投稿者:nabe
ナンバンゴセルからはもう一種ヤガ科の幼虫も出現しました。
左画像は体長12mmでハスモンヨトウと思われます。
この時点ではナンバンギセルはすべて枯れてしまっており、まだ終齢幼虫ではないためエサが足りません。
そこで幼虫を別の容器に移し替えキャベツを与えてみましたがあまり食べません。
なので、自宅の小さな家庭菜園にあるジャガイモの葉を摘んで与えてみると食べ始め、現在体長20mmほどに成長(右画像)してハスモンヨトウの特徴的な黒紋模様が現れてきました。
キンスジノメイガがナンバンギセルを食べることは公表され一般に知られていますが、それ以外にトキンソウトリバやハスモンヨトウも食べるというのは探した限りでは見つからなので新情報と思われます。
トキンソウトリバやハスモンヨトウそのものは普通種で広食性なので、どうって言うほどの情報ではないかもしれませんが、自分にとって今回ナンバンギセルという葉緑素をもたない特殊な植物からの予想外の出現がとても興味深い生態の発見になりました。