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投稿者:Cavite
兼ねてから懸案だったMM(メトロ・マニラ)北方路線ですが、ようやく着工の目途が立ちそうです。 一時は中国資本を頼っていたドゥテルテ大統領でしたが、前回の訪日とこの度の安倍首相の訪比で決まった様です。 具体的な路線で謂うと、現在のMMマニラ市トンド地区にあるトトゥバン駅(日本統治時代のマニラ駅北側)からブラカン州のマロロス市(約38km)経由でパンパンガ州のクラーク(約70km)に至る迄が計画されており、内トトゥバン~マロロス間には2015年11月に2,419億9,100万円を上限とする円借款契約が締結されており、詳細設計も完了しまもなく調達に入る様です。 マロロス~クラーク迄の区間はPNR所有の敷地を利用して整備を進めると謂うが、戦前日本統治下時代に引いた線路はすっかり荒廃化が進み、アンヘレスやサンフェルナンド付近の敷地内には夥しい数のスクワッタ(不法土地占拠者)が数十年に渡って移住しており、移転させるには膨大な転居費が見込まれる、日本政府も上限額を決めているが、どうなる事やら、 昔の地図を見ると、クラーク以北にもPNR路線は伸びており、北限はラウニオン州の州都サンフェルナンド迄伸びており、途中のタルラック州から分岐し、内陸のヌエヴァエシア州の州都カバナツアンへも伸びていました。 クラークには前アメリカ空軍があった地で、現在はフィリピン版ハブ空港として国際化を進めて来た一方で、近年は国内線にも一部の主要都市(セブ・ダヴァオ・パナイ島カリボ)まで路線を伸ばしている、特に経済特区でもある事から、フィリピン政府としては益々利便化を図りたい狙いある。 MMマニラトトゥバン~ラグナ州ロスバニョス区間の事業費は1,340億ペソ(約2,970億円)となっており電化し複線化で整備を進める様です。 その他MM中心域内に地下鉄建設費として第1期へ1,045億3,000万円を上限とする円借款を供与する様です。 ご覧の写真はPNR南方線パコ駅で(高山右近の銅像のある場所)停車中のPNRの様相です、ホームがない(厳密にはあるが客車2両分程度のホームで非常に低いホームなため数百メールははみ出して停車) ので客車から時下に乗り降りが一般的です、客車は日本で廃車となったブルートレインでも良質なものを整備してPNRへ寄贈したものです、正確な車両名は忘れましたが、確か上野駅~仙台間を走っていた夜行寝台だった様な? たしか、部品どり車両も入れて12両程送ったと聞いた様な? 始めはピカピカ車両で冷房もバンバン利いていたのでこのままルソン島南端のレガスビ駅迄行けそうだなと考えていたのですが、2年後に捉えた写真ではご覧の様に傷だらけ、、機関車の窓を見てもまるで装甲車両化してました。 車両内部はもっと荒廃、なので掲載は押さえました。 高架式鉄道と違って低地ですから、不法占拠者の住むスクワッタ地区を走り抜ける制で、線路の引き石を拾って車両窓めがけて投げ捨てるのですね、列車が来ると不法占拠者が怒り狂って煩いとか、危ないとか、俺の家の軒下ギリギリを走りあがって、、、 と文句をたらたら・・・ どちらが所有者なの? その地区に差し掛かると殆ど引き石が消えてありません、雨期の時期ともなると枕木の下迄抜かるんで悲惨な状況に、列車はカーブに差し掛かると歩くくらい速度で落とさなければならず、歪みや揺れが酷い状況でした、むろん盗んでバハイ建築に使用されて仕舞いますので、幾ら引いてもきりがありません。 元々がPNR所有地だったとしても、長く住み続けることで、不法占拠しつづければ何れは何らかの形で転居費がでる傾向にあるから、簡単に移動する者はいません。 ですから各窓と謂う窓には鉄作を入れないと危険で走れないのでこんな姿に化けて仕舞いました。 寄贈したブルートレインですが第2の人生は実に情けない姿でした、数年前に送ったブルートレインの上野~福井間の越前を整備し寄贈した様ですが、こう言う状況を見るとその後はどうなっているんでしょうかね。 ビデオをご覧頂くと警笛はほぼ慣らしっぱなしで走り抜けると謂う悲惨な感じがよく把握できますが、メトロ圏と謂う特殊な地域柄、平地に電化や複線化をしても、お国柄高架式にしなければ、解消される見込みはないと思えますが、高架式の下は道路にしなければ、直ちに住み着く者が続出して元の木阿弥化するでしょう、どの様な解決策が望ましいのか皆さんはどう思われますか。
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