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かすみがうら市鳥類目録 第1版 よしの88 投稿日: 2015年08月13日 17:46:55 No.5 【返信】

2015年8月11日に新規に開拓するフィールド、茨城県かすみがうら市の雪入ふれあいの里公園へと撮影行に行った時に購入しました。

様々なところに行く時にこう言った文献類の購入もまた一つの楽しみでもあります。

パンフレット類のテーブルに何冊か積み重ねてあって、題名を見ただけで購入しようと思いました。

金額は良く見ていなかったのですが、1,000円だと思いました。

受付に行って、代金を払おうとすると、「100円です。」と。

思わず、「1,000円じゃなくて、100円ですか。」

と、その置いてある場所に戻って、良く確認したら、100円と書いてありました。

と言う訳で、100円を払って、無事に購入しました。

さて、内容はと言いますと結構充実しています。

総ページ数は79ページで、かすみがうら市(旧、千代田町)で記録のある鳥類、48科187種が掲載されています。

各種については、和名、学名、渡りの種別、観察頻度のランクを6段階で表記、参照資料、主な生息環境、RDBの指定状況、市内における観察記録及び生息状況、おもな記録などが簡潔に記載されています。

目録ですから、上記の事柄だけでも十分に成り立ちますが、その上に巻末には、メッシュ図を用いた、分布についても記載され、更に「野鳥ごよみ」までも掲載されています。

素晴らしく、濃い内容が凝縮されたと言う感じがします。

書籍・文献に関しては、その貴重性や重要性・必要性がまず第一ですので、いつも金額は殆ど気にしません。

しかし、これで100円とは何となくもったいないような、言葉では言い表せない充実感です。
主観的には最初に思った、1,000円でも十分に価値があると思います。

今後も更に続編を期待したいと思います。

川崎慎二(2014.12.8)、かすみがうら市鳥類目録 第1版、79PP,雪入BIRDERS倶楽部




会報「私たちの自然」 よしの88 投稿日: 2015年05月14日 14:32:49 No.4 【返信】

●「私たちの自然」2015、5・6(No.598)、公益財団法人 日本鳥類保護連盟


今回は日本鳥類保護連盟の会報(隔月刊)の「私たちの自然」です。

日本鳥類保護連盟はその名称の如くに野鳥関係の団体ではありますが、会報には野鳥類のみならず、生きものや自然に関して、幅広く掲載されています。

今回の表紙はカルガモ君、特集は「都市の野鳥の今昔」です。

その中でひときわ興味を惹く記事がありました。

「都会の野鳥たちのいまは」(川内 博)です。

その中でまず冒頭に『増えた森林性の鳥、減った草原性の鳥』が論じられています。
現在の都会の状況を考えると森林も草原もどちらも減っているとは思うのですが、実際は依存する種類の増減は違っていると言うのが興味深いことです。

読み進めていくと、そうかと思ってきます。
都心部の緑地が生長し、疎林や草原がなくなっていったためにこう言う傾向が見られるとのことでした。

確かにそれは大いにあり得そうです。
長年の傾向を分析していけば、自ずとわかってくることでもあります。

明治神宮(東京都渋谷区)を例に取ると、ヤマガラ君が大変に多くなっている。
以前には冬鳥であった、ヒヨドリ君が留鳥になっている。
コゲラ君が棲みだした事、オオタカ君が冬鳥として姿を現したことなどが記されています。

反対に草原性の種類として、ホオジロ君やコジュケイ君などの種類が姿を消した、と記されています。

さて、この記述をうちの行く都心部の緑地フィールドに当てはめて見ますと確かにそう言った傾向はありそうです。
森林性の緑地でさすがにホオジロ君に出会うことは殆どないとも言えます。

これに関しては、様々な条件が重なり合って形成されている事も多分にありそうですので、フィールドに行った際にその鳥類相と森林環境を確かめることで、考えていきたいと思います。

この傾向が、都会の森林環境について何を示唆しているのか、考えてみたいと思います。
第2項には『減った都市鳥、増えた都市鳥』が論じられています。

いわば、街中での鳥類相です。

ここでは、身近にいた、スズメ君やツバメ君の減少をあげています。
確かにこれは誰でも大いに実感できることだと思います。


反対に増えている、都市で勢力を増している種類として、カラス君とムクドリ君をあげています。
これも確かにうなずけることだと思います。

ドバト君も減少の傾向、そして何よりも冬のカモ類が減少しているとの記述があり、これも特に気になっている事のひとつでもあります。

ここでは東京都台東区の上野恩賜公園での例をあげていますが、10年前は1万羽近くいた個体数が、現在では千羽以下、1/10以下です。
これはうちが同場所に撮影行に行った際にも毎回気になっていた事ですが、大きな原因は人間の行動に依存する部分が大きくあると考えています。
上野恩賜公園では数年前より、野鳥類への餌やり禁止に乗り出しました。
太って飛べなくなるとか、自然で食べ物を探せなくなるとか・・・など最もらしい事を書いて、その看板を随所に付けて、警備員を常時配置し、見回らせる、そして、餌やり行為の来園者には注意をし、やめさせる。その上に定期的に園内放送までと徹底した対策を取ってきました。
その行為が完全には間違っていなくとも、東京都都市公園条例での規定もありませんし、何よりも説得力がありません。
そこで上記の様な、強硬な手段に転じたのでしょう。

その対策で残念ながら、この場所のカモ類は激減しました。

あと気になっているのは、ここには書いてありませんが、オナガ君の動向です。
オナガ君も以前に比べますと都市にかなり進出して来ているような気がしてなりません。


まだ、掲載文は続きますが、意外とこの掲載文は我々のごく身近な問題でもあると思います。
そして、増えた、減った種類を考えると、その自然環境の変化が見えてくるはずです。
更には人間活動の変化、街並みの変化などに対しても見えてくるはずです。

原因や要因がなく、増えたや減ったと言うことは一般的には考えられない事であるからです。

鳥類を通して(勿論別の生きものも含め)、その場所の自然環境変化にも考えていくことが出来たら、更に今後様々な自然環境保護の場面でも応用できると言うことを痛感しました。




「とんぼと文化」 No.150 よしの88 投稿日: 2015年05月07日 03:51:22 No.2 【返信】

2015年5月6日に届いた、公益社団法人 トンボと自然を考える会の会報、「とんぼと文化」のNo.150 です。

表紙の写真はムカシヤンマ君です。
うちの行くフィールドでは滅多に会うことの出来ない種類で、唯一、その機会のあったのは、新潟県長岡市の越後丘陵公園でした。

内容的に特に興味深いのは、巻頭記事で、「2014年に四万十市トンボ自然公園で記録されたトンボ類」の記事です。

種類・個体数ともに一昨年の夏の大渇水の影響が大きい様ですが、それも種ごとで傾向がかなり異なっています。

記録集一覧表が載っていますが、これを見ると様々に気候的に悪条件ではあった様ですが、記録種はさすがにトンボ王国ならではで大変に多くの種類が掲載されています。
その上にレッドリスト掲載種も全体の2/3程を占めるとあってはその場所の貴重さは言うまでもない事だとつくづく感じることでもあります。

気になるのは、ベッコウトンボ君、移植実験種となっていますが、どうなのか、経過など知りたいところです。

第4項「トンボを守るために その(24)」
この中で『人類の生産活動が、長年安定していた気候システムを破壊してしまった現在・・・』とあります。

まさにその通りで、ここ昨今の異常気象は全て自然をないがしろにして来た人間の所業の結果であり、今後への警鐘でもあると考えています。

自然界に関して、生きものたちに関して、人間はいい加減に考えを改めないと破滅への道を歩むだけになってしまいます。

トンボ類も諸昆虫類もこの気象の中で生き残ることが困難になってきていると言う事が、記述から見ると理解できます。

『人々が意識して生物保護に関わるようにしなければ、生物多様性社会を維持することは出来なくなっているのです。』とも書いてあります。

まさにその通りですが、それ以前の問題として人間が自然・生きものに対して、考えを改めなければ、大変に難しい問題でもあります。

レッドデータで絶滅危惧種として掲載されている種がどういう条件で絶滅に至る可能性があるのか、どうすれば守れるのかは既にわかっている事ではないかと思われます。

絶滅危惧種に載っていて、絶滅してしまったから、やっぱりそうなのか、仕方ないでは済まされません。

開発に関しては、せっかくあるレッドリストを有効に活用し、環境アセスをきちんと実施し、対策を立てていく必要性があります。
現代は開発ありきのインチキ環境アセスが主流となっていると言うことも改めなければなりません。
レッドリストの存在する意味がなくなってしまいます。

また、今回の記事の場所は四万十市トンボ王国ですが、開発の脅威はないかと思われますが、やはり異常気象、気候変動の脅威はある様です。

これに関しては、現地で様々な対策が取られているようですが、それでも種類数・個体数維持は大変に厳しい様です。

一昔前はどこにでも多くいた、トンボ君たち。
しかし、最近はその個体数も激減し、一昔前の光景は見られなくなりました。

トンボ王国の今後をも期待したいと思います。
管理人は間接的な支援しか出来ませんが、半永久的に支援をしたいと思っています。




この掲示板について よしの88 投稿日: 2015年05月06日 15:36:06 No.1 【返信】

この掲示板は文献等の中でも管理人が所属・入会・支援をする団体より送られてきた、会報や会誌などを主として紹介する掲示板です。

2015/5/6より運用を開始します。


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