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パコと魔法の絵本
ガマ王子 投稿日:2017年12月24日 17:02 No.16




パコと魔法の絵本 (日本) 2008 日本興行収入13位

監督 中島哲也
脚本 中島哲也、門間宣裕
主演 アヤカ・ウィルソン、役所広司

原作 後藤ひろひと 舞台劇 『MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人』


登場人物

大貫(ガマ王子) 傲慢で乱暴者の大会社の会長。
パコ 交通事故の後遺症で、1日しか記憶が保てない記憶障害を持つ少女
タマ子(メダカちゃん) 強面で髑髏とバラのタトゥーを入れた、悪魔のような不良看護師。
室町(ザリガニ魔人) 自殺癖が強く、その度に入退院を繰り返している薬物依存症の入院患者。
滝田(サカナ) 消防車に轢かれて怪我を負った消防士。
木之元(ガマ姫・ガマ王子の母) ジュディ・オング好きのオカマで、子持ち。
龍門寺(ミズスマシ君) 銃の暴発で怪我を負い、入院しているヤクザ。
堀米(ヤゴ) 神出鬼没で掴み所のない謎の入院患者。
浩一(アメンボ・ガマ王子の家来) 大貫の甥で、雅美の夫。弱気で妻には頭が上がらない
雅美(沼エビの魔女) 看護師。浩一の妻で、大貫の甥嫁。悪魔のような性格で、ことあるたびに夫に噛みつく癖がある。
浅野(タニシ) 変装好きで陽気な性格の医者。

【起】
とある場所に、一風変わった人物ばかりが入院している病院がありました。個性が強いメンバーばかり集まったその病院でしたが、その中でも大貫という人物は浮いており、皆から嫌われていました。その要因は彼の傲慢さにありました。幼少期、貧乏だった大貫は自分の力だけで会社を設立、大企業にまでのし上がった矢先、会議の途中で心臓発作で倒れてしまったのです。

自分は他の患者達とは格が違うと威張り倒す大貫でしたが、そんな彼の前にパコという不思議な少女が現れます。「お前が私を知っているだけで腹が立つ」と邪険に扱う大貫でしたが、それでもパコはニコニコ笑っています。翌日もパコは大貫の座るベンチの横にやってきます。しかし、彼女は大貫を知らないというのです。また、彼女は先日大貫が落とした金色のライターを偶然拾っていました。しかしその事を知らないパコは、このライターは自分のものだと言います。怒った大貫は、パコの頰を叩いてしまいます。

【承】
実はパコは、かつて両親を奪った程大きな交通事故に巻き込まれた後遺症で、記憶が1日しか残らなくなっていたのでした。その事を知った大貫は、初めて自分のした事を悔やみました。しかしその翌日、再び自分の前に現れたパコの頬にそっと触った大貫に対して、パコは「おじさん昨日もパコのほっぺに触った?」と言います。記憶が無いはずの彼女の心内に残っていた事に、大貫は涙を流します。そして、彼女の記憶に残るような何かをパコの為にしてあげたいと願うのでした。

パコには大事にしている絵本がありました。それは生前彼女の母親から贈られたもので、パコの宝物です。それから大貫は毎日彼女の為に絵本を読んでやり、そして少しでも彼女の記憶に残ろうと彼女の頬に触るのでした。一方その頃季節は夏、病院ではサマークリスマスというイベントを行う習わしとなっていました。そしてそのサマークリスマスでは、患者やスタッフ達によって劇を行う事となっていました。

【転】
パコの為に、彼女の絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」を劇にしようと考えた大貫は、今まで馬鹿にしていた入院患者達に頭を下げ、その劇に出演してくれるよう頼みます。大貫を嫌っている患者達は最初は断ろうとしますが、自分たちにとって可愛い妹のような存在のパコの為ならばと渋々承諾します。

劇の参加者は以下の通りです。主人公のガマ王子には滝田、ガマ姫はオカマの木之元、ミズスマシは龍門寺、メダカちゃんには看護師のタマ子、タニシ役には医師である浅野、アメンボは浩一、沼エビの魔女が雅美、ヤゴが堀米、そしてボスであるザリガニ魔人には室町がそれぞれ起用されました。

こうして患者スタッフが協力しての大規模な劇が開かれようとしていました。しかし、主人公であるガマ王子役の滝田が、自殺しようとした室町を庇い大怪我を負ってしまいます。室町はかつては名の知れた子役でしたが、その後芽が出ず、苦しみのあまり自殺未遂を繰り返していたのです。急遽ガマ王子の代わりは、この劇を立案した大貫が演じる事になりました。

【結】
ガマ王子は大貫のようにわがままな性格をしていました。家来であるアメンボやタニシ、ミズスマシやヤゴに対して威張り散らし、みんなをいじめていました。勢い余ったガマ王子は、家来の家を壊してしまいます。そんな時、ザリガニ魔人がやってきて無防備になった家来達を食べてしまいます。家来を失って初めて、ガマ王子は自分のした事の重大さを知ります。

今まで自分が馬鹿であった事を認め、その上でザリガニ魔人を倒すべき存在としたのでした。しかしザリガニ魔人は強く、一筋縄ではいきません。そのストーリーと並行して劇が進められていきますが、クライマックスになった時大貫が再度心臓発作で倒れてしまいます。しかし大貫はパコの為に力を振り絞りザリガニ魔人を倒します。

劇は無事成功、しかし程なくしてパコが息を引き取ります。彼女の命は元から長く無いとされており、とうとうその寿命が尽きたのでした。大貫は怒り、絵本をバラバラに引きちぎってしまいます。そして時は流れ、大貫の命もとうとう尽きました。しかしあの場にいた人間全員が、バラバラになった絵本ページを一枚ずつ持っていました。大貫の行動は、患者達全員の心に残っていたのでした。

The End MIHOシネマ







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