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主題(テーマ)
冬目漱岩 投稿日:2019年01月26日 17:52 No.425
アイコン主題(テーマ)とは、常に物語の伝える普遍的真実を表します。

普遍的な真実とは、世界の真理そのものです。

それは、善と悪、死と生、罪と罰、別離と再会、憎悪と愛情、狂気と正気、不条理と因果、嘘と真実、停滞と成長、偏見と公正、孤独と連帯、敗北と勝利、陰謀と暴露、絶望と希望、復讐と許容、堕落と野心、獲得と喪失、利己と利他、冷静と情熱、支配と自由、暴力と対話、戦争と平和、等々と無数にあります。

その全てに共通する原因と結果の法則を表現する事、それがテーマを表します。

テーマこそが物語の核となるものです。

物語は、テーマを表現する為の道具に過ぎないと言う見方も出来ます。
あなたは、自分の物語で何を読者に伝えたいでしょうか?

例えば「正義が最後に勝つ」でしょうか?

「正義も絶対でない」とか「正義同士がぶつかったらどうなるか」でしょうか?
どの様な行動を主人公にさせ、どうあるべきだと描くのでしょうか?

物語は、テーマを表現する為の道具に過ぎないと言う見方も出来ます。
あなたは、自分の物語で何を読者に伝えたいでしょうか?

例えば「正義が最後に勝つ」でしょうか?
「正義も絶対でない」とか「正義同士がぶつかったらどうなるか」でしょうか?
どの様な行動を主人公にさせ、どうあるべきだと描くのでしょうか?


コンセプト

コンセプトとは、核を創る起点です。
「どんな話を創ろうか?」この時点で、独自性、新規性、斬新さがアイディアに無ければ、その物語には、まだ良いアイディアが込められていない状態です。
感情に訴えかける、出来る限り魅力的なアイディアに練り直す必要があります。

1:見覚えがあって新しい

「既視感があって斬新」「同じだけど違う物」よく聞く一見矛盾した言葉ですが、この言葉達は、同じ事を言っています。
これは、何も既存の作品の真似をしろと言っているのでなく、「既にある普遍的な物」に「新しい価値を付け加えて欲しい」、または、「新しい物」に「普遍的な価値を付け加えてほしい」という要望です。

そして、これらの要望は、言葉が足りない事ぐらいはあっても的を射ています。
人は、新しい情報を求めていますが、新し過ぎると理解が出来ない生き物です。
また、普遍性は読者の感情的な「共感」を呼ぶ為に必要な物で、新規性は物語の「つかみ」その物です。


2:コンセプトの時点で対立や葛藤を予感させるか?

物語で重要なのは、主人公の問題解決行動です。
中心となるコンセプトがテーマと密接に関わっている事で、コンセプトには対立や葛藤が盛り込まれます。
逆に、中心となるコンセプトがテーマと乖離している場合は、物語のコンセプトとしては弱い部分がある可能性があります。


3:自分の感情を再現しているか?

まず、感情と知識は違います。
そして、多くの人が失敗するのは、手持ちの、または新しく仕入れた知識を基にしてコンセプトを作ってしまう事です。

読者が物語自体に求めているのは、知識や蘊蓄の前に、大前提で感情装置としての機能です。
感動出来ないと意味が無いのです。
知識だけでは教科書と一緒です。

つまり優先すべきは、あなたが何を知識として知っているかで無く、あなた自信が興奮できる感情の記憶を表現出来るかにあります。
そして、その感情は、テーマに密接に絡んでいる必要があります。

人は、知らない事は理解出来ません。
あなたが感動した事、共感した事、興奮した事の無い感情は、あなたに表現が出来ないものです。
たとえ表現をしても、あなたの中に無いものを無理やり書いても、あなたが本当に表現したかった事とは違います。

それに、本物を知っている読者には、嘘が見破られます。


テーマの役割とは?

コンセプトは、物語を「面白くする」役割を果たします。

新規性のあるアイディアというフックで、読者を誘惑し、面白そうだと興味をそそり、その期待に応える事が役割です。
対称的にテーマは、普遍的真実を「読者に学ばせる」役割を果たします。

読者が物語の世界に没入していくと、そこにうまいテーマの表現がされていれば、自然と読者は、テーマを感じていきます。
そして読者は、物語の始まりから結末までの一連の流れから、テーマが伝えたかったメッセージを読み取り、物語が終わってからも学んだテーマは、読者の心に残り続けます。

つまりテーマとは、物語を読んでみるまでは、読者に分からないものです。なので、テーマが薄かったり、無かったりしても、面白そうな作品と言う物は、沢山存在しています。しかし、テーマが明確でない作品からは、読者は、メッセージを受け取れず、何も学べず、結果、記憶に残っても心に残りません。


テーマの表現の仕方

物語の上でテーマは基本的に、前提で無く「問いかけ」から始まります。
「正義が勝つ」で無く、「正義は勝つのか?」と言う事です。
物語の中心となる疑問、セントラルクエスチョンです。

また、テーマを延々とストレートに主張をしても、難しい内容を消費者は、学びません。
馬鹿だと言うのではなく、単純に押し売りだ説教だと反発を呼びます。

なので、やたらと主張するので無く、サブテクストで、行動で、そして感情で、直接語らずに表現する事が重要です。
全部を言って聞かせるのではなく、深読みさせる余地を与え、読者自身に考えさせ、気付かせ、自分で掴み取らせる事が、学びの鉄則です。


要するにテーマとは、普遍的真実を伝え、学ばせ、時に共感を呼ぶ事で読者の心に物語を残す事です。
それらは、主人公と密接に関わっている必要があり、主人公の行動は、作者の提示する道徳観です。


Re: 物語設定 冬目漱岩 投稿日:2019年01月26日 17:58 No.426
アイコン物語を構築する作業の中で最も初期の段階で行われる、基盤作りもしくは基盤そのもの。

物語設定は多岐にわたり、時代、場所(舞台)、登場人物(人間関係)などが主な例として挙げられる。また、現実とは違った仮想世界が舞台である場合、その世界と現実世界との相違点や、世界における一般常識、歴史なども設定として含められる。それらと先に挙げた時代、場所とを含めて世界観と括る場合もある。

これらはほんの僅かしか出番のない登場人物や場所であっても確立されており、それを基に物語の制作が行われることになる。

時代

物語が紡がれるのがいつであるのかを明確にさせる。複数の時代が出てくる場合もある。
具体例としては、「現代」「江戸時代」「戦国時代」等の言い方や、「2000年」「2XXX年」など場合によって様々である。ただ単に、「夏」や「8月」といっただけの場合もある。

縄文式の土器が使われていたから縄文時代のように、象徴する小道具から時代の名前がつけられることも多い。
鎌倉時代のように統治している場所や王族の名前から時代の名前を付けることもある。

場所・舞台

物語が進行する場所が何処であるかを確定する。複数の場所が出てくる場合が多く1箇所であることの方が稀である。
その地域特有の環境的特徴や地方ルールなどが盛り込まれる場合もある。

具体例1

「東京」「日本」「宇宙コロニー」「魔法の王国」など。これも場合によって明細であったり大雑把であったりする。

具体例2

舞台に仕掛けがしており、物語が進むにつれてそれが解明されるケースが多い。
映画猿の惑星で例えると、違う惑星だと思っていたら、未来の地球であったという風に。


注意点として、物語の舞台上での進行は一番最初に考えられるべきことだが、物語にとって意味を持たない舞台設定は不要なものである。

たとえば、海辺の町を舞台にした恋愛小説を書くとする。「恋愛」小説なのだから、物語のメインは無論主要人物の恋愛ということになるが、その際に、物語の舞台が「海辺の町」である明確な理由がなければいけない。例えば、舞台を山間の町、あるいは都会に設定しても何の違和感もなく物語を進めることができるのであれば、舞台をわざわざ「海辺の町」と設定する必要はない。

 これは異世界ファンタジーやSFを書く場合にもあてはまる。そこに魔法や超科学を出す必要はあるのか。魔法を「忍術」に置き換えたら、舞台が戦国日本でも同じ物語を書くことができるのではないか。魔法の要素を取っ払ったら、それは「剣豪小説」になってしまわないか。そういった点を吟味した上で、物語と深く関連づけられた舞台を用意するべきである。

 同様に、奇をてらった設定をする際には、「なぜ、そのような設定なのか」「その設定は、本編でどのように活かされるのか」を明確にしておきたい。物語になんの関連もないただ奇抜なだけの設定は、よほどのナンセンスものでない限り、読み手に無用な混乱を与えるだけである。


登場人物・人間関係

物語に登場する人物の名前、性別、年齢、容姿、性格などその人間を構築している要素を取り決めたもの。アニメ作品では一般的にキャラクター設定と言われる。

上記した人物たちの関係をまとめたものが人間関係である。親子、幼馴染同士といったものや、ある人物がまたある人物に恋心を抱いている、などといったものがこれに含まれる。


ルール・システム

物語の中での法則。例えばサイキックもので「超能力者のタイプや種類」など。
昔話などでよくあるルールシステムが「欠落、禁止、違反、回復、行って帰ってくる」である。
推理小説でよくあるルールシステムが「謎、隠蔽工作、偽のアリバイ、真相、依頼と代行」である。


設定の重要性

設定がないと物語は全く進行しないことになる。2人の人間がいて相手の名前を呼ぶだけでも「名前」という設定が必要であるし、2人が居るのがどこであるかも決めなければならない。更にそこにいる2人の服装を決めるためには時代設定や人物設定が必要である。

このように「いつ・どこで・誰と・誰が・なぜ・何をして・どうなった」という要素のうち、最低限「いつ・どこで・誰と・誰が」という部分に設定というものが直接関わってくるし、「なぜ・何をして」の部分には人物の性別や性格、趣味、趣好などが影響してくることになる。

そういったように物語の構成を決める上で重要な項目であることから、一度設定をしたものは気軽には変えることができない。

日本を主な舞台にしていたはずの物語がいきなりヨーロッパに移ったり、男であったはずの登場人物がいきなり女になっているということがあっては物語の整合性が取れなくなり、物語そのものが破綻してしまうことになるのである。

また、物語の整合性を取るために後から設定が加えられたり、無かったことにされたりする場合もあり、それを一般的に後付け設定という。




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