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フィンランド治安対策本部 第三会議室
疲れ果てたエプレボリ伯爵退役中将 投稿日:2019年08月02日 13:36 No.1832
国境のラプア=芬共産党の自称「国民政府」やポフヤンマーの「沿岸ヴァーサ共和国」を名乗る武装勢力によって混迷を深めるフィンランド情勢に対応するため、スカンディナヴィア政府における調整機関、司令本部として設立された治安対策機関です!
ウルマンの無茶振りビリヤードにも極右の干渉にも自称沿岸共和国の蛮行にもペトロザヴォーツクの傀儡叛徒にも負けずフィンランドの同胞に平和をもたらすために頑張りましょう!

第一会議室:https://rara.jp/hoi2vicmodaar2/page529
第二会議室:https://rara.jp/hoi2vicmodaar2/page1186


疲れ果てたエプレボリ伯爵退役中将 投稿日:2019年08月02日 22:29 No.1834
久方ぶりじゃな、自分で人事案を作るなど…

総司令官はグスタフ六世陛下として、フィンランドの顔を立てるには…、
赤衛軍を率いるハンソンもどうするか…
うーむ、思案のしどころじゃな…


イングリッド・シーグフリード 投稿日:2019年08月08日 19:12 No.1898
で、サッチさん。

フィン対策本部航空機の現場からの評判はどうなのかしら?


亡命軍人 ジョン・スミス・サッチ 投稿日:2019年08月08日 19:37 No.1899
ええ、既に現場からのフィードバックが得られています。

・新型機爆撃機「仮称:A-1」について
最前線からの評価は概ね好評です。
とくに、爆装をしない状態では既存のレシプロ戦闘機と比べても遜色ない性能を発揮しますので、フィンランド正統政府は事実上の戦闘爆撃機として運用を行っている様子です。
まぁ、もっとも、我々が送った旧式戦闘機の能力がイマイチであることも主要因として存在するようですが、フィンランド側からは
「ポンコツの旧式より新型を山程送ってくれ」
と要請が入っているようです。
問題という問題はないように思えますが、爆装した機体が敵航空機の迎撃に遭遇するとまず爆弾を捨てるという当然の動作をするわけで、まずは完全な制空権の確保が急務となるでしょう。
また、我々が運用するA-1については『例のルーデルなる兵士』がA-1で沿岸共和国の航空機を3機撃墜したとかで、アフリカや欧州の戦歴を含めると、爆撃機パイロットでありながらエースパイロットという珍妙な状態になっているそうです。
(※エースパイロットの定義とは、敵機撃墜数が5機を超えるパイロットである)

・ノースロップ社からの貸与機YBー49について
さて、貸与品であるYBー49ですが、これは欧州全体で見ても恐らく横並びの機体は存在しないであろう機体であることは事実です。
ですが実態としては複数の問題が指摘されています。
とくに飛行特性の劣悪さについては特筆すべきものがあり、操縦士曰く
「今まで乗ってきた機体の中でももっとも乗りづらい航空機だ」
とのことで、その操縦には熟練が必要なようです。

・鹵獲機Ho229について
YBー49と同じく全翼機にカテゴライズされる機体で、その速度はスカンジナビア空軍が現在主力戦闘機として運用している『Jー21RB』戦闘機に勝ります。
ただ、その特異な機体形状から、格闘戦の能力には問題があります。
かつてアメリカではPー38という戦闘機が運用されていましたが、あれと同じような一撃離脱戦術を駆使することが重要となるでしょう。

・全翼機について
さて、YBー49を開発したジャック・ノースロップ氏が愛してやまない全翼機ですが、これらには或る面白い特性が存在することが分かりました。
というのも、航空レーダーに非常に小さく映るんです。
とくにHo229は表面に炭素粉を用いており、レーダーでこれを見た場合、ちょっと大きな鳥がレーダーに映る時と同程度のものとして映ります。
これはつまり、全翼機がレーダーや敵防空網に敵性航空機として判断されない可能性が非常に高いということになります。


イングリッド・シーグフリード 投稿日:2019年08月08日 19:43 No.1900
……レーダーに映らない?
それはつまり、敵からの迎撃が遅れる。

もしこれが爆撃機である場合、相手の反応がワンテンポ遅れるというのは非常に重要な要素になりうる。

例えば、そのような機体が、現在我が国が開発に成功した核爆弾を搭載することが可能であった場合、宣戦布告と同時に敵首都に、敵防空網に察知されない形で核爆弾を投下するということも可能になる。

……それ、とんでもないことよ。
誰だって自分の国の首都を焼け野原にされたくはないもの。
今我々が行っている戦略爆撃では、一撃で敵国を降伏させることはかなわないわけだけど、もしこの爆薬が核爆弾であったなら、そう。
つまり
『先制核攻撃を恐れるあまり、宣戦布告を行うことができない』
という政治的状況を作ることさえ可能になる。

これはもはや軍事兵器ではないわ。
政治的な兵器よ。

もしこれが、我々のみが知っている事実であるなら、これは戦後の欧州支配体制をさえ変革し得る……


秘書官 エレオノーラ・エルグバリ 投稿日:2019年08月19日 21:28 No.1972
伝票処理ッ!
伝票処理ッ!
伝票処理ッ!

(両手に4本のペンを持ちながら爆速でサインをしていく)

これも航空技術局宛ッ!!これも航空技術局宛ッ!!

伝票はねーー溜めちゃダメなのよーー(無数の伝票にエレオノーラが手をかざすと、まるで魔法のように浮き上がり整列するように見える)
来たら!!捌いて!!(伝票が白い竜のようにゆらりと立ち上る)
水のように受け流す!!(完全に処理を終えた伝票が既決箱にひとりでに収まっていく)


米人技術者 投稿日:2019年08月19日 21:32 No.1974
「この伝票は?」
「『フィンランド治安対策本部付きスカンジナビア航空技術局』宛だ」

「……すまん、もう一度言ってくれ」
「『フィンランド治安対策本部付きスカンジナビア航空技術局』だ」

……長い!!!」

「めんどうくせーよなぁ。電話のたびにこれ言うんだぜ」
「面倒臭いな……そうだ。略して言おう。『スカンジワークス』だ」
「OKOK! こちらスカンジワークス!」
「そう、スカンジワークス!」


秘書官 エレオノーラ・エルグバリ 投稿日:2019年08月19日 21:45 No.1976
文字数が減った!!
処理速度が上がる!!

よし「スカンジワークス」ね、了解!!


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 22:03 No.1979
‥‥‥(本部の外で煙草をふかしている)
なあ副官、いや、クリスティーナ、頼みがある。
君が代わりに、中には行って見てきてくれないか。


ウメオ女子爵クリスティーナ 投稿日:2019年08月19日 22:05 No.1980
ダメです、殿下!
人の上に立つことが宿命づけられておられる今、この程度の行き違いで立ち止まってはなりません!

……それに、もう一人の義父といえる方といつまでも気まずいのは寂しいですよ。


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 22:07 No.1981
‥‥もう一人の義父、か。
ハハハハハハッ違いないな。僕はあの方に随分と甘えている。

君は本当に手厳しいな‥‥ありがとう。

分かった、行こう。一緒に叱られてくれよ。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 22:09 No.1982
ふむ、予定通りの時間‥‥ベック君の仕事は正確ですねぇ。
メランダル君、あの2人のところまでお願いします。



殿下、お久しぶりです。そちらのお嬢様があの?


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 22:12 No.1983
おや、ここで会うとは珍しいな、アルフベン室長

副官のクリスティーナ中尉だ。
副官、彼女は協調ブロック事務局管理室のアルフベン室長だ。
こちらは彼女の部下であるメランダル君。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 22:15 No.1984
「室長の下で情報分析を担当していますメランダルです。中尉殿とは初めてですね、よろしくお願いいたします」
メランダル君は私の秘書役のような事もやってくれています。
優秀な若手ですよぉ。

はい、メランダル君。それでは30分ほどで戻ると思いますので車の用意をお願いしますねぇ

お二人とも、本部長閣下に御用でしたら、ご一緒させていただいてよろしいでしょうかぁ?


ウメオ女子爵クリスティーナ 投稿日:2019年08月19日 22:18 No.1985
アルフベン室長、メランダルさん、初めまして。
殿下の副官として随行させていただいております、クリスティーナです。
よろしくお願いいたします。

…室長殿はやはり党務の事でエプレボリ閣下に御用事が?


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 22:23 No.1986
よろしくお願いいたします、クリスティーナさん。

‥‥えぇ、まぁそのようなものですぅ。
それに、以前は警察に身を置いていましてねぇ。
北極戦争後、フィンランドでラプア運動が行っていた不正行為の追跡捜査を行っていたのですが
へまをしてこれですよぉ(車椅子を指で叩く)

まぁそれもあって他人ごとではないといいますか。
【本部長閣下のお手伝い】を少々。

‥‥さて、殿下と副官殿もフィンランドに向かうのでしたねぇ。


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 22:25 No.1987
スウェーデン王の親征だからな、僕らも義父上の肝いりとして動く必要がある。

‥‥君が追っていた件か?


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 22:32 No.1988
(無言で空いてる会議室に入り、扉を閉める)

‥‥はい、殿下のおっしゃる通りです。本部長閣下の前にお二人にも忠告を。

どうか前線では御注意を、くれぐれもフィンランド軍を信用してはいけません。
今は「利害が一致」していますが、彼らはフィンランド軍人であり、スカンディナヴィアへ忠誠心など抱いていません。
ハインリッヒス参謀総長、タルヴェラ大将、アイロ補給総監、ネノネン砲兵総
‥‥彼らは優れた軍人ですが【同盟軍】ではあっても【同胞】と考えないでください。
特に殿下は身の安全に気を配って下さい
今はいいですが情勢次第ではロシアや欧州で【事故】が起きない保証を私はできません。
マンネルヘイム国家元帥とて同じです。彼は優秀な軍人であり、そうである以上、君主の冷徹な懐剣としてその能力を駆使します。
彼は王が是といえばかつて主として仕えた国すらも切り分けて見せたのです。


王太子殿下、子爵閣下、御二人の身は私などより遥かに価値があるのです。
お忘れなきよう。


ウメオ女子爵クリスティーナ 投稿日:2019年08月19日 22:40 No.1989
ちょっとお待ちください!

室長殿、フィンランド軍は同じスカンディナヴィアの同胞なのですよ?

確かに自分の郷里や組織を優先するのは人間の感情としてありうるかもしれませんが
沿岸共和国を称する叛徒とともに戦っている戦友を、そして殿下の身を害そうとするなどとはいくら何でも邪推が過ぎるのではないでしょうか!?


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 22:44 No.1990
落ち着きたまえ、副官。
アルフベン警b‥‥もとい室長は根拠のない事は言わない。

君も将校の面倒を一通り思い知らされたのならば見方が変わっただろう?

ヘッセン首相もヴィロライネンも、見事な動員だった。
それこそ兵が魔法の壺から湧いてくるように

【手際が良すぎる】と思わないか?


ウメオ女子爵クリスティーナ 投稿日:2019年08月19日 22:49 No.1991
……!

言われてみれば確かに…。
事前に想定することは難しいような情勢の推移でしたがかなり手際よく事を運んでいましたね。

しかし、フィンランド軍を疑うこととそれにどのような関係があるのかいまいち飲み込めません!


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 23:01 No.1992
‥‥そうですね、貴方は北極戦争を知らない世代でしたね。

いいですか、クリスティーナさん、考えてみてください。
何故ただの民兵ではない【装備を整えた軍勢】をあれほど素早くハインリッヒス参謀総長達が組織できたのか。
国境警備の要衝に首都を抑えられたのに、ですよぉ?
これが、一つ目の不自然。

注いてもう一つ、ヴィロライネンは何故手際よく国民軍政府として領土と確保したのでしょうか?
彼は確かに扇動工作や【武装蜂起の手配】に関してはハンソンをしのぐでしょう。
しかし正規の軍を動員して戦争を行うのは初めてです。
それなのに国境警備についた東部方面軍の兵站要衝を制圧してしまった。

国境を接しているソビエトがそれほどの規模の支援を送った?
それを見逃すほど軍情報部は馬鹿ではない筈です。

これが二つ目の不自然

このすべてに共通するのは【銃砲。軍事行動を支える弾薬を調達したのか】です。
そしてそれを解く為には40年に戻らなければならない。

ビョークルンド陛下は温厚でお優しい方‥‥悪く言えば脇の甘い方です。
そんな方が何故、徹底した弾圧をラプア運動に行ったのか。
何故、現地の軍や警察を崩壊させるほどに徹底した摘発を行なったのか。


イングリッド・シーグフリード 投稿日:2019年08月19日 23:03 No.1993
……全く。
ユーリアったら、何で本を読むのを嫌がるのかしら?

本を読むのは楽しいことなのに……あら、こんな時間なのにまだ人がいる?


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 23:06 No.1994
当時首相だった義父上はラプアを徹底的に統治機構からパージした。
それどころか軍や警察関係者を次々と逮捕していった。
‥‥クリスティーナ。彼女、アルフベン室長は40年の北極戦争後からこの件に関わっていたのだ。
あの時、僕は中隊長代理として自動車化中隊を切り盛りしていた。
僕達が北極戦争の事後処理を行なっている時、不自然なほどにフィンランド軍の備蓄物資が少なかった。
倉庫の火事、地下塹壕の崩落、もちろんそうした【事故】は枚挙に暇がないが……
ラプア運動は軍の装備を隠匿、地下に潜伏して反乱の準備を整えているのだと義父上たちは考えたのだ。


イングリッド・シーグフリード 投稿日:2019年08月19日 23:07 No.1995
(……ふーん、どうやら込み入った話みたい)
(……あら、これ。まずいんじゃないかしら?)


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 23:09 No.1996
……義父上がリュティ大統領を担いで議会制による自治の再建を急いだ理由はそれだ。
本人の信念もあったがそれ以上にラプアによる蜂起、内戦を恐れていた。
だから生活再建と自治の確立を急ぎ、旧政権から支持を勝ち取ろうとしたのだよ。

義父上は参謀部からの報告を受けて【ラプア運動系の将校、地主達は数個師団を優に賄える武器を隠し持っていた】と確信していた。


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 23:13 No.1997
だから軍政解除後、対策を引き継いだ連合国家警察公安局はラプア運動の地下ネットワーク……つまり富農、地主たちによる伝統的な農村統治を破壊しました。
私も軍の通信技官から公安局に移り徹底した監視と摘発を……
クリスティーナさん、そんな目で見ないで下さい、必要な事ですよぉ。
必要悪を背負うのが私達の仕事ですよぅ。
ウフッウフフフフフフフフフッ
そう、ラプア運動に共鳴したもの達を徹底的に排除し、我々は幾つもの拠点を抑えました。
それでもまだ足りなかった
複雑に分散された指揮系統は必ずどこかで上への経路が遮断されていた。

……私は先入観にとらわれていたのだと気がつきました。
私は【フィンランド】という国家の成立過程をもっと重視するべきでしたぁ。


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 23:14 No.1998
……ラプア以外の連中も噛んでると?
まて、【国民軍政府もポフヤンマーの連中も】フィンランド政府内で支援する人間はいない筈だ。
いや、ポフヤンマーはともかく国民軍政府は実権がインターナショナルにあるとはいえコソラが大統領となると……クソッ


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 23:22 No.1999
殿下、それは貴方の御立場では口に出してはなりません。
それに【全てがコントロールされていた】という前提は間違っていますよぉ。

問題は物資の出所
北カレリアの【ペッツァモ】、中部カレリアの【スオムッサルミ】はロシア国境の重要拠点として物資が集積されてましたぁ
私はそちらのルートを追っている時に撃たれました。

【オウル・ヴァーサ】は対スカンディナヴィアの第二防衛線の根拠地でした。
北極戦争時の要地であることは間違いないですぅ。

……そしてもう一つ。破壊工作を行ってまで隠蔽をした理由がもう一つ。

即ち【ロシア白軍とドイツ帝国の支援】によって生まれた国であるフィンランド王国の立場についてです。
北極戦争前にドイツ帝国は崩壊しましたぁ、亡命政府はカールレ王を頼りフィンランドに。
そしてもう一つ。
我々が北極戦争を終えてから約半年後にプロイセンでクーデターが起きましたぁ。
そして白軍のデニーキン政府はこれを即座に同盟をしましたがプロイセン政府は兵力が不足し即座に鎮圧をされ、仏露戦争という悪夢に。
さて?これは果たしてどういう事でしょうかねぇ。
【事前にプロイセン軍人と白軍がどこかで話し合いをしていた。そしてその伝手が不意に切れたからこそプロイセンは戦力が足りず、ロシアが崩壊したのではないでしょうか?】


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 23:24 No.2001
軍国フィンランドが仏独戦争の参戦に備えた備蓄物資。
それに運び出せなかった、帳簿に乗らないロシアによるクーデターを試みる旧ドイツ軍への支援物資、か。
対インターナショナル宣戦から不意を突かれたスカンディナヴィアによる北極戦争による数ヶ月での併合。
……ゲリラ戦に使うだろうな、僕でもそうする


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 23:26 No.2002
私は最初、反動国家主義のラプア運動が独自に指示した線で捜査していました。
しかし国民軍政府、フィンランド軍、ポフヤンマーのスウェーデン系による自警団という名の民兵軍、
最初の立ち上げだけでもどれだけの武器弾薬が必要だったのか、私よりも殿下の方がおわかりかと。

この規模は物資は8年以上、監視されていたラプア構成員だけで切り回せるものではありません。
正規の指揮系統を持って計画的、組織的に行われたものの可能性が高いですぅ。
【それは一度崩壊した後も各地の組織は残っていた】
‥‥戦後も整備されていたからこそ8年もたった今こうして問題なく動いているのです。


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 23:29 No.2003
ペックス以前からあそこで民兵を組織して動いていたのはスウェーデン系の将校
ヴィロライネンはイングリア出身。そして東カレリア動乱でフィンランド軍の支援を受けてベッツァモで反露暴動を扇動している疑いがある。
ペッツァモは国境警備部隊の北部の大根拠地だ。
……あぁくそっそういう事か!【崩壊した後の管理組織】は一つではないのか!
地主連中だけではない、敵対していた極左、それにパージ後も残った……
ヴィロライネンによって統制が崩壊した後の暴走だとしても、これは不味い!
【あの連中に疑惑が纏わりつくだけでもオウルの政府は崩壊しかねないぞ!】


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 23:34 No.2004
敗戦の混乱を抑えてこれほどの物資を組織的に手配できる立場の人間は限られていますねぇ。
果たして誰が主導したのか‥‥おそらく私が追っていた糸の先は……
いえ、確証はまだありませんが。
もしかしたらかの国の【軍神】にまで至るかもしれません。
いえ、そうでなくとも今の首脳部は【フィンランド建国に立ち会った人間達です。】

そしてカールレがラプアとドイツ帝国を利用して独裁体制を構築した後も【祖国】に忠誠を誓った。
――カールレは今でこそ悪罵を持って語られますが謀略屋としては一流でした。ロシアを相手にカレリアで反乱を扇動させ、最後にはペッツァモ‥‥北海への出口となる港湾都市を割譲させたことで、国民の英雄となりラプアを利用して【議会を解散させた】。
そして彼を支えたのは【軍神】を筆頭とする軍人たちです。

巧みにラプアの【内政】に干渉しなかった事で我々はそれを忘れていました。

殿下、クリスティーナさん、ヴィロライネンは【ラプア政権首相コソラ】と【ラプア系将校団】を抑えています。
全貌を聞き出していたとしてもおかしくはありません。奴がこの札を切る時に攻撃する先はおそらく‥‥


ウメオ女子爵クリスティーナ 投稿日:2019年08月19日 23:42 No.2005
(フィンランド軍における『軍神』…。ッ!マンネルヘイム元帥のこと!?)

それが表に出れば確かにオウル政府は大打撃を受けかねない…。

それにそれを支援しているスカンディナヴィア連合王国の立場も。


イングリッド・シーグフリード 投稿日:2019年08月19日 23:44 No.2006
はい、そこまで。

その話は私に預からせて頂戴。
ウチの阿呆共も関わってくる話よ。

もしこれがマスコミに漏れたら……フィンランドを『破滅』させざるを得なくなるわ


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 23:47 No.2007
……聞いていましたか、イングリッド事務局長。
ヴィロライネンはインターナショナルの承認を受けて独立国家という名目を得たのです。
オウル政府の崩壊だけではない。
戦中の協商との関係だけではなく、下手をすれば戦後にも響きかねない。
総軍参謀長でもある本部長、エプレボリ閣下には伝えるべきです。
【事実はどうであれ】国民軍政府は間違いなく鬼札の1つとして使うのは目に見えている。


イングリッド・シーグフリード 投稿日:2019年08月19日 23:49 No.2008
勿論。
彼には伝える必要があるでしょうね。

私はね、猫ちゃん。
慎重に事を進めなさいと、念を押しているの。

もう一度北極戦争やりたい奴なんて居ないでしょ?
次やるんだったら本気で洒落にならない中身になるわよ。
ヘルシンキ空襲をフィンランド全土でやるなんて、想像したくないでしょう……


王太子・ニュースロット准将 投稿日:2019年08月19日 23:54 No.2009
(アルフベン君、彼女とやり合うつもりか?)
……イングリッド事務局長、アルフベン室長。
僕は少なくとも義父上に報告する義務がある。エプレポリ候にもね
だがそれ以外には例え部下であっても決して漏らさない。
それは確約しよう。
君もいいかな、クリスティーナ?上官であってもこの件は沈黙を守るように。


ウメオ女子爵クリスティーナ 投稿日:2019年08月19日 23:57 No.2010
(まさか今のフィンランド情勢の裏にこんな隠された事情があったなんて…)

(秘匿すべき秘密はたくさん知ってきたけど、公になると格段に危ういのはこの情報ね)

り、了解いたしました!家名に誓って漏らすことは致しません!


協調情報管理室長アンナ・アルフベン 投稿日:2019年08月19日 23:59 No.2011
ふぅ……わかりました、
公的にこの件については貴方に預けますぅ。
ですが【然るべき場所】で事後の共有をして下さいねぇ。
貴方達が面子を必要とするように我々には信義が必要なのです。
我々はリュティ大統領を支えなければならない。
くれぐれもよろしくお願いしますよぉ。


‥‥それにこれは私の事件だ。
確かめなくてはならない事がある。
安心してください――そちらに迷惑はかけませんよ。


イングリッド・シーグフリード 投稿日:2019年08月20日 00:01 No.2012
(……さて)
(また忙しくなるわぁ。やんなっちゃう)


ウプサラの魔女 エレオノーラ・エルグバリ 投稿日:2019年08月20日 00:39 No.2013
(……深夜)

……フィンランド対策本部で、フィンランドの文書が出てくるのは何もおかしなことではないけれど。
我々が対処しているのは「フィンランドの現在」「フィンランドの未来」。
なーーんで「フィンランドの過去」の文書が最近ちょくちょく紛れ込むのかしら??


……偽装は完璧、アシもつかない。書類そのものに不自然な点はない。
けど、「ここ」に「この書類」があることは「おかしい」

いつもの私なら、絶対に首を突っ込んでひっくり返すところだけど。

……この書類を触ってるのはアンナ・アルフベン、彼女ね。
彼女のやることには手を出さない。それが約束。

いいわ、この書類の不自然な点、このエレオノーラ・エルグバリが、こっそり総力を挙げて消し去っておいてあげましょう。
「ウプサラの魔女」は真夜中にひとりでに飛び去るとするわ。


米系技術者 投稿日:2019年08月20日 20:49 No.2015
おいおい、こんなに予算があったら、好きなだけ航空機が作れるじゃないか!

実験機作ろうぜ、実験機!


独系技術者 投稿日:2019年08月20日 20:50 No.2016
というわけでこちら「新作の急降下爆撃機」になります!

米系技術者 投稿日:2019年08月20日 20:51 No.2017
細い!
綺麗!

まるで美女のウエストの如き形状だ……!

で、この機体の特徴は?


独系技術者 投稿日:2019年08月20日 20:52 No.2018
この機体はですね……見て貰った方が早いな。

はい、実験機パイロットのハンス・ウルリッヒ・ルーデルさんです。


亡命軍人 ハンス・ルーデル 投稿日:2019年08月20日 20:53 No.2019
牛乳飲んだので超元気!

急降下爆撃機を作ったと聞いたので、居ても立っても居られずに前線から帰ってきちまったぜ!!


米系技術者 投稿日:2019年08月20日 20:56 No.2020
……んん?

伏臥(うつぶせ)の形で乗るのか?


独系技術者 投稿日:2019年08月20日 20:58 No.2021
そう。

そうすることで、機体形状を非常にスリムにすることが出来るんですよ。

元は、急降下爆撃の際の操縦士にかかるGを抑えるために考えたわけですが、これが機体形状のスリムさに繋がったわけですね。

(※脱出の時、どうするんでしょうねこれ?)


亡命軍人 ハンス・ルーデル 投稿日:2019年08月20日 20:59 No.2022
我慢出来ねぇ!

発進だ!!!


……おお、すごい!
物凄く早いぞこれ!!!

(※最高時速780km)


独系技術者 投稿日:2019年08月20日 21:01 No.2023
炸薬は500kg爆弾を半埋め込み式で搭載可能。

機銃は機首に20mmを搭載!

一度に爆撃出来る量は決して多くはありませんが、低空で敵を置き去りにしながら地上目標を攻撃可能です!