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投稿者:nabe
昨日の昼過ぎ、自宅2階窓の網戸外側に小さなメイガが止まっているのを見つけました。 こんな冬の季節に見られる蛾は少なく、室内からでは翅の裏側しか見えないので何だろうと一旦フイルムケースでかぶせて捕らえて見ると、何とナカグロチビノメイガでした。 (室内の網戸に止まらせて撮影したのがこの画像です。) このような色模様をもつ似た種はほかにいないので誤同定することはまずないでしょう。 この蛾は南方系の種で、以前は国内では伊豆諸島(八丈島)、九州(熊本県)、屋久島、沖縄島、西表島でしか記録がありませんでしたが、2014年秋に私が高知県ではじめて2頭採集し四国初記録として機関誌「げんせい91号」に発表したものです。 その後2015年1頭、今年の2016年2頭目と3年連続して県内で見つかるようになりました。 今回が高知県では5頭目の記録となり、これらはすべて11月に見つかっていることから晩秋あるいは初冬に発生する蛾といえるかもしれません。 四国には毎年飛来するようになった偶産種か、あるいは越冬して近年定着しているのか興味深い思いです。
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