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投稿者:浮浪雲
左図の如くバルコニーアルミ手摺の固定ねじ(タッピングビス)が強風で破壊され、同ビスが抜け落ちているのを発見したのは2012年6月25日である。管理会社(当時:ダイワサービス)の対応が悪い(例:処理が遅い)ことは以前から分かっていたので、SUSタッピングビス5x16mm(既存ビスよりワンサイズUPのビス)をホームセンターで買い求めて同日中に取付し直した。以降現在までのところその部位に異状は見当たらない。 この手摺損壊事故は、数日前(2012年6月19日)の夜間に発生していた最大風速16.5m/sの強風によるものである。(数日間はその異変に気付かなかった。) この様に、当マンションのバルコニー手摺は設計基準風速※1(34m/s)の半分程度の風(風速17m/s程度)でいとも簡単に壊れてしまう。これは自明の事実であり、まさに、建築基準法違反の欠陥手摺なのである。            《 設計基準風速x50%+経年劣化▲ ⇒ 極めて危険な状態! 》 ※1:基準風速は全国の市町村別に30~46m/s、2m/s間隔で与えられている。最近の市町村合併により市町村名が変わっても、2000年改正時の全国の市町村での風速を用いる。基準風速は全国の気象官署の観測値(年最大風速)に基づいて再現期間約50年に換算された数値(10分間平均値)であり、これに√Gf(Gf:ガスト影響係数※2)をかけて最大の荷重効果を示す。 なお、当建物には「静岡県駿東郡 粗度区分Ⅲ 設計基準風速:34m/s」が適用される。 ※2:ガスト影響係数Gf  ガスト影響係数とは、風の時間的変動(突風やビル風、台風など)により建築物が揺れた場合に発生する最大の力を算定するための係数であり、時折ふく最大の風が、平均風速の何倍かを表した値のこと。(Gf=瞬間最大風速/平均風速) (参考サイト) ●建築基準法の風荷重関係規定について:http://www.kinzoku-yane.or.jp/technical/pdf/261sp.pdf ●地域別基準風速(国土交通省告示1454号):https://www.kenken.go.jp/japanese/research/lecture/h16/slide/06-1/ref/No6.htm ●構造計算 > 風荷重:http://kouzoukeisann.com/entry3.html ●過去の気象データ検索 > 10分ごとの値 > 2012/06/19:https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/10min_s1.php?prec_no=50&block_no=47657&year=2012&month=6&day=19&view=  
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