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バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3)
管理人 投稿日:2006年06月26日 21:20 No.376
先週、LINEARサーベイで発見された天体が、1889年に観測されたバーナード彗星の再来であることが判明し、話題になりつつあります。この彗星の初回発見時には観測数が少なかったようで、精度が悪い状況の中ではじき出されていた周期は約128年でしたが、今回の再発見により周期はそれよりも10年ほど短いということになりそうです。<br>今回帰での近日点通過は8/28で、7月中旬~8月上旬にかけて地球に0.4天文単位以内まで接近するようです。小さい彗星らしいので、今のところ最大光度は13等台後半と予想されていて、撮影向きの彗星という感じですが、アマチュアの望遠鏡を使って眼視で見えるようになる可能性も秘めています。<br>現在はいて座とへびつかい座の境界付近の天の川の中に位置していますが、今後はへびつかい座→ヘルクレス座→りゅう座へと北上してきますので、日本からも観測しやすいでしょう。次の回帰には出会えない彗星ですから、記録に残したいところです。
Re: バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3 ASTRO-KT 投稿日:2006年06月27日 22:08 No.377 【Home】
管理人さん、こんばんは。<br>私も吉田誠一さんのサイトでこの情報を入手したときは、とても嬉しくなってしまいまして、ついつい自分のブログに書き込みしてしまいました(^^;。<br><br>私は15年以上も前になりますが、彗星(撮影とか観望というよりも資料調査)に凝っていた時期がありまして、特に100年を越える長周期彗星の回帰について、非常に関心を持っていました。<br>当然バーナード第2周期彗星も関心の的の一つでして、私の情報では周期が145年と言われていましたので、2034年ごろに回帰するはずで、何もなければ私はまだ生きているはずですので、回帰の情報に接するのを楽しみにしていたのです。<br><br>そんな折、かのスイフト・タットル周期彗星が再発見され、実際にその姿を望遠鏡を通してこの目でしかと確認した時は、135年という時の流れを感じずにはいられませんでした。なんせもう次は絶対に見られないわけですからねえ・・・。<br><br>今回思いがけずバーナード第2周期彗星の回帰の情報に接して、その時の感動がよみがえってきました。これも次は絶対に見られない彗星ですから、是非見てみたいところですが、長周期彗星にしては暗いんですよねえ・・・。バーナードが発見したとき何等級だったのか知りませんが、ちょっと残念です。<br><br>それにしても、LINEARやNEATの活躍ぶりはすごいですね。新彗星の発見もさることながら、見失われた周期彗星の再発見も多いですよね。羽根田・カンポス周期彗星も羽根田さんがご存命のうちに再発見されたら良かったのですが・・・。<br><br>つい先日はブランペン周期彗星がほうおう座流星群の母彗星であることが確実になったというようなニュースもありましたし、彗星の資料調査趣味が再燃しそうです。<br>
Re: バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3 沼尻 投稿日:2006年06月27日 23:31 No.378 【Home】
管理人さん、ASTRO-KTさん、こんばんは。<br><br>バーナード第2彗星の情報を見て、これは撮影せねばという気になっています。<br>ただ、MPECなどに出ている予報だと、標準光度15等級としているようで、あまり明るくないですね。<br>しかも、地球に接近して結構な速度で動くため、撮影はかなり厳しそうです。<br>予報以上に明るくなってくれることに期待したいですね。<br><br>長い周期の彗星については、今のところ認められている中では、池谷・張彗星が最長ですよね。<br>スイフト・タットル彗星は、木内さんが検出された時に居合わせるという、貴重な経験をしました。<br>ともかく、一生に一度のチャンスなので、何とか撮影したいと思います。
Re: バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3 管理人 投稿日:2006年06月28日 22:58 No.379
>ASTRO-KTさん<br>過去の彗星には私も興味があります。私の場合、かなり昔に入手した地人書館の「彗星を追う」という書籍(絶版)の巻末にある彗星カタログが貴重な資料となっています。バーナード第2彗星ももちろん載っていて、そこに周期128.31年との記述があります。周期が100年を超えているものはやはり目についてしまいまして、バーナード2の他、グリグ・メリッシュ、ハーシェル・リゴレー、メリッシュ、スイフト・タットルといった名前はすぐに憶えました。ただ、その中で生きているうちに見られそうなのは2つだけだったので、寂しい気分にもなりました。うち1つは見ましたので、今回は2つ目(=最後?)のターゲットということになります。<br><br>>沼尻さん<br>池谷・張彗星も思い出深い彗星の一つですね。周期は300年を超えてますから、これも一期一会でした。同定された1661年出現の彗星については「彗星を追う」の巻末カタログにもしっかり載ってまして、彗星名(=発見者?)の欄にはHeveliusと記されています。それ以来、長周期彗星のカタログ部分だけExcelのワークシートに入力し、各軌道要素でソートできるようにしてあります。古い記録については数値の信頼性が疑問ですが、明るめの新彗星が発見された際に軌道要素の比較から過去の彗星と同定できないかなぁ、などと考えたりしてます。
Re: バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3 ASTRO-KT 投稿日:2006年06月29日 00:35 No.380 【Home】
沼尻さん、管理人さん、こんばんは。<br><br>彗星って何か興味を惹かれるところがありますよね。<br>私の場合は昔の天文年鑑の彗星のコーナーに書かれてある情報をファイルに記入して、全ての周期彗星のデータをまとめました。あと、周期彗星も含めた全ての彗星の出現記録も手に入れてAccessのデータベースにまとめましたので、探せばHDDのどこかに残っているはずです。<br><br>バーナード第2周期彗星については、当初バーナード自身によって128.31年と計算されていたのが、1972年になってマースデンとセカニナによって再計算され、145±10年となっていたようです。結果的には当初の計算の方が実際に近かったことになりますので、やはり過去の誤差の多い観測データから計算するのは至難の業だということですね。<br><br>管理人さんのおっしゃるように、生きているうちに見られそうなのはスイフト・タットルとバーナード第2だけのようですので、もう見る楽しみは無くなってしまいましたね(笑)。しかし調べる楽しみは自分の生死とは無関係です。<br><br>私が彗星について盛んに調べていた当時は、まだ周期200年以下の彗星だけを周期彗星と認定するシステムでしたから、その当時最長の周期を持つウィルク周期彗星(周期187年)には本当に興味深々でしたよ(^^;。1937年に発見された彗星ですので、2回目の出現を見ることは叶いませんが、未来の地球人に是非とも見つけて欲しいと思っています。<br>あとはマックノート・ラッセル彗星(C/574 G1 = C/1993 Y1)ですね。周期1419年なんてのはさすがに誰も確実だと断言できないようですが、次回出現したら、この同定が確実かどうかが明らかになりますよね。これも、草葉の陰から見守っていたい事柄の一つです。<br><br>でも、長周期彗星だけではなく、見失われた周期彗星が再発見されたりするのもワクワクするニュースですし、最近はLINEARやNEATのおかげか、そういうことも多いので、今後も楽しみにしていたいですね。<br><br>それにしても中野主一さんが天ガに連載していた新天体発見情報はとても臨場感あふれる記述で、あのコーナーが無くなってしまったのは残念です。(まあAstroArtsのWebで見られますけどね。)<br>
Re: バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3 管理人 投稿日:2006年07月18日 23:10 No.409
海外の情報によると、既に光度が10等台に達している模様。何と当初予想よりも3等級も明るいことになります。さらに明るくなる可能性もあるので、楽しみになってきました。早く梅雨明けして欲しいものです。
Re: バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3 沼尻 投稿日:2006年07月19日 01:03 No.410 【Home】
管理人さん、皆さん、こんばんは。<br><br>10等級とは、随分明るくなっていますね。<br>これは楽しみです。<br>SWAN彗星も見つかりましたし、そこそこ楽しめそうな彗星がある状況ですから、梅雨明けが待ち遠しいですね。
Re: バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3 ASTRO-KT 投稿日:2006年07月25日 00:24 No.418 【Home】
管理人さん、沼尻さん、こんばんは。<br><br>ついに8.5等まで達しているようです。<br>これは絶対に見なければ・・・。<br>
Re: バーナード第2周期彗星(P/1889 M1 = 2006 M3 管理人 投稿日:2006年07月25日 12:14 No.419
ASTRO-KTさん、毎度どーもです。<br>177Pに関する最新情報のお書込み、ありがとうございます。<br>長引く梅雨のため国内観測データがほとんどない中、海外の観測結果を参照するしかない状況で、仰るとおり8等台のレポートが散見されるようになりました。先週末に急増光したようですね。<br>情報が確かなら、手持ちの双眼鏡でも見える明るさです。早くこの目で確認したいところですが、夏空が広がるのはいつになることやら・・・。ちょうど新月期で、好条件なんですけどねぇ。


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