9月27日、御嶽山で噴火が発生しました。 今後、HP上でも御嶽山の噴火について触れようと思いますが、マスコミ関係からの取材等もありますので、少し間があいてしまうかもしれません。 拙著「東海地震も関東大地震も起きない!」(宝島社、2013年刊)の109−110ページに2013年±4年で予測してありますので、興味を持たれた方はご一読願えるとありがたく思います。 |
そして今回の御嶽山噴火については、噴火時期を琉球大学名誉教授の木村政昭博士(理学)が、昨年前半に「2013年±4年」と予測していた。木村博士本人はこう説明する。 「中部地方の火山は、御嶽山だけ噴火時期を予測発表しました。その理由は、かねて私が指摘してきた『伊豆諸島の火山帯→富士火山帯』という南東~北西方向への直線的なつながりです。この火山帯のマグマ活動は、日本列島の西半分が乗るユーラシアプレート下に、南側からフィリピン海プレートが潜り込む運動が源です。火山学会も主張し始めた『4年以内に噴火する可能性が高い』というのは、この火山ラインで最も顕著に進行しているのです」 さらに、木村博士は続ける。 「今回の御嶽山の新火口群が、おおむね南東-北西方向に連なって現れたことも単なる偶然とは思えません。関東・東海・中部地方の火山は、この南東-北西ラインに沿った運動メカニズムで噴火が起きている可能性が高いのです」 実際、富士山も、真上から見た姿は完全な円錐形ではなく、南東-北西方向へ引き延ばされている。最近では北西山麓で大規模雪崩が発生したり、河口湖をはじめとする北麓で主に見られる水位異常も、この運動メカニズムと関係しているとみられているのだ。 「実は富士山のほうが、御嶽山よりも先に噴火するだろうと私は推測していました。今、気象庁が公式発表している火山観測データの中で、最も激しい『火山性地震=マグマ流動』が起きているのは富士山だからです。 今は山体下約10kmでなんらかの障害物にぶつかったようなマグマ流動が見られますが、これを突破するのは時間の問題で、地下10kmから山頂にかけて続発中の通常地震で生じた無数の亀裂から、全方位的な山体崩壊が起きるかもしれません。御嶽山の噴火活動再開は、その前触れのような気もします」(木村博士) 今回の御嶽山噴火を機に、なにかを早急に見直し対策を講じる必要に迫られているのは間違いない。 |
レビュー対象商品: 富士山の噴火は始まっている! (単行本) ずいぶん前に買った本だが御嶽山噴火後に読み直してみて驚いた。87ページに「2013年±4年に御嶽山(岐阜県・長野県)が噴火する」と予測されていたのだ。この本は2012年6月の発刊だから、木村先生は2年前に御嶽山噴火を見通していたことになる。木村先生の「噴火の目」「地震の目」を気象庁は参考にすべきではないか。ほかにも噴火や地震予測が書かれている。大きな被害を出さないために、今のうちに読んでおいたほうが良い本である。 |