大雪山の掲示板
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o o 投稿日:2013年07月08日 05:48 No.575
大雪山のヒグマ事件

この事件は明治以来、大雪山の登山史の中で唯一のヒグマによる死亡事件である。起こったのは1949年7月30日。

愛山渓温泉に昼頃、秩父別の若者9人が到着し、無謀にも午後1時頃から沼の平・裾合平を経て、旭岳頂上まで

の往復登山に出かけた。全員無防備な上、日帰りの予定だったという。

9人いた若者のうち4人は姿見の池付近で疲労のため、引き返すことにした。残りの5人は旭岳頂上を目指した。ヒグ

マが姿を現したのは、4人の引き返した組の方である。午後7時頃、当麻乗越の約1キロ下の第2展望台に着き、そ

こから沼の平に続く登山路に差し掛かったところ、突然1頭のヒグマが姿を現した。4人はクマを追い払おうと大声を出

したが、クマはうなり声を発しさらに接近してきた。4人が一斉に脇のササやぶに逃げ込もうとしたとき、クマは4人のうち

の1人に襲いかかった。しばらく襲われた若者の苦悶する声が聞こえてきたが、残りの3人はどうしようもなく、近くの岩の

間に隠れていた。午後9時頃、旭岳頂上から帰ってきた5人がやってきたので、その経緯を話し、その日はこの岩場で

8人は夜明けを待った。

同日、愛山渓温泉では夜になっても若者たちが帰ってこないので、2人が三十三曲がりの坂の上まで様子を見に行っ

たが、暗く、手がかりがつかめないまま引き返した。翌31日早朝、国策パルプの山岳部員16名が愛山渓から沼の平、

旭岳、中岳経由で層雲峡に向かった。このグループは途中で遭難した8人に出会い、事件を知り、共に愛山渓に引

き返した。

その翌日の8月1日、20余名の捜索隊が現場付近を捜索したところ、喰い尽くされた無惨な遺体を発見した。加害

グマも発見したが、撃ち損ねた。そのクマは翌年捕獲されている。
1962年7月25日のことだった。札幌商業山岳部員10名が芦別岳(1772m)の登山中、テントの設営を終えて、一息

いれたところにヒグマが出現し、雪渓に冷やしてあった缶をかじり始めた。この時も福岡大の5人のように危機感を持って

おらず、珍しいその姿に写真撮影したりしている。ヒグマはやがてキャンプの周りをうろうろ回り始めたが、この瞬間から札

幌商業のメンバーの行動は迅速だった。「逃げろ」という大声と同時にメンバーは一斉に走り始めた。命の危険がある

ので、荷物などはそのままだった。しかしただ一人、2年生の津野尾君だけは靴を脱いでしまっており、逃げるのが遅れ、

その後翌朝まで13時間にわたってヒグマに追い掛けられた。津野尾君の手記によると、その距離5mに満たないほど追

い立てられた末に彼はもうあきらめて、その場に座り込んだ。そのうちにウトウト眠ってしまい、翌朝午前2時頃に目を覚

ますと、ヒグマはまだ眠っていた。そしてその間にソロリと逃げ切ったのである。




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