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「阪急電車 片道15分の奇跡」
岡山のTOM 投稿日:2011年05月02日 17:46 No.1741
大好きな作家・有川浩さんの原作だけに、温かさに泣けるぐらいの映画になっていればいいな、と願っていた。 けれど、本当にそうなっているとは、正直、思っていませんでした。 6回━━そう、泣いた回数です。 原作同様、往路・復路に分かれた構成であり、3回ずつ、頬を濡らしてしまいました。<br><br>【 舞台となっているのは、宝塚駅から西宮北口駅を経て今津駅へと向かう阪急今津線。 悲しい事情を抱えた女性を救ったのは、行きずりの人からのちょっとしたひと言だった。 電車に乗り合わせたのが縁で走り始めた恋愛もある。 二十代になると新しく作るのが難しい友だちが出来たりも。 やがて車内が、まるで劇場の舞台であるかのようにさえ思えてきて・・・・。 入れ替わり立ち代わり登場人物たちが袖(ドア)から入ってきては、出番を終えまた袖へと消えていく。 そして阪急電車は、この路線の終着駅である本物の劇場のある宝塚駅へと滑り込んでいくのです。】<br><br>監督は、映画は初メガホンながら、テレビドラマの名作「僕の生きる道」(草彅剛主演)をはじめ数々の演出経験を持つ三宅喜重氏。 脚本は、現在NHKの朝ドラ「おひさま」を執筆中の岡田惠和さん。 こういうコンビなのだから、もっと期待を持って足を運んでも大丈夫でしたね。<br><br>何と言っても、まず触れておきたいのは、芦田愛菜ちゃんの祖母役の宮本信子さん。 とにかく、素っ晴らしいのです! この映画の幹となる役。 4年前の映画「眉山」の時、私は彼女をその年の助演女優賞のイチ押しにしたものですが、今年もそうなりそう。 宮本さんの他にも、女優がメインの俳優陣は、皆とても良いです。 出身地ということで関西弁も難なく駆使する最強の子役・芦田愛菜ちゃんが目立たないぐらいに。<br><br>キュートなルックスに、やられたのは━━。 4月からパート2がスタートし、初回スペシャルを初めて観た「ハガネの女」で、あまりの可愛さに、私の中では赤丸急上昇中の若手女優・有村架純ちゃん。 受験を控えた女子高生役で出演しており、ドラマ以上のキュートさと、応援せずにはいられない役柄に、大注目の女優となりました。 主要な登場人物たちはテロップで名前や最寄り駅などが紹介されるのですが、一人だけ不明のままにされる何かに悩んでいる少女が出てきます。 彼女の名前が判明するところが、なかなかの名場面。 鼻の奥が、やばいことになって・・・・。 少女に名前を尋ねた人物とは?<br><br>谷村美月ちゃんと勝地涼くんのカップルは、微笑ましさでほんわかさせてくれます。 アニメの使い方も効果的。 笑えました。 乗客の中には、バッグを投げてまで座席を取る、かの有名な関西のおばちゃん連中もいます。 大声でぺちゃくちゃ喋りくさって! 彼女たちへの鉄槌は、どう下されるのか。 誰が下してくれるのか?!<br><br>戸田恵梨香の親友役で、何と、○○○○が特別出演。 全く知らなかったので、豪華な2ショットに嬉しい驚きでした。 この2人の、友情を表すシーンが、また良くって。 泣かされちゃうことに。 映画を締めくくる中谷美紀の台詞にも、じ~んとさせられました。 試写会や公開初日の舞台挨拶で彼女は、大震災の被災者に向けての思いを、涙ぐみながら口にしていましたが、なるほどと納得。 こんな時だからこそ余計にぐっとくるひと言になっていました。 ここが、6回目・・・・。 <br><br>素直になれる、優しくなれる、過去の自分に訣別まで出来る。 そして、必要としている人を見かけたら、励まさずにはいられなくなる。 阪急電車には、一体どんな魔法が備わっているのでしょう。 ますます、人気の路線になっていくのでは。 ところで、小林(おばやし)駅のツバメの巣は、本当にあるのでしょうか。 そうなら、実際に観に行ってみたい。 また、自衛隊を舞台にした作品群でも知られる有川さんだけに、あるカップルが結びつくきっかけとして自衛隊のヘリが登場したのには、ファンとして思わずにんまりでした。<br><br>映画の舞台となった関西で1週間早く4月23日に公開された本作は、その週の興行ランキングで、全国公開作品に伍して7位に入る大健闘をみせました。 全国公開された29日から5月1日までの週末興行ランキングで、どれくらい順位を上げるのか楽しみでなりません。 口コミで絶対客足が伸びる作品。 息の長い興行になることでしょう。<br><br>最後に、原作者の有川さんにお詫びを。 この映画、小説より好きです!(汗) より面白く、より感動的になっていました。 有川さんのことだから、悔しがりながらも、心から嬉しく思っているに違いありません。 私などの何倍も。 こうなったら、私が作家・有川浩を大好きになった初期の傑作「海の底」を、何とか映画化してほしい。 怪獣や潜水艦も出てきて、かなりの予算がかかってしまいますが。 願い続けていれば、いつかは、きっと・・・・!<br> 

よかったです! 殿一気!! 投稿日:2011年05月08日 11:21 No.1745
TOMさんの書き込みを読ませていただいて、劇場まで足を運びました。<br>最初、オムニバスかァ、と醒めた目で観ておりましたが、なんのなんの。物語が次第に繋がっていって……。じわじわとボディブローが効いてきて、小林駅の中谷美紀さんと小学生の場面でもらい泣きしました。<br>TOMさん、ありがとうございます!<br>また脚本を書く力をいただきました。

Re: 「阪急電車 片道15分の奇跡」 岡山のTOM 投稿日:2011年05月09日 03:08 No.1747
殿一気!!さんへ<br><br>ご覧になられたのですね。<br>良かった、書き込んだ甲斐がありました(笑)。<br>感想を誰かに伝えたくてたまらないような映画になっていると思います。<br>もっと長く、この電車に乗っていたかった!<br><br>もう一度、観たくなっちゃいました。<br> 

Re: 「阪急電車 片道15分の奇跡」 いまいまさこ 投稿日:2011年05月11日 17:01 No.1752 【Home】
岡山のTOMさん<br><br>またまたそそるレビューを書かれますこと!<br>原作は2008年の年末にわたしを虜にし、<br><a href="http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=93827&pg=20081216" rel="nofollow" target="_blank">http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=93827&pg=20081216</a><br>その後、何人にすすめたことかわかりません。<br>以来、有川浩さんの作品にどっぷりはまることになりました。<br><br>殿一気!さん、早速動員されましたね。<br>ぜひ原作も読んでみてください。<br><br>わたしはこの作品もすごく観たいですが、その前に『八日目の蝉』を観ようと思います。<br>GWに小豆島へ行ってきたので、その余韻が冷めないうちに。<br><br>ところで、今回の小豆島、岡山から入りました。<br>TOMさんの街!です。<br>フェリーに乗り継ぐまでの短い時間でしたが、念願のたま電車に乗りました。<br><a href="http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=93827&pg=20110430" rel="nofollow" target="_blank">http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=93827&pg=20110430</a>

【たま電車】の写真にびっくり 岡山のTOM 投稿日:2011年05月12日 04:28 No.1754
そうか、「阪急電車」の原作、私よりも早くお読みになっておられたのですね。 あの電車に乗り、各駅でいったん降りながら、原作小説を読み返してみたいものです。<br>有川さんの最新作「県庁おもてなし課」は未読ですが、近作でのお薦めは、「ストーリー・セラー」と文庫書き下ろしの「シアター!」&「シアター! 2」です。<br><br>それから、ブログや日記での【たま電車】の写真には、びっくりしました(笑)。 当地へ来られていたなんて! 見るだけでなく、実際にご乗車されたんですね。 岡山駅前から真っ直ぐに後楽園方面に向かって走り、右折してすぐの辺りに、岡山で唯一のミニシアターがあるんですよ。 電車の終点から、タイミングよく岡山港行きのバスに乗り継ぎできたのも良かった。<br>お寿司も美味しく召し上がってくださったのですね。 私なら、あんなに良いお店はご紹介できていなかったでしょう(汗)。<br><br>小豆島では、一昨年の9月に私がちょっとだけお邪魔させてもらったあのハウスに、今回も滞在されたのでしょうか? 「ぼくとママの黄色い自転車」が同地で上映されたように、「八日目の蝉」も一般公開に先駆け成島監督をゲストにお迎えして、地元で盛況の内お披露目が行われました。 あの女の子は、ちょうどたまちゃんと同じぐらいの歳。 いまいさんなら、映画と思えないくらい惹き込まれてしまうかもしれませんね。 永作さん、真央ちゃん、森口瑤子さんらの演技が凄いです。 ぜひ、ご覧下さい。



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