掲示板「高知のナチュラリスト」v.2
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顎口虫の一種
Ladybird
投稿日:2010年12月15日 05:07
No.1322
顎口虫(がっこうちゅう)というのは寄生虫です.成虫はほ乳類の胃に寄生していて,卵が便の中に出てきます.写真は顎口虫の卵で,卵の一端にフタ(栓)がついているのが特徴です.<br><br> 便の中の卵は淡水中で卵割・胚発生して,やがて卵内に幼虫ができます.そして幼虫は卵のフタを開けて水中にでてきます.それをケンミジンコが食べると,幼虫はケンミジンコの体内でさらに発育します.そのケンミジンコを動物(魚?)が食べて,その魚を他の動物が食べて,..<br><br> というふうに,食物連鎖を通じて,最後に動物(ネコ,イノシシなど)の胃に到着してそこに住み着くわけです.<br><br> 写真の卵は,便を水に入れて2週間を経過したものです.どうやら発育がうまく進んでないようです.<br><br> 撮影は2010年12月14日.
ドロレス顎口虫
Ladybird
投稿日:2010年12月22日 20:56
No.1331
これは顎口虫の1種で,ドロレス顎口虫 Gnathostoma doloresi という種類.<br> 写真左は成虫で,イノシシの胃に住んでいます.この虫を持っていたイノシシは数日前に捕殺されたものらしい.<br> 写真右は,その虫が持っていた卵です.ドロレス顎口虫の卵は,他の顎口虫類とちがって,両端にフタがあります.
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