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「英国王のスピーチ」
岡山のTOM 投稿日:2011年02月27日 17:39 No.1660
いよいよ明日に迫ったアカデミー賞の発表で、「ソーシャル・ネットワーク」 と主要各部門を激しく争っている本作が、岡山でも幸い、東京等と同じく昨日公開され、早速観てきました。大きく心を揺さぶられました・・・・!<br><br>100人が100人、素晴らしいと言う映画は存在しないだろう。 けれど本作は、恐らく 99人がそう思う筈。 どこをどう切り取ってみても、傑作である。<br><br>【 第二次大戦前の1930年代。 英国王室の次男ジョージ6世(コリン・ファース)は、吃音に悩んでいた。 何人もの医者にかかるが、有効な治療法はなく・・・・。 心配した妻のエリザベスは、スピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)の診療所に自ら足を運ぶ。 】<br><br>昨年の 「シングルマン」 に続き今年も本作でアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたコリン・ファースが、やがて望まぬ王位につくことになってしまうジョージ役を一世一代の名演でスクリーンに ・・・・ 映画史に刻み込んでいます。<br><br>王室に入るのをためらいプロポーズを2度も断りながら、吃音を可愛いと感じだしジョージと結婚したエリザベスを演じるのは、ヘレナ・ボナム=カーター。 彼女が、すっごく良いです! とにかく色んな面で ” いい女 ” なのです。 惚れ惚れしました。<br><br>売れないシェイクスピア役者でもあるライオネルは、ユニークかつ親身なやり方でジョージの治療にあたっていく。 吃音だけでなく、様々な心の問題までも。<br>行き違いから空白期間があったものの、ライオネルは、国王になるための宣誓式に臨むジョージのトレーニングを任されるまで信頼されるようになる。 時に観客になり、時に演出家になり、そしていつしか友人として、王に自信をつけさせていくこの場面は、数ある名シーンの中でも一、二を争うものでした。<br><br>式は、十分な準備を積んだお蔭で何とか上手く乗り切ったものの、やがて戦雲が立ち込めだし、演説名人のヒットラー率いるドイツと戦争に突入してしまい、ジョージ6世にとって、また英国にとっても非常に重要なスピーチをしなければならない状況が突如訪れるのです。 ライオネルが駆けつけるものの、本番までの猶予は数十分しかなくて・・・・。<br><br>国民も、戦地に赴こうとしている兵士も、首相も閣僚もチャーチルも、国王が吃音であることをよく知っています。 彼らは皆、固唾をのみ、祈るようなまなざしを、ラジオのスピーカーに注ぐ。 そして、9分間に及ぶ世紀のスピーチが始まるのです。 国民の心をひとつにするための━━。<br><br>ラストは、まるで舞台のカーテンコールのよう。 そうっと歩を進め、その拍手を一緒に浴びるライオネルの含羞の面差しが印象的でした。<br>エンドクレジットも、” いいな!” と口元に笑み。 コリン・ファースとジェフリー・ラッシュの名前が、並んで出されるのです。 ジョージとライオネルの絆の深さを示すように。<br><br>さて、アカデミー賞のウイナーは、どう決まるでしょう。<br>普通に台詞を喋れば3時間近くになるが無駄な箇所のない脚本は削れず、興行面を考え2時間前後に収めるため役者に早口を強いた 「ソーシャル・ネットワーク」 と、吃音のためスピーチをことさらゆっくりと喋る 「英国王のスピーチ」。 偶然にせよ、重要なポイントが正に対照的なこの2作です。<br><br>一つ確実に言えるのは、コリン・ファースは絶対に、授賞式用の ” スピーチ ” を用意しておくべきだということ。 この主演男優賞をはじめ、作品賞、(オリジナル)脚本賞の受賞はかたいのではないでしょうか。 監督賞は五分五分といったところ。<br>男女の助演賞は、日本ではまだ公開されていない 「ザ・ファイター」 がかなり有利と言われています。私はもちろん、対抗と目されている 「英国王のスピーチ」 の2人を応援。 とにかく素晴らしかったですから。<br>作曲賞や美術賞も期待できるのでは。<br><br>本年度外国映画のマイ・ベストワンは、本作で決まりです。<br>同じように思う人が、全国で何千 ・・・・ 何万人と出てくることでしょう。<br> 

Re: 「英国王のスピーチ」 いまいまさこ 投稿日:2011年03月01日 23:48 No.1665 【Home】
岡山のTOMさん<br><br>今年のアカデミー賞、まさに対照的な二作品が競いましたね。<br>わたしは『ソーシャルネットワーク』しか観てないので<br>二作品とも観ておけばもっと賞の行方にドキドキできたでしょう。<br>でも、これで『英国王のスピーチ』もロングランになりそうですね。<br>ぜひスクリーンで観たいです。わたし好みの予感がします。<br><br>それにしても、芥川賞直木賞の予想も当ててしまうTOMさん<br>さすがですね。<br><br>作品賞<br>主演男優賞 コリン・ファース<br>オリジナル脚本賞 デビッド・サイドラー<br><br>当たりました。そして五分五分の<br><br>監督賞 トム・フーパー監督<br><br>も。これはますます観ねば、ですね。<br>わたしは今週『ポンヌフの恋人』のリバイバル上映を観ました。<br>やっぱり映画はスクリーンで、ですね。<br>

お好み焼きはあまりに英国らしくないので いまいまさこ 投稿日:2011年03月01日 23:49 No.1666 【Home】
口直しに紅茶をいただきます。



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