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綱島温泉の面影 1
ター坊 投稿日:2016年01月15日 10:42 No.47
綱島ラジウム温泉が2015年5月に閉館(正確には無期限休業)しました。
 (写真)

相鉄、JR、東急直通の地下新駅「新綱島」建設工事に敷地の一部が
掛かってしまう為です。また周辺は再開発事業の計画があり、
3年後の新駅開業後の温泉再開を目指しているものの、
現在の昭和の香り漂う建物での営業は難しいと思われます。

新駅には28解建ての複合ビルが建設されますが、
その中にビル銭として入居するのではなど、巷間情報が流れていますが
はっきりしたことはわかりません。

かつて東京の奥座敷といわれ、最盛期には70軒もの温泉旅館と百数十名の
芸者数を誇った綱島温泉ですが、新綱島駅の開発事業により
その面影を見ることもこれが最後の時期かと思われます。


なお、右肩骨折中でスマホ左手撮りの為、ひどいアングルばかりですが、
ご容赦ください。
綱島温泉の面影 2 ター坊 投稿日:2016年01月15日 11:08 No.48
綱島明神社跡は急な階段を上った小高い丘の上あります。
今は社屋はなく、神社があったことを示す記念碑だけがひっそりと建っています。
駅前で往来の多い場所なのにここを訪れる人は稀です。

綱島はかつて桃の名産地でした。
ここに「綱島温泉 桃雲台」という記念碑が建っています。
板碑をよく読むと、「県下名勝史跡四十五佳撰当選記念」とあり、
横浜貿易新報社とあります。この社名は現在の神奈川新聞社と思われます。

この丘の上から眺めると、眼下の鶴見川流域には桃畑が広がっていたのでしょう。
現在のビルと鉄道と車の騒音にまみれた町からは想像できません。



綱島温泉の面影 3 ター坊 投稿日:2016年01月15日 11:18 No.49
綱島街道沿いには、まだ2軒の旅館が営業しています。
温泉は引かれていませんが、これが綱島温泉を伝える
最後の建物と言えそうです。

しかし、新駅再開発区域のぎりぎりに位置するため、
この風景が見られるのも今のうちかもしれません。

連れ込み宿風の裏口の雰囲気も三業地ならでは。


綱島温泉の面影 4 ター坊 投稿日:2016年01月15日 11:37 No.50
綱島の名主だった池谷家にある日月桃の記念碑。
現在でも桃の生産を行っていて、幻の桃といわれている。
横浜地ビールの横浜桃エールのフレーバーにも使用されていて
イトーヨーカドー綱島店で季節数量限定で販売している。

池谷家の所有する土地の多くは、新駅再開発エリアとなり
この重厚な古民家は保存活用されるという。
保存はまずは良しと思うが、「都市機能と伝統文化の融合」みたいな
プランナーによりデザインされてゆくのもあまり見たくない。

現在の綱島駅前とは思えない雰囲気も今のうちである。


綱島温泉の面影 5 ター坊 投稿日:2016年01月15日 11:43 No.51
新駅開発現場。
右に綱島ラジウム温泉の煙突が見える。

屋号に残る綱島温泉の面影。
「新水」月極はかつての旅館名。

「ピーチ」ゴルフセンターは綱島桃より。


綱島温泉の面影 6 ター坊 投稿日:2016年01月15日 11:48 No.52
離れの客室が特徴だった旅館「入船」
往来の激しい綱島街道交差点に位置するがずっと廃墟のまま。



綱島温泉の面影 7 ター坊 投稿日:2016年01月15日 11:54 No.53
入船の門にある装飾
最初歯車かと思ったが、屋号の入船から船の舵輪のモチーフだと思う。
帆船のタイル絵も味わい深い。

ずっと廃墟で残っているという事は色々と因縁があるのだろう。
ここは新駅の丁度駅前となるので、近いうちの取り壊しは確実。
一度中を見てみたいものだ。

裏手にはひっそりと温泉井戸らしきものが残されている。


綱島温泉の面影 8 ター坊 投稿日:2016年01月15日 12:04 No.54
最後に「ラジウム霊泉湧出記念碑」を訪れる。
樽町のこの場所から数メートル先に最初に掘り当てた温泉井戸があるという。

以上、駆け足で綱島温泉の面影を見てきました。
私にとって綱島は長く親しみのある街ですが、
近年温泉街の面影がすっかりなくなり、駅周辺はチェーン系の店で溢れ
個性のない雑然とした街になった印象があります。
時代の変化といえばそれまでですが、やはり切なさが残ります。




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