らわせてしまってな……いや、その…沸騰して弾けた後なのか…華蓮の左腕がな、無くなってたよ…。華蓮は俺をどんな顔で見てたっけな…。 さてさて、いやもうビックリ。愛する人を守るどころか俺が傷つけちまってんじゃねぇか、とな…。俺は慌てながらも直ぐに救急車を呼んだ。命に別状は無かったらしいんだが…やっぱり、というか当然の如く弾けた腕は戻らなかったらしくてな、一生隻腕だと…。これは全部聴いた話なんだがな…。 …事件が終わっても華蓮とは会えず、ついには華蓮一家は引っ越してしまった。 華蓮は心を患っちまったらしくてな…ずっと俺の名前を「稜ちゃん…稜ちゃん…」なんて、無い左腕を見ながらニヤ面で呼んでるとか…。 まぁ取り合えず俺とは会っちゃ不味いと言うことで彼女の両親の判断で離れた、という感じだ。 これが俺の失恋とトラウマさ。 さて…俺の話は終わりだ。どうだ?面白かったか?…………笑えない?そうか。そりゃそうだ…ハハッ。 今アイツどうしてるかな…義手でもはめて思いっきりなOLとか職人とかにでもなってるか…良い旦那でも見つけて幸せな新婚生活送ってるか……まだ、憎いだろう俺の名前と男の顔でも思い出しているか…。気になる様で聞きたくも見たくもないが…もし彼女とまた、もう一度会えるなら…そうだな、謝りたいな。「あの時はごめん」なんて…。流石に許してはくれないかもしれんが…俺のエゴで一人よがりだが…謝りたい。 |
雨だ♪雨♪ …そう言えば稜ちゃんが私を助けてくれたのもこんな雨の日だったっけ? カッコ良かったなぁ…あの気持ち悪くて臭くてキモいオッサンから稜ちゃんが守ってくれた時のあの姿♪ はふぅ…また会いたいなぁ~…。稜ちゃんにまた会ったらぁ、思いっっきりなお礼と!感謝のキスを!幼馴染みからプレゼントするのでーす! …さてさて何処かなっ、何処かなっ♪照れ屋さんの稜ちゃん♪私が見つけ出して、縛って閉じ込めて蹴って美味しい手料理を振る舞って愛を囁いてキスして抱き締めて洗脳して殴って稜ちゃんの頭の中を私でイッパイにして脳を侵してまた殴って稜ちゃんの命を私が握れる立場になってから結婚してあげっる~♪ 居場所は分かってるんだヨ?私は稜ちゃんのためなら辛抱強く待つけど…早く…ハヤク出てきてネ稜ちゃん♪ じゃないと私、怒っちゃうよ? |
(また、依頼か) 俺は、幼い頃に父親を無くし母親は、なくなる前に俺を殺し屋を育てる所に居れた。 まだ、その時の俺は、7歳ぐらいだっただろうか?周りは、見た目が怖い人ばっかりですごい、ビビってた。最初は、基礎などから教えてもらいだんだん身についてきたら依頼を引き受けるようになった。 俺の武器は、鎌だった。その鎌で人を斬り裂いたりするのが楽しかった。そして、俺は、殺し屋だと認められ殺し屋の組織の中に入った。 ある日、依頼が入った。それは、潜入捜査と殺しだった。俺が、その依頼を担当する事になった。その時の俺は、確か11歳ぐらいだった。身長も上手く誤魔化して潜入捜査を行った。捜査をするのは、ある女性で色々と大事な秘密などを知っているらしい。それを、調べるのが俺の仕事。まずは、その女性に近づき、仲を深めた。その、女性は、可愛く頭もいい。俺は、その人を尊敬と言うかなんと言うか恋していたかもしれない・・・。 俺は、女性と夜にバーに行った。もちろん、俺は、子供だがお酒は、頑張って飲んだ。すごい、苦かったな・・・。そうして、俺と女性は、バーを出て薄暗い人気も少ない駐車場に車を取りに行った。女性がドアに手を触れようとすると銃声が鳴り響く。俺は、あたりを見渡した。銃を構えている男が1人背後に20名ぐらいは、いるだろうか?ライバル組織の奴らがいた。俺は、女性に避難するように指示をしたが女性は、動かない。俺は、かまっている暇は、無いと思い敵目掛けて走って行き鎌を振り大体を殺した。時折、銃弾の弾が腕などをかするが気にしない。どんどん殺して行った。 (もう、終わりか?) そんな事を思い元の場所に戻ろうとする。戻ると、男が銃を女性に向けている。俺は、走って相手を壁に押さえつけた。だが、そこでミスをおかしてしまった。相手の片方の腕を抑え来れて無く俺は、鎌を持っている腕を撃たれた。鎌は、その場に音をたてて落ちる。腕には、血が滲んでいる。そうして、壁に相手を押さえつける際に壁に触れてしまった。しかも、手袋を付けて居ない方で。壁は、崩れ始める。俺は、女性を助けようと手を伸ばすがそれを、石が塞ぐ。視界には、崩れた壁しか映らない。 (嘘・・・だろ) 俺は、一生懸命瓦礫の中、女性を探した。何分か探すと手が見えた。手が見えた方に行き、瓦礫の中を掘る。そして、女性が出てきたが、すでに死んでいた。俺は、その場に固まった。 (殺してしまった。俺の手で。関係無い奴を) 俺は、ゆっくりと立ち上がる。そして、ライバル組織の本部に向かう。俺は、本部に行き戦った。ライバル組織の本部は、誰も居ない寂しい場所になっていた。体中は、ボロボロ。俺は、何処かに去って行く。もう、大事な人を殺したく無い。そんな事を思いながら去って行く。そして、殺し屋を辞めた。 何年か経ち、俺は、学園に入る。 (ここで、俺の能力が少しでも抑えられるのなら・・・) と思い入学する。ある日、女性から貰った黒色の特集な手袋を付けて・・・ |
寝不足の疲れからかな…最近妙な視線を感じる…気がする。 ……懐かしい様な何処かで馴染み深く感じた様な…。それでいてネットリとした様で甘ったるい様な…気持ち悪いハンターの視線だ。特に校舎の外を歩いてたりするとよく感じるが…なんだろうな。もしかしたら本当に見られているのかもしれんな。自意識過剰だ?それよりも人居るか気づけよって?寝不足で毎日死にかけながら仕事している俺に鞭打つなよ……。 そう言えば今月の電話では母さんと父さんが結婚どうのこうの言ってこなかったな…初めてじゃね?いつもより言葉少なかった感じだし…。風邪か? |
灰崎「ねぇ、聞いてもいいかな?」 花子「呼び出しておいて、許可とろうとする姿勢止めてくれる?いいからさっさと話なさいよ。こちとら、早く読みたい本があるのよ」 灰崎「あぁ。それはごめんね。どうしても聞きたいことがあってね」 花子「なによ…」 灰崎「お前の能力で、死んだ人と……話せないかい?」 花子「はぁ?」 灰崎「お前は、存在を操る能力だったはずだからね。もしかしたら…と思って」 花子「馬鹿にしないでくれる?この能力は神様みたいになれるものじゃないの。自分にかけている事だってギリギリだし、他人にかけるなんて怖くて出来ないわよ」 灰崎「……」 花子「正直、私が生きていること自体、正しいことじゃないわ……って、何その顔は」 灰崎「いや?少し考え事をしていただけだ」 花子「私と話している時に考え事なんていい度胸じゃない。ていうか、なんでイキナリそんなこと言うのよ。生き返らせたい相手でもいるわけ?」 灰崎「さぁね?」 花子「うわぁ、でた。聞いておいて自分の事を話さない。私、あなたのそういう所嫌いよ」 灰崎「はは、寂しいなぁ。私はお前を愛していると言うのに」 花子「言ってなさいよ……。はぁ……、質問はそれだけ?」 灰崎「あぁ。邪魔したね」 花子「全くよ」 灰崎「……じゃ、私はこれで」 花子「……」 花子「………待ちなさい」 灰崎「……?」 花子「方法が無いわけでもないわ」 灰崎「それは、本当かい?」 花子「……確実性は、無いけれど……」 灰崎「それでもいい。教えてくれ」 花子「私と同じようなもの。学園七不思議を調べてみるといいわ。空き教室での、何かそういった物があったはずよ。どうしても会いたいなら自分で調べることね」 灰崎「……分かった」 花子「……貴方がそこまで言うのも初めて見るわね。1体誰があなたを、そうして動かしているのかしら…」 灰崎「……一つだけ、教えるならば……妹かな?」 花子「妹?」 灰崎「……あぁ、馬鹿な妹さ。」 |
今でも後悔することがある。 予想出来なかった事態に、自分の不甲斐なさに、彼女との思い出の全てを、私は未来永劫忘れることは無いだろう。 * 今から十年前だから… 妹が14歳、自分が18歳の時のことだ。 その日は彼女の誕生日だった。 * 遅く生まれた自分達は親に先立たれて、彼らの残した財産と自分のバイト費で生活していた。 当然その頃の自分は高校に通っていた。 能力だって操り方を知っていたし、人を傷つけるものではなかったから、バレること無く隠し通せていたんだ。 普通の学生、普通の日々を過ごしている中で、自分の周りに一つだけ普通じゃないものがあった。 妹だ。 彼女は重複障害者だった。体が弱いのに加えて、頭も弱かった。 小さい頃なんかは、自分が彼女の生命力を余分にとってしまったのではないか、とよく泣いたっけ。 何しろ、感情を上手く外に出すことも出来ず、外を自由に歩けないほど体も弱かったから……彼女は病院にずっと入院して、その真っ白な部屋から、何を考えているのか分からない目でずっと外を眺めていたっけ。 高い入院量を財産のお陰で何とか凌げていたのを覚えている。 妹の事を自分もかなり心配していたし、よくその病院に通った。 その度に何か手土産を持っていったり、花を持っていったり……不器用ながら結構尽くしたと思う。 なのに、彼女はそれを当然な顔して礼一つ言わなかった。 それに加えて、使うことも無いであろうお金をなん度もせびって来たのだ。 「ねぇ、お兄ちゃん1週間でいくら貰ってるの」 「バイトの…?えぇと、1日4時間で5日……時給1020円だから、大体20000円かな?」 「ふーん。じゃ、2000円頂戴。」 「……は?」 意味もわからないし、その頃親とも離れてバイトだけで生活を送っていた自分は少しそのお願いに嫌な顔しつつも、言われた通り手渡したっけ。 何に使うのか知らなかったし、使う機会があるのかどうかも分からなかったが。 裕福では無かったけど…それくらい彼女を愛していたし。 * * 彼女が誕生日だったその日。 部活が長引いてしまって約束の時間に間に合うことは出来なかったけど、いつも通り彼女の病室に訪れた。 軽く詫びを入れて事を済まそうとしたが、その日の彼女はいつもとは違い、私に対してきつくあたった。 それに加えて、いつもより強請る金額が上がっていたのだ。十倍ね。 「20000円頂戴。さっさと、頂戴」 丁度その時私は気分も優れず、部活のストレスもあってか、そんな彼女と話していくうちに強烈な憤りを覚え、つい言ってしまった。 「いい加減にしろ!俺たち生活がどれだけの物が知っているのか!そんな大金使うことも無いのに渡せられるか!こっちが忙しくても来てやってるのに……」 彼女は黙った。 言った後で、私も少し言い過ぎたと思い、黙って病室から出ると、散歩でもして頭を冷やそうと思い、一旦病院を後にした。 小さな公園のブランコに腰掛けながら、ボーッと先程のことを思い出してみる。私も怒りに彼女の元に向かったのではない。 もちろん、彼女だってそういうつもりは、なかったのだろう。彼女はそういう病気なのだから。 大人気ない態度をとって、あんなことを口走った自分を思い返すと、心は今までに無いほど重くなった。 だって自分はお兄ちゃんなのだ、キチンと彼女に謝る義務がある。愛しているなら尚のこと。決心がつくと同時に、ゆっくりと重い足を引きずって彼女の居る病院に向かって歩いた。 しかし、彼は病室には居なかった。 看護師さんたちもいつの間にかいなくなった彼女を必死で探していた。 何しろ、彼女は病室の外に出るということがめっきり無かったのだ。誰に言うこともなく、勝手に移動したのは初めての事だろう。あんな体で……私はかなり焦った。 ベットには先程まで彼女がいたような形跡が残っていたが、その温もりは消えている。 経験のない事態に、私は病室を出て近辺を歩き回った。 しかし見つからない。 病室の周りや近くの空き地も見たが、彼女の姿は無かった。 親戚や、友人にも電話を入れたが、来ていないと言う。 病室に帰り、何時間が経過した。 私はその時考えていた。 帰ってきたら頬をつねってやろうと。 幾らなんでも心配させすぎだ、悪戯が過ぎる、と。 それが彼女との最後の誕生日にして、最後の1日だった。 事故現場は病院付近の交差点だった。 外の世界に慣れていない彼女は赤信号に気付かず進み……横から飛び出してきた車と衝突、即死だったそうだ。 時刻は…丁度私が家を出て20分経過した頃だった。 その際彼女が持っていた遺品は、男性用のジャケット。私のものだった。 寒い夜にこれだけを持って飛び出してきた彼女を思えば、何を意味するかは一目瞭然だった。 一緒に帰りたかった。 なんで、どうして。こんなの……、予想もできないだろ。 そんなことを思うと同時に私の目から涙がとめどなく溢れた。 ただ、情けなくて、悔しかった。 * * 親戚と共に彼女の葬儀を行った。 元々数も少ないし…学校に行けなかった彼女には友達もいなかったから。 静かな葬儀だった。 事務的に作業をする親戚の各々を見ながら、私は彼女の遺品をまとめていた。 余りにも年頃の少女にしては少ないし…その殆どが私があげたものだった。 ふと、1枚のノートに手が止まる。 ……どうやら、それは、彼女が一ヶ月ほど前から書き始めた日記のようだった。 文字は汚くて、平仮名ばかりだったけど…… そこで初めて、私は彼女がお金を集めていた理由を知ることになる。 * ○月○日 おにいちゃんは いっかげつ 80000えんで買えるらしい。 かんごふさんが、2000が40あつまったかずって いってた。 いっぱい、あつめよう。 * ○月○日 おにいちゃん がきた きょうも2000もらった。 あと、どれくらいだろう。 たんじうび には、まにあわせたいな。 * ○月○日 かんごふさんが、あと2000が10こ、ひつようだって。 20000えん、たりないって。 あしたは、たんじうび。 20000えんもらったら、おにいちゃんを いっかげつ買おう。 あと、20000えんもらえば、 80000えん。 これで、おにいちゃんを、 いっかげつ買えるよね。 * 涙が零れた。 欲しいなら言えば良かったのに、誕生日なのだからいくらでも、プレゼントしたのに。 律義にそんなことして、本当自分の妹は馬鹿なんだと思う。 落ちて行く雫が、ノートを濡らす。 近くに来た親戚がギョッとした顔していたけど気にしない。 今はただ、後悔だけが自分の胸を締め付けていた。 * * ねぇ、妹よ。 お兄ちゃんはいつまでもお前を忘れないよ。 貯めていたお金で、私を買ったのはお前だろう? ねぇ、 もう一度会って話をさせてくれよ。 話したいこと、見たいもの、色々あっただろう? 全てに素直に言ってくれれば、私はやってやったというのに。 どうして、謝ることもさせずに先にいってしまったんだい。 ねぇ、妹よ。 大切な妹よ。 私は、お前の誕生日を死ぬまで忘れないよ。 |
本人も忘れているような、いや忘れるべき、過去の話 もう…嫌だったんだ 月陰 那由多、語尾にゃーや、明るい性格から癖のある人物であるが、昔の那由多は全くの別人だったらしい、自分の体は殴られても痛みは感じず、たとえ傷があろうとすぐに直ってしまう、まだ幼ない那由多には理解しがたい事であった、だが成長していき、人と、いや常人と関わるにつれ自分の異常さに気づき、そして気づかれた アイツは殴っても傷一つつかない、アイツは傷もすぐ直る、アイツハフツウジャナイ 中学時代、男女関係なく自分の異常な体の性質を気味悪がられ、暴行などをされ、まぁ今でいう“イジメ”に値することをされてたらしい、まぁ無傷だが、だが那由多にはなぜそうされるのか理解出来ず、とにかく仲良くしたいという気持ちだけがあった、いろいろ試したらしいが、全部無駄だったらしいな、最終的に、ハブられた…、 …ワタシハフツウジャナイ? 両親も先生も気づかなかった…というか気づけなかった、家には普通に帰ってくるし、先生もそんな訳ないと割り切ってたらしいし、誰も那由多の真意に気づけなかった、那由多も言う気は無かった、人の心とは理解が不可能だ (続きます) |
頑固で謙虚な兄弟の話 斬斗「……(俺の部屋に呼び出したはいいが…ネタがねぇ」 斬也「……(兄さんが急に呼び出すから来てみたら…何がしたいんだこの人」 斬斗「………(読めない…こいつの考えてるこたぁ…;)」 斬也「すいませんが用がないのであれば、帰ります、こちらも忙しいので」 斬斗「ちょ!っと…待てよ…、少しだけでも話そうぜ?、んなシケタ面構えてねぇでよ」 斬也「お断りします(スタスタ、バタン」 斬斗「ハァ…、やっぱ嫌われてんのかよ俺…、つってもあの態度は何だよ…チッ」 本当に短いw次回から段々と長くしていく予定 |
(‥今日も皆さん居るでしょうか?) お風呂から上がって、すべき事を済ませたらつい最近見つけた愉しみの時間です。 その「愉しみ」というのは勿体振るのも何なので言っちゃいますが私の通う学園の裏サイト?というものです。裏サイトとは言いますが内実、学園の生徒同士の非公式のコミュニティーサイトで、作ったのもこの学園の生徒さんだそう。同学年の話題に良く出ていたので気になってしまいパソコンを借りて入って見たのがきっかけでした。初めは恐る恐るだったのですがちょうど入ったルームの方達が親切な方達でしたので意外にあっさりと馴染み今に至っています。 * 東宮 李兎さんが入室しました♪ 楠地 沖>今晩は、 東宮 李兎>こんばんは。 天星 夢魔>今晩はー 東宮 李兎>今はどのような話をしてたのですか? 楠地 沖>今は学園の七不思議について…というかトイレの花子さんについてを天星さんと話していたんです。 天星 夢魔>トイレの花子さんの話かな、 東宮 李兎>ありがとうございます。花子さん…ですか、 天星 夢魔>俺のangelo達がさ、最近良く話題にするからさー。それに実際それっぽいのを見たことあるって子もその中に居てね。 楠地 沖>それで此処で尋ねられたのですか。 天星 夢魔>そゆこと、 東宮 李兎>成るほど。私も最近良く噂は耳にします。 … ‥ ((という。相変わらず短いですねw ふと、生徒同士でやり取りするチャットとかがあれば面白いのでは、とろくでもないことを思いつき文にして見た次第です。 |
保健室…もとい、医務室とも呼ばれるこの部屋で目が覚めるのは別に珍しいことじゃない。 そして僕は目が覚める度に思う 「また…やられちゃったか…」 と。 この学園にはとても強い力を持つような者が多数集まってくるけど…それは普通の人間の目線の話。確かに強い人達ではある。僕もそうだ。……だけどその強い中にも更にランクがあるわけで、ピンからキリまであるわけで……うん、つまり僕は弱い方のランクだと…。 …凹むなぁ、こうやってボコボコにされた後にこの部屋で目が覚めるのは。 辛いなぁ…訳もなく暴力を振るわれて淘汰されるのにビクビクしながら廊下を歩くのは。 悲しいなぁ…こうも馬鹿を振り撒く自分が。 欲しい。正確な答えを出す知力が。鋼のような心が。達人の様な技術が。プロレスラーの様な体が。……もっと強い能力が。欲しい。欲しくて欲しくてたまらない。でもそれは叶わぬ願い。無理なこと。仕方のないこと。駄々をこねても誰もお菓子をくれたりはしない。努力して手に入れるか現状で頑張って行くしかない。天才に勝つには達人になるしかない。 まぁそれで負けてしまっているのが今の現状なのですがね~…。 ため息しか出ないよ。全く…。 …さて、傷は一つも治っちゃいないけど出なきゃな。ボーッとしてたらまたINに…今度は本当に殺されるかもしれない。今は居ないけどこの部屋の主のヴィッチ先生にも迷惑はかけられない。 さぁ、いつもの調子に戻そう。悲劇も喜劇も全て演じきる狂気に浸ったふりをする僕にサ☆ また次にこの部屋で目が覚めることになる時まで。 |
人間と妖怪。決して交わってはいけないと伝えられて来た約束事。 人間と体を重ねてはならない。 人間と口を聞いてはならない。 妖怪の姿を人間に見られたら、見た人間を殺す事。 これらが守れないなら、お前自身も死ぬ事。 当時、この時代は妖怪と人間との関わりについて厳しかった。 私の母は「汚れ者」と呼ばれていた。 妲己、もしくは玉藻前と呼ばれる狐。1000年の年月をかけ妖力が増し、尻尾が9つあることで有名だった。 母は人間の遊女に化け、数々の男を誑かし、もて遊んだ。 母は「汚れ者」と言われようが御構い無しに次々と夜を過ごしていった。 そんなある日、母と1人の男性との間に私が産まれた。 母に孕ませたのだ。 母は怒りのあまりその男を殺した。 長い爪で引き裂き、跡形もなくなるほど鋭い牙で全て喰べた。骨は全て縫い合わせネックレスにしたと言う。 母にとって子供を作る。と言うのはもう「遊べない」と言うことだった。 私は妖怪と人間の間で産まれた者。妲己…「汚れ者」の子として他の妖怪からも見捨てられた。 そんな母だったが、殷の最後の王。紂王の妃になった。 紂王は機敏で賢く、猛獣を素手で倒すほどの腕力があった。一方で酒と女が人一倍好きだったので妲己をたいそう溺愛した。 「酒池肉林」なんて言葉も出来る程で、いくつもの男女を裸にし互いに追いかけさせ、長夜の飲をなした。 やがてこれに反発した諸侯を率いた周の武王に紂王とともに殺され、母は死んだ。 殺される前に私を産んだので、人間には私の存在は知られて居なかった。 私は自力で生きて来た。産まれて間もなくは仕方なさそうに母に育てられたが、死んでからは私は1人で生きた。 1人は寂しく、会話する相手も居ない。食事も1人で、どんな食べ物も、何も味がしない感じだった。 良いことがあったとするならば、化けが上手かった。多分母の遺伝だろう。 私は何度も人間のいる街に降りて散歩して居た。例え知らない人でも自分の側に生きている者が居るだけで嬉しかった。 |
寮へ帰るのは久しぶりかな…。 傷だらけの体を引きずるようにして男子寮の自室に着いた感想はソレだった。 食事に寮へ寄りはせれど、心の中で「ここは帰る場所じゃない」と思ってしまっているのか、僕は自室に帰ることは少ない。普段はどうしてるかって?学校で寝てるよ。忍びこんで適当な場所…そうだね、屋上だったり教室だったりかな。そういうところで寝てるよ。見回りを回避するのは慣れた。 適当な処置を済ませ、少しカビ臭いような気もするベッドに倒れこむ。 …ふと部屋を見回すと、ベッド以外にあるのはかなり大きな救急箱、かなりの制服をストックをしている(よく傷つけちゃうからね)クローゼット。遮光性バッチリのカーテン。その生活感の無さから(なんだか倉庫に近いな…)なんて思うと少し笑いが込み上げてくる。 学園で弱みを見せちゃいけない。また明日、不敵な笑みでニヤニヤ笑える様に。虐めてくる輩とまた戦い合えるように。今はこの倉庫で休もう。 包帯でグルグルの左手を眺めつつ、僕は眠りについた…。 |
「ハハハッ、どうだい?この僕の紅い地毛。赤い目。中々イカしてると思いやしませんかねぇ?」 中学三年生の彼は屋上にて佇む見知らぬ生徒の背中へ陽気に語った。 「顔は日本人、でも黒髪黒目じゃな~い。 ん、ハーフかもだって? いえいえいえ、僕の両親は純ジャパニーズですよ。 っというか外国の方でも居ないと思いますよ~。赤髪の方なんて♪」 そして急に真顔になるとこう言った 「さて本題。…ちょっと今日はナーバスな感じ故…聞いてやくりゃせんかね、後輩君や。他言厳禁、『前科の暁』とあだ名のつく僕の身の上話をさ」 後輩と呼ばれた者は無言でコクリと頷く。 「オッホッ!ありがとう。んじゃお話させてもらうぜ後輩君。」 |
さて、君は僕に話しかけられた瞬間疑問に思っただろう…この体の話をまずさせてもらおうか。 …この髪、この瞳。分かっていると思うが普通じゃあ有り得ない色だ。じゃあ何でこんな色しているか分かるか? まぁ正解なんか期待はしてないから言わしてもらうけど… 「遺伝子操作」ってやつの影響さ。 …僕の父親は研究者だったそうだ。遺伝子の研究をする、ね。 「健全で真っ当」それをモットーとして研究をしていた…。だが何処でどうなったか知らないが、ある日を境に父は黒い研究依頼を受けるようになったらしくてね、生物の改編や生態系を変えてしまう一歩出前の遺伝子操作……そういう色々ある中で作られたのが僕。 「No.4 アカツキ」。 人間の遺伝子操作の研究の集大成として僕は作られたそうだ…。 一人目のレイ姉さんは麗しい見た目、二人目のリョウ兄さんは驚異的身体能力、三人目のナナ姉さんは鋭い感覚…そして四人目は全てを持つ予定だった僕、アカツキ…。こんな風に操作されて…生まれていった。 さて、「予定だった」。どういうことか大体僕の体を見て分かるだろう?言うほどイケメソでもなく運動神経がそこまで良い訳じゃない…。君も噂に聞いているだろう僕の感覚強化は一時的。しかも持って数分…。 とどのつまり失敗作というものだったんだよ僕は。 おかげで姉さん二人、そして父にも疎まれててたなぁ…。姉さん達はプライドが高いのか僕を見下して奴隷の様に扱いやがり、父はイライラする度に僕へ暴言や暴力を…。母親?僕を生んだ瞬間力尽きたそうだが?もうかなりの歳だったらしいよ。 …そんな生活の中でも天は僕を見放さなかった様でね、救いはあった。リョウ兄さんだった。 実験とか経過観察とかで中々兄さんは帰って来なかったけど、兄さんは僕をかなり可愛がってくれた。姉二人に虐められている時も助けてくれた。幼少期に受けた唯一の愛だった。 |
苦しいながらも兄の助けでなんとか生活をする日々…。勿論というか当然、そんな毎日は続かなかった。 小三の秋、父や姉達が外出していて不在だった日。ある日遊び半分で忍び込んだ父の研究室で僕は見てしまった。僕のプロフィールが書かれた紙に大きく赤い字で書かれた二文字。中二的趣味に陥る小三なら読める字。 「 処 分 」 見た瞬間戦慄が走った。これはヤバイと。今度こそ死ぬと。 その後デスクを詳しく調べた結果をまとめると、「失敗作でも殺すのも勿体無いし、こんな見た目で捨てると世間が騒ぐ。だから他の研究者に引き渡してオクスリの実験体として提供します!」…ってな感じだったと思う。 そして僕はその日の晩、父と姉さん達が帰宅し寝静まった頃……車から抜いたガソリンを家に撒き、放火。 君もよく知る「前科持ちの暁」の前科さ。殺人、放火…あと色々。 当然姉さん二人は焼け死んだ。父は一酸化炭素での中毒死。これは確認した。そして…いつの間にか帰ってきていたのか、何故か家に居た兄さんは…脱出中の僕を倒れてくる瓦礫から庇って死亡。 結果的に計四名を僕は殺しました。 そこから中学までは少年院に一時的に居たこと以外は特に何もなく小六に小学校と少年院を卒業。そして中学校入学には身寄りの無い僕を母の姉にあたる叔母さん夫婦が僕をひきとってくれた。 そして今。窓割ったり、喧嘩を吹っ掛けたり、授業ボイコットで僕は一躍校内では有名になりましたとさ………おしまい。 ま、ザックリいくとこういう感じさ。長い話に付き合ってくれてありがとう後輩君。 お礼として一つ良い事を教えてあげるとすれば……。 「その下花壇だから楽には死ねないぜ?」 |
いつもは寝坊しやすい私、だけど今日は少し早めに起きました。理由は… 白桜「んー♩今日もいいお天気ですね!」 今日は快晴。草花はみんな綺麗に輝いてとても綺麗。 白桜「こういう日はお花見に限りますね♩」 そして私は家を飛び出しました。今日は心置き無くお花見ができる。そう思っていました。 白桜「持ち物は…蜂蜜と蜂蜜と…それから果物と蜂蜜ですね♩」 蜂蜜はとある人に美味しい作り方を教えてもらったけどこれで一回ハマってから私の好物になっちゃったんですよね。 白桜「近くに桜の木がありましたからそこにしましょう♩」 そう思って桜の木に近寄ると案の定美しい桜が満開に咲いていました。しかしそれと同時に奇妙な人もいました。 黒上「…誰ですか?」 本当にびっくりしましたよ。出会ったばかりの私に殺気を向けて来ましたから。 白桜「私?私は白桜由忌って言うの♩」 雰囲気は怖いけど少し気になったから私はそう答えました。 黒上「…私に何かご用でしょうか?用がないのであればすぐに立ち去って下さい。」 そんなことを言ってきました。でも私はお花見に来たんですよ!そんなこと言われて引き下がれるわけないじゃないですか!そう思って反論したんです。 白桜「嫌です。私はお花見に来たんですよ。帰るわけありません。それより貴方もお花見しましょう♩」 黒上「…忠告は聴くべきだと思われますが。 白桜「もちろん聞きますよ?聞くだけですけど♩」 黒上「………………」 私がそう言うと相手の方は黙ってしまいました。私何か変なこと言っちゃったんでしょうか? 黒上「…ここなら身を隠すことができる。そう思ったのですが貴方のような方がいるのは予想外でした。」 白桜「身を隠すんですか?でも追っ手とかそう言うのは見当たりませんよ?」 黒上「今はいないだけです。おそらく近いうちにやって来るでしょう。」 どうやら目の前の子はその追っ手的なものから逃げてるらしかったのです。まあでもそんなことより私はお花見がしたいので… 白桜「それは大変ですね…それではお花見しましょう♩」 黒上「…………今の話聞いていました?追っ手が迫っているのであまり目立つことは…」 白桜「ほら遠慮しないで座って座って、追っ手なんて気にしてたら息が詰まっちゃいますよ?」 黒上「…いえ…ですから…」 なんだかんだ言いつつこの子も座ってくれたんですよ。やっぱりお花見は楽しいですもんね!そしていろいろお話しをしていると夜になってしまって… 白桜「ああ〜もう夜になってしまいました!」 黒上「……そうですか。…私は疲れました。…これで失礼いたします。」 目の前の子が桜の木のウロに入っていこうとしていたのを見て私は重大なことに気がついてしまったのです!そう…名前をまだ聞いていなかったんです。 白桜「待って下さい〜私は白桜 由忌です。貴方はなんて言うんですか?」 黒上「…私は黒上 機竜空と言います。覚えなくてもいいですよ。もう会わないと思いますから。」 なんだかそっけない反応で私嫌われちゃったのかなと少し思いましたが…そんなわけないですよね♩きっとあれは照れ隠しなんですよ♩ 白桜「機竜空さんですね!覚えました。また会いましょう♩」 黒上「…………」 そう言って私機竜空さんと別れて帰ったんですよ。そしたら家に帰る途中で私の植物さんがお腹をすかせたんですよね、それで近くにいた怪しげな人たちを襲って食べさせたんですけどあの人達何してたんですかね。なんだか15人くらいいて桜の木を囲むように茂みに隠れてたんですけど。まあ今は全員私の植物の肥料になっちゃったんですがね♩とりあえずその後は家に帰ってすぐにベッドに行きましたね〜。機竜空さんは面白い人でしたからまた会いたい。そう思いながら私は眠りにつきました。 |
待ってる人に再会した。僕は覚悟していた、別れの言葉を告げられる。 しかし違った。僕は言葉というのはどんな武器よりも強いと思っている。今日改めて思った。彼女と約束した。 「君から絶対に離れない」 そういえばこの屋上で彼女から辛い過去を聞いて初めて誰かを守りたいって思ったんだっけ…僕はアメリカに行き数々のことを学んだが、結局まさかこの日本でもっと大切なことを学べるとは………この日記を誰かに見せることはないだろう、勿論彼女にも秘密だ。これは僕の葛藤の物語。 僕のアメリカ留学はたったの6日で終わったけど大切なものを手に入れられた。 おっと…彼女に呼ばれちゃった。 さぁ、行こっかどこまでも………2人で |
ここではお初にお目にかかります。あやかと陽万里の中の人でございます。彼の要望で、最後のエピローグを二人で書くことになりました。これからもなにとぞよろしくお願いいたします。 目の前の光景に現実を疑った。でもそんなことはどうでもよかった。「静!!」 私は何を考えていたのかわからないけれどとにかくそばにいたかった。だから走ってなりふり構わず抱きついた。 「もう嫌だ。一人にしないでよ。そばにいてよ。」 泣きながら思ったことを言っちゃった。わがままだって言われてもおかしくなかった。それでもそばにいたかった。わかってもらいたかった、私の過去を知っているのはこの人だけだったから。でも、怒りもせずに静は約束してくれた。私は涙を流しながらうなずいていった。 「うん」。 一体どこに行っていたのか。それは聞かずにいておこう。誰にも知られたくないことだってこの世にはたくさんある。 『秘すれば花なりみなまで言うな』 昔どこかで聞いた言葉だ。だからその通りにしておく。一人になってさびしい思いになって私はまた昔に戻りつつあった。闇に戻ってしまいそうに。そんな時に彼は私のところに来て光に救い上げてくれた。戻りそうだった私を変えてくれた。 「静ー!!そろそろ時間だよー!!」 私は元気よく読んだ。内心で思っていることを思いっきり言葉にしてぶつけた。それでよかったのだ。きっと。だからこうしていられるのだから。もう一人じゃない。さびしくない。あの人がずっとそばにいるのだから。 |
俺の兄貴について書こうと思う。 うん、まぁすごい唐突な入りなんだけど なんか俺、こんなところにでも書き出さないと本当どうにかなっちゃいそうでさ、 それじゃあとりあえず書くよ。 まず、俺がこっち(日本)に来た理由っていうのは余りにもあっち(ヴァチカン)で悪魔払い(エクソシスト)に追われるようになったからなんだよね。 で、こんなんじゃあおちおち女の子達といちゃいちゃしてられないと思って それで宗教色の薄い日本なら悪魔払いに追われて危うく消されかけるなんて事もなく平穏に可愛い女の子達と過ごせるかなぁと、(この時点で兄貴から離れたいという思いも少なからずあったんだけどさ)思ってこっちに来たんだよ。 …どうだったと思う? まぁ俺はさ、一応ほら それっぽく過ごせるようにとか色々考えてね、例えば俺とか見た目的に学生くらいでしょ?だから形だけでも学校通ったりした方がいいのかなーとか思ったりしてさ で、探しててたまたま見付けたのがこの学園なんだけど。 うん、そういう訳で入学手続きとか済ませて、寮もあるみたいだけど寮生活とかやだし、学園に近い高級マンションを一部屋借りてしばらく、といっても実際一週間くらいかなぁ。それなりに暮らしてたんだけどね。 ある日、何時もどうり女の子達と遊んで帰って家の扉を開けたら… 居たんだ。兄貴が。それも 扉を開けてすぐのところに立ってた。 そう、勿論俺はすぐに状況が飲み込め無くて呆然としてた。なんせ、ヴァチカンに居るはずの兄貴が此処に居るんだ、そりゃ固まりもするよね。 …最も飲み込めたとして待って居たのは抗いようも無い悪寒と恐怖だったけどさ。 蛇に射すくめられた蛙見たいに動けない俺とは対称的に兄貴は慈しむ様な憐れむ様なそんな笑顔を浮かべたまま俺に向かって口を開いた。 『お帰り、夢魔。 ……なぁ夢魔、どうしてお前は俺に何も言わないでこんな処にまで来て居るんだ?帰ってお前が居ない事に気がついた時俺がどう思ったかお前なら解る筈だろう?嗚呼 必死になって捜したよ。最もお前の事は全ての地を余す事もせず捜しだして見せるが。悪魔払いがしつこくなってきたということを何故俺に言わなかった?お兄ちゃんがお前の障壁になるものは何物でも徹底的に根絶やしにしてやるって言って居ただろう?なぁ、なぁ、夢魔、まさか俺から離れようとしていたなんて言わないよな、夢魔はそんな事絶対に思わ無いよな、な?‥ほら安心しろ夢魔。俺が居るからにはもうお前には何も近づけ無いから、だろう?…どうした?ほら、夢魔。俺から離れる気なのか?なぁ、俺がこんなにもこんなにもこんなにもこんなにもお前だけを愛して居るのに……俺はお前の事なら何でも知って居るよ、お前を、お前の傍に居れるのはお前の傍に居て良いのは俺だけだ、だよな?夢魔……………』 そのまま危うく監禁されかけたよ。本当にギリギリのラインで免れた。 ただ…結果的に 兄貴と此処で同居する事になったんだけどさ。 そして、兄貴は学園にも教師としてやってきた。 『これで此処でもお前を見守って居られる』 喜々として印の押された書類を見せて来たっけ、今でも思い出すと全身の震えが収まらなくなる。今もさ、ほら、筆跡が乱れて居るだろう? |
それにさ、そもそもが可笑しいんだ。 俺が悪魔だって事はこの学園の大体の人は知っているだろうけど、更に細かい部分でいうと俺はインキュバス、っていう下級悪魔何だよね。それに対して兄貴はレヴィアタン(リヴァイアサン)という上級、それもかなりのね 悪魔なんだ。(なんせ悪魔の上位九階級のうち第三位なんだからね、)通常なら姿さえ見れないくらいの存在なのにましてや肉親‥それも兄弟だよ?信じられる? …存在し始めた(人間の感覚なら生まれる、かな)俺の目に一番に映りこんだのも兄貴だったんだよね。 *** 随分長くなっちゃったね、今これは学園で付けてるんだけどさ、兄貴は俺の部屋の合鍵も、引き出しの合鍵も持って居たけど(勿論俺の知らないうちに)流石に此処はバレないと…言い切れ無いけど思いたい。 とりあえず今日は此処までで筆を置くよ。 それじゃあね、俺のAnjelo, 10月15日 天星 夢魔の手記より抜粋 |
「なーにに盛り上がってるのー?」 3人ぐらいの人集りが、出来ている所にいく。話を聞くと過去話で、盛り上がっているらしい。ある一人が修哉のを聞かせて欲しいと言った。 「僕の過去話?いいよ。話してあげる。 僕の家には、お札が貼られてたんだよ。僕は、気になってそれを、剥がしてしまったんだ。するとさ、夜に体が動かなくなって全身が真っ黒な人が目の前にいたんだ。そうしたら、その人が言ったんだよ。 「見いつけた」 その日から僕は、行方不明になってるんだよ。そのまま、見つからないまま・・・え?ここにいるのは、誰かって? 「誰だろうね」 怖がらせちゃった?ゴメンゴメン。嘘だよ。嘘話。なら、ちゃんとした本題にいこうか? |