「M9クラスの3・11の東日本大震災といい、すでに現代が平安の貞観時代と同じ、巨大地震や巨大噴火が相次ぐ状況に戻りつつある事は地震学者の常識です。今後も大きな地震でプレートのストレスが取り除かれない限り、活動期は続くでしょうね」 こう語るのは、琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏。 気象庁は先ごろ、北海道の十勝岳で火山活動が高まっているとして、5段階ある噴火警戒レベルを平常の1から火口周辺規制の2へ引き上げた。さらに福島県の吾妻山も同じくレベル2に上昇。日本列島の地下活動は不気味さを増すばかりだ。 木村氏の言う天変地異が相次いだ貞観時代(855年~877年)とは、どのような地下活動があったのか。 「三陸沖で発生した貞観地震の5年前、864年には富士山の大噴火が起きている。その前年には越中越後地震(推定M7)、871年には山形県と秋田県に跨がる鳥海山での噴火、加えて878年に相模・武蔵野地震(推定M7.4)も発生している。西日本を見ても、868年にM7クラスの播磨地震(兵庫県南西部)、887年に南海トラフ巨大地震と推定される仁和地震が発生しており、日本列島全体が揺れ続けていた時代でした」(サイエンス記者) 同時期、874年には鹿児島の開聞岳が大噴火しており、現在においては霧島、阿蘇山に危険な兆候が出ているだけに気がかりだ。 「南海トラフは1946年に発生した南海地震でストレスが取れているため、私は当分大きな地震が起きる可能性は低いと考えます。それより心配なのは、伊豆小笠原を震源とする巨大地震と富士山噴火。さらに、北海道の釧路沖、鹿児島県の東方沖もストレスが溜まっているため要注意です」(前出・木村氏) |
「鹿児島・川内原発は大丈夫か 阿蘇山噴火で火山連鎖爆発5秒前」 いよいよ九州の火山が活発に活動を始めた。福岡管区気象台によれば、11月25日、熊本県・阿蘇山の中岳第一火口で噴火が確認され、27日には一時噴煙が火口から上空約1500メートルにまで到達。噴火警戒レベルはそれまでと同様、火口周辺1キロ圏内への立ち入りを規制する“レベル2”のままだが(12月1日時点)、阿蘇山で起きている重大な異変を指摘する専門家もいるのだ。 「我々は火山の活動経歴をこの目で見ていないため、カルデラを持つ火山の破滅的噴火を予測するのは難しい。しかし、地震に大地震と超巨大地震があるように、火山の噴火にも大噴火と超巨大噴火がある。そして近年、この超巨大噴火の再来の可能性を口にする火山学者も現れ始めた。私が気がかりなのは、阿蘇、霧島、雲仙普賢岳、浅間山、三原山などの火山は本格的な噴火をした後、通常火口底が300メートルほど沈むのに、上空のヘリからの映像などを見ると、火口底が目視できる点。これはつまり、日本列島の地下に潜り込む太平洋プレートにマグマがギュッと押し上げられた状態が続いているということ。そのため、我々が経験したことがないような噴火の準備が着々と進んでいる可能性があるのです」 こう語るのは、約2カ月前に発生した御嶽山の噴火を予測していた、琉球大理学部名誉教授・木村政昭氏だ。 気象台は26日夜から27日朝にかけ、中岳第一火口に上昇したマグマの熱で噴煙や雲が赤く染まる「火映現象」を高感度カメラで観測した。マグマだまりは今年の初めから徐々に膨張しており、そのスピードは、鹿児島県霧島山の新燃岳が3年前に噴火した際のスピードとほぼ一致するという。 「降灰の範囲も広がっており、27日は40キロ以上離れた熊本市内でも確認されました。火口付近では地下のマグマが上昇することでできる岩石『スコリア』が噴き上げ、気象台はマグマ噴火と見ています。阿蘇山は1945年~'93年まで数年間隔でマグマ噴火を繰り返している。しかも'79年の噴火では大量の噴石が観光客を直撃し、3人が死亡、11人が重軽傷を負いました。今後、同じ噴火規模にならないとは言い切れません」(サイエンスライター) しかし、ここまでは想定内のこと。前出の木村氏が憂慮するのは、未曾有の巨大噴火だ。 日本でカルデラ大噴火が起こる確率は今後100年で1%−−。先頃、地球科学者でマグマが専門の神戸大大学院・巽好幸教授が、そんな予測を発表した。… |
・下記のアレンジ予想もあるしな。 ☆北海道東部:2010±5年 → 個人的なアレンジで2016年と予想?1年後じゃないですか~。今後1年間は、念のため用心かも? |