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不道徳脅迫、懺悔脅迫
アキ 投稿日:2017年01月02日 15:15 No.237
心療内科で不安障害と診断を受けたものです。
小さい頃より臆病ですぐクヨクヨしたり感受性の強い性格でした。11歳のある日、グロテスクな漫画やニュースなどに影響され、それをきっかけに自分も同じように異常な考え行動をしたり誰かを傷つけてしまったら…という不安に悩んできました。1人で不安を募らせていき、我慢できず母に不安に思う事を何度も相談して自分はおかしくないか、大丈夫なのかを確認して安心したり、不安に伴い強迫的な行為をしたことも何度かあります。
例えば、母の首を絞めるのでは…というひょんな考えから不安が拭えず、考えまいとするが気になりだしてしまい、衝動か好奇心か分からないがこの苦しみから逃れたくてなのか、首に手を当てて確認してしまいました。当てると少し安心しました。そんな事なんて絶対したくないはずなのに。手を当てる行為は何度かしてしまい、強く締めたりは絶対しなかったですが、こんな事をしている自分を責め苦しみながら、でも手を当てるという衝動を抑えられず締めるようなフリをしていたような…それで当てた手にほんの少しだけ力が入った事はあったと思います。母はその度に起きてビックリしたり、少し息苦しかったのか咳き込んだりもしていました。母の事は大好きで大切なはずなのに…その時期の母はちょうど更年期で疲れ果て弱々しく、心配な反面、ひょいと自分の力でも殺せそうだとでも思っていたのでしょうか…今考えるとそんな気さえして来ます。そうだとしたら私は最低です。父よりも母に対して、他にも不道徳的な考えが浮かぶ事が多かったです。本当に今考えると申し訳なかったと思っています。
また、怖いニュースに影響され、包丁で自分や誰かを傷つけたりするのでは…と思えば、普段から包丁を見ることを避けました。でも不安はどんどん募るばかりで、ある日家で1人でいる時、悶々とその不安が募り、一層包丁が気になり苦しくて衝動的に包丁を握り、泣きながら自分の手首に当ててしまいました。何回か当ててみて少し安心?するだけで傷つけたりはしませんでした。その後、そんな事をした自分を激しく責めパニックになり、1人でいる事が怖く縋るようにお父さんに電話して報告し、お父さんの帰りを苦し紛れに待っていました。お父さんには怒り口調でなんなんかお前は!おかしいぞ!と言われました。落ち込みましたが、とにかくその頃は自分が信じられず怖くて、いつか本当に狂って悪に手を染めてしまうのではと恐怖しました。

また、ある日母と寝室で2人でドラマを見ている時、母が感動して泣いているようでした。母が台所へ行くと、布団が濡れていることに気づき、涙だろうと確信しました。その時にふと、濡れている布団を舐めてしまうのでは…という異常な考えが浮かびました。自分が異常なのではという考えにとらわれていた時期だったため、無意識に自分を異常な人に仕立て上げ色々な考えが浮かぶようになっていたのかもしれません。
そんな事考える自分気持ち悪い!と思いましたし、布団を見ないようにしていましたが、その考えにどんどん意識が集中し、実際にやってしまう不安と舐めたいような衝動にかられ、結局母がその場を離れた後に少しだけ濡れた布団を舐めてしまい、そんな自分を気持ち悪く思い激しく責めました。好奇心だったのか、苦しみのループから抜けたかったのか…または舐めても誰かを傷つけるわけではないしこれくらいならしても大丈夫だと無意識に判断したからでしょうか。でも、普通の強迫行為のように実際に思い描いた非人道的な不安を、おまじないを唱えたりして打ち消したり避けるような行動ではなく、むしろ思い描いた通りの行動を敢えてした自分が許せず、怖くて自分を責めパニックに陥って行きました。
どれも不安が極限まで高まりパニックの中で行為を行っていたように思います。
一番怖いのが、強迫観念だけでなく、実際にはありえないはずの事象が気になりだし衝動なのか苦しみを打ち消し安心したかったのか、スリルを味わうためなのか異常的な行為をしてしまった事です。本当にやったら悪い事くらいは分かっていたと思います。ですが、悪いことを考えたりそんな行為をしてしまう自分を責め続けていました。両親からもとても心配されていましたが精神科には行かず、それ以来は怖くても強迫行為はしなかったです。両親におかしいと言われたのが1番ショックで、なんとか普通でいたいと強く思ったからかもしれません。その後も、不道徳的な考えや言葉が浮かんだりすると自分を責めて葛藤する日々でしたが、なんとか気持ちを落ち着けながら日常生活は行い、徐々に嫌な考えも心のクセだな、現実と思考は別物だし、本当にそんな事したいとは思わないし自分を信じようと思えるようになり、いつの間にか気にならず生活ができるようになりました。

だが、最近ふとした空耳を幻聴では…と不安に思い、また自分をおかしいかもと思う事で段々とパニック発作の弱い症状が頻発し、加えて不安と動悸、吐き気や下痢などに悩まされるようになりました。実際にはただの聞き違いだった事が判明したのですが…
ですが、夜に1人になると上記の苦しんだ過去の記憶を思い出してしまい、自分はやはり精神病?悪い人間?などと考えひどく怖くなり、安心したくてネットで症状のことを調べだすようになりました。
すると、強迫性障害という疾患がどうも当てはまり、もう少し深く調べると、不道徳強迫、罪悪強迫というカテゴリを見つけました。
それには、「不道徳強迫や懺悔強迫の人は重大な犯罪や事故に繋がる事もある非常に危険なタイプ。悪い考えや衝動行為をした後にその事を身近な人に告白して懺悔して、慰められると安心するが、その安心感が逆に病みつきとなり、結果症状はエスカレートする。」などという内容の記事が書かれていて、これは過去の自分の症状ではないか!確かに過去の私は、不安なことがあるたびに母に相談して、スッキリすると一時的に元気になっていたけど、また新たな不安を拾ってくる…という感じだったと思います。今も不道徳な考えや衝動への恐れ、加害恐怖などの強迫観念は、心のクセだなと思え薄れているもののゼロではないし、そんな記事を見ると余計に不道徳的な異常な考えや衝動などがぶり返して浮かんだりしそうで怖いです。実際、少しぶり返しているかもしれないです。
今こうして溜め込んできた辛い気持ちを全て告白して、大丈夫と言ってもらいたい自分がいます。ですが、それこそが懺悔脅迫になり、今後益々症状はエスカレートしてしまうのでしょうか…そんなの嫌です…
改めて心療内科には行こうと思っていますが、自分はどうして行けば良いのかわからなくなりました。
この10年くらい何事もなく過ごしてきたのに、自分はそんなに危険な存在だったのか…もし過去のようにパニックになって変な衝動を抑えられず、今度こそいよいよ誰かを傷つけたり異常な事を起こしたらどうしよう…もしくは自分は本当はそれを望んでいるからそんな考えや衝動があるのではないか…などと大きなショックを受けずっと葛藤しています。葛藤しすぎてヘトヘトです。自分は存在していて良いのかという考えすら浮かびますし、家族や彼氏など、大切な人の前では気丈に普通にいなければと頑張っていますが、頭は不安にとらわれ身体は様々な症状を呈し辛いです。大切な人を失いたくないですが、もしかしたら危険かもしれない自分が優しい彼と付き合っていて良いのか、誰かに迷惑をかけやしないかとグルグル考えてしまいます。
動悸や息苦しさで熟睡できず、あまり食べれず下痢をして、体重も少し減りました。最近は不安に対しての森田療法なども学習し、不安をあるがままにという方法を学び、少し体調が戻ってきていたのに…一気に身体は苦しくなり絶望感に襲われました。頓服の抗不安薬を内服すると少しだけ落ち着きますが、 根本的な解決にはならないような気がしています。私は一生このままで普通の生活には戻れないのでしょうか…誰かを傷つけたり、不道徳な事を考えるなんて本当にしたくないですし、ましてや重大な犯罪に手を染める危険があるだなんて…とにかく自分が信じられず許せずに責めてばかり…
これからの事を考えると怖くて仕方がないです。
長文乱文すみません。もし宜しければご助言をお願いします。


Re: 不道徳脅迫、懺悔脅迫 矢野 投稿日:2017年01月04日 09:38 No.239
あなたのような問い合わせは、本当に多いです。それは、典型的な強迫症の症状ではないからかもしれませんね。また、非常に苦しんでいらっしゃることがわかります。
あなたの症状の中心は、目に見える強迫行為があまりない「強迫観念がずっと付きまとうタイプ(強迫観念タイプ)」でしょうね。言い方は、色々とあります、不道徳強迫、罪悪強迫という言い方もありますし、不道徳恐怖という言い方もあります。
心のなかでお祈りを唱えるなど、目にみえる強迫行為を取りにくいことが特徴で、不道徳なこと、他人を攻撃するのではないか?という恐怖への囚われと打ち消しが中心になるタイプのようです。
森田療法でも認知行動療法でも、行き着く先は同じになります。正しく、治療の方法を学ばれると良いと思います。


ありがとうございます。 アキ 投稿日:2017年01月04日 18:01 No.243
返信ありがとうございました。
もう10年以上も前のことなのですが、自分にとっては本当に毎日不安に悩まされ苦しい時期でした。加えて、実際に思い描いた変な行動を途中まで取ってしまったというのが、自分を許せず今も信じられない理由だと思います。強迫観念だけであれば、実際には何もしないから大丈夫だと流せるのですが、過去の事を思い出すたびに、なんであんな事をしたんだろう…不安の中にも気になる気持ちや、どうなるんだろうとか、スリルを楽しみたい気持ちがあったのかは分からないですが、なんであんなにパニックで泣き苦しみながらでも変な事をしたのだろうかと思います…。
それ以降何もなく10数年経ちましたが、私は変な行動や犯罪などに手を染めたりしないでしょうか。そんなの誰にも分からないし確証が持てない事は分かるのですが、どうしても今の状態では過去の自分を認めることができないです。


Re: 不道徳脅迫、懺悔脅迫 矢野 投稿日:2017年01月07日 06:17 No.245
実際に思い描いた行動を実際に取ってしまう確率、実際にその行動を取ってしまった時の影響を高く見積もってしまうことが、アキさんの症状です。
認知行動療法・森田療法は、体験を通して、その不安を受け入れていくという方法を取っていきます。不安から逃げようとしていても、不安の症状は残念ながら消えていきません。


Re: 不道徳脅迫、懺悔脅迫 ユウト 投稿日:2017年09月15日 19:41 No.369
いきなりすみません。
現在、同じような症状に悩まされています。
どの精神科医さんも聞いたことがないみたいで、とりあえず我慢しろ、と言われます。
アキさんはどのような治療をされていますか?
襲ってくるいけない衝動を我慢していれば治るのでしょうか?
治療法だけでも教えていただければとてもありがたいです。


Re: 不道徳脅迫、懺悔脅迫 矢野 投稿日:2017年09月17日 21:13 No.370
この「不道徳強迫、懺悔強迫」という言葉は、原井先生の著書の中に出てきますね。文献的には、このような強迫症のタイプがあるという風には出てきません。
強迫症には、本にのっていないタイプの強迫症が沢山あります。これは、強迫症を専門に見ている人であれば誰しもが経験していることです。

このような、「何かをしたくてしたくてしょうがない」というタイプの強迫症は、どちらかと言うとチック症に近い強迫症と言われています。実際、このように「何かをしたくてしょうがない」というタイプの強迫症の方は、チック症を持っていることがあります。

ユウトさんの症状が具体的にどのようなものなのかわかりませんが、通常の認知行動療法を用いた方法の方を用いていくことがよいと思いますよ。それは、モヤモヤする状態への暴露であったり、なにか行動を起こしたくなったら別の行動でやり過ごすハビット・リバーサル法であったりします。このあたりは、症状をきいていないのでなんとも言えません。




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