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「ときめきは遠く」
真木こまき 投稿日:2016年12月29日 08:16 No.3
いくつになってもワクワクする言葉、恋と愛。いま誰かに恋していますか? 誰かを愛していますか?

ところで、恋と愛って、どう違うのでしょう。恋は、離れているひとを想う気持ち。愛は、すぐそばにいるひとを想う気持ち。そこが大きく違います、と、カルチャーの万葉集講座の先生が言いました。つまり、恋なら自由に誰を好きになってもいい。一方、愛には責任が伴うというのですね。ふーん、そうかあ。じゃ、片想いイコール恋なんだ。誰を恋してもいいのなら責任は関係ないものね。

学生時代は、せっせと片想いしました。同級生、先輩、先生。ちょっとでも話ができたり、こちらを見てくれたりすると、それだけでドキドキ。あんな無邪気なシアワセはもう味わえません。

いまは、誰をみても、あまりときめかない。電車やバスや街なかで、悪くないと思う男性はいないわけじゃないけれど、視線をくぎ付けされるほどのひとには、めったにお目にかかれません。ある友人が言いました。「地下鉄に乗っても、職場にも、素敵な男性なんていないわ」
なぜでしょう。国際都市東京にいるのに。いい男ならザクザクいそうなのに。つまり、一目で男性を判断できる年齢になってしまったからなのでしょうか。確かに昔よりは、外見でその人のことがかなりわかるようになった。もちろん男女を問いませんが。それに、ひと言話せばもっとわかる。このひと、ちゃんと生きてるかとか、いい加減に生きてきたかとか。わ、私って占い師の素質ありなんだわって、これは冗談!

というわけで、異性に胸がときめく機会は減るばかり。テレビを見ても映画を見ても、惹きつけられるひとがいなくなった。今日も誰にも恋しなかった。嘆かわしいことです。




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