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投稿者:Genka
 今年も月刊むしの短報特集号が届いた。今回は78編。  以前この掲示板で問い合わせがあったカメムシ幼虫が県初記録として掲載されていた。報文という形で残すことはとても大事なことなので、そのきっかけとなる場を提供することができて良かった。  掲載本数は減少傾向にあるようだが、書き手は新しい人がだいぶ加わってきている模様。先細りが心配されて久しい虫屋の世界において、新規参入はとてもありがたいこと。短い短報であっても慣れない人がいきなり書くのは想像以上に難しい(私も学生の時に最初に投稿する時は結構苦労した)。これをきっかけとしてブログやSNSでの話題に終わらずに後世に残る形で発表することにこれからも挑戦していってほしいなと思った。  気になることとしては、短報なのにやたら長い文章が多いこと。編集後記でも指摘されるほど近年目立っている。「都道府県○例目の記録」なのに採集に至るまでの状況が長々と書かれていたり、話がどんどん展開していってタイトルから推定される内容を大きく逸脱したり、その虫や自然環境に対する個人の想いを述べ始めたりと、いろんな例を見ることができる。  目次では「KIROKU・HOKOKU」となっているように、元々は都道府県○例目、新しい寄主植物など、ごく短い記録となるものが「たんぽう」として掲載されていた。古い昆虫雑誌などを見るとわずか数行という短報の方がむしろ普通。時代は変わったのでそこまでそぎ落とす必要はないと思うが、「日記」「エッセイ」「読み物」ではなく、短いながらも「科学論文」であるという意識を持って簡潔明瞭な報文を目指すことは必要だと思う。