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投稿者:オヤジッチ
10月7日に遠藤喜代志先生の講演がありました。 印象に残った話を以下に、 1、土鋳型の土は、天然材(配合は無加工)と人口材(人為的配合)があり、今回の再現土鋳型は春日市にある粘土、焼土に木粉を混ぜ、焼成しても収縮しない土を使ったとのことです。(収縮すると鋳型として使えない) 2、全国で発掘されている土鋳型のうち、春日市と筑前町のものだけが、土鋳型でそれ以外は粘土鋳型だそうです。 3、全国から出土(2000年)している320点ほどの鋳型(約200が春日市)の内、表裏対のものは10点、5組しかない。石鋳型は租形を作るもの、あるいは石の土を組合わせたのかもしれない。 4、石鋳型は、自分の経験から、剥離剤のメンテナンスを行えば、二十数回使用できる。 5、春日市から出土の石鋳型材は矢部川の上流のある。 以上、「私は考古学者じゃないので」と謙遜されていた割には、とても面白かったです。 今まで考えたことがなかったことで、  復元:形状、材質を主題とする。(3Dプリンタによる複製など)  再現:行程、環境を主題とする。(今回の鋳造実験など) ↑この違いを教えていただきました。
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