湾岸掲示板
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ハイパー 金龍うねる路 プロローグ
たちばな.な 投稿日:2019年03月25日 12:21 No.6207
 私がハイパー金龍の名誉あるパイオニアランナーになれたのかは微妙に問題である。
確かに試走会であるから、想定制限時間内で通過しなければ失格になるということもない。完走できた時間を持って最終制限関門となる性質のものだ。だから前もって、ボラに参加していただいている仲間達にはひょっとしたら72時間かかる可能性があると通知し心構えをしてもらっていた。実際にそうなった。「どれだけ人に迷惑をかけるんだ」という厳しい叱責もあったが、その点いつもながらの私の勝手我儘を通させていただき感謝している、と伝えた。ボランティアとは本来、迷惑を掛けられるために出向いているものと認識している。
 私の2019春のハイパーWステージ完走記録は320km 71時間52分。すんでのところで4日をまたがるところであった。302.3km地点最終盤の雲仙温泉で、春嵐の後の春冷えで気温2度。短パン姿の自分が自然を甘く見ていたのに愕然としつつ、この歳になって未熟さを露呈させられたのは恥というほかはない。270kmを過ぎた島原城から持病の腰痛が’ひどくなり、すでにランナーの体(てい)を維持することも出来なくなった。憧れた私自身の超300kmの世界は、介護されつつ徘徊老人をホームに連れて帰られる、まさにその姿だったのである。
 迷惑をかけられるのをむしろ喜んでいるように、終始私をがっちりガードし、肩につかまれと、無理やりお菓子を口をねじ込み、眠らないように話題を次から次と話しかけ、腰痛が昂じた時には指圧マッサージを施し、休憩の時には冷えないように肩掛けを掛け、道の安全を確保し、暗い夜道を照らしてくれ、猪が出ないように賑やかに、橘湾岸で繋がっている仲間たち・・・。最後ゴールまで連れて行ってくれた仲間のためにも待ってくれていた仲間達にも私は名のならなければならない。ただし今回並走していただいた仲間の頭文字を全部いただいた名でなければならいという条件付きで・・・。
 
 パイオニアハイパー金龍誕生。 2019/3/21(22)~3/23
   愛知県 橋本貴全 40:28:00
   長崎県 北ノ園淳一郎 57:57:00
   長崎県 2M3KHIO竃屋銀蔵 71:52:00
(O大木通・M松本佳子・M松本文代・K古賀信士・K金子篤・H廣瀬英也・I岩井梢・K金井伸二)
ハイパー 金龍うねる路.1 たちばな.な 投稿日:2019年03月25日 12:27 No.6208
この試走記はすでに5月の大会の準備が佳境に入るために、間延びするのを了承していただきたい。
まずこの試走会はそもそも320kmという途轍もない距離をまたこの物凄いコース設定で走れるのか?を検証するというのが第一目的なのだが、結果、両極端の走力の者とボリュームゾーンに位置する走力の者がゴールラインを超えてくれた。これは検証する上で大切な資料となる。
 両極端の最下位に位置するものがどれほどの時間がかかるのかが分かって、今の判断ではこのハイパーは開催出来ないという判断なのだが、北ノ園氏がほぼ周囲の予想通りの完走劇を見せてくれて、今後の協議を続けていくことになるだろう。全くもって主催者である私の期待を裏切り途中リタイヤしてくれていたのならもうやらない、という結果が早々出ていただろうに。
ハイパー 金龍うねる路.2 たちばな.な 投稿日:2019年03月28日 12:19 No.6210
 KIZEN氏の記録はもとより参考にならないが、銀蔵氏の記録は大いに参考になる。最後まで走らせたら一体何時間かかるのかがわかるというのはこの距離になるとなかなか測れるものではないからだ。私の記録はそういう意味のもので、ハイパー開催の資料には待ったく参考にはならないか?というと実はそうでもない。フツーに遅いランナーや中くらいの走力の持ち主などは程度の差こそあれ、睡魔、筋肉痛、肉体に対するダメージ、意識の変化など、そこここの坂や直線があるコースがどのように影響するかが平等に同じように実感できる場でもあるからだ。コースの関門設定などには非常に参考になる。ただ選手にしてみれば走力の違いがあってもゴールに向かう強烈な意志があるかどうかという問題だけである。
 また、私のハイパー記は次回開催されることになれば、エントリーしたいと思っている方々にはほとんど参考にならいないかもしれない。それは今回私の体験した幻覚睡魔疲労体験などはまたふつうの走力のあるランナー以上の方には世界がまた違うからである。面白かったし伝えたい幻覚の話などたくさんあるがこのハイパー記を、教科書通りに時間をたどって完走したきたんそん氏に譲るとしましょう。エディターはその3から北ノ園氏に代わります。
 彼の記述はこの今秋のハイパーH部門の開催につなげられるかどうか、実はみものなのでもあります。


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