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「SILJA SERENADE」船旅編(往路)
げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 05:08 No.12323
「SILJA SERENADE」にストックホルムからヘルシンキまで乗船したときの景色を中心に書きます。

本船は定刻の16:45にストックホルムの港を離岸出港しました。
入船でしたのでバックしながら反時計回りに回頭します。岸壁の角は丸くなっています。
写真左側に見えているのは、窓ガラス清掃用の機械です。

隣にはストックホルムからリガに向かう「Romantika」(194m)がいます。
本船には大きなバルバスバウが見え、バウドアは観音式のようです。

「Romantika」は本船の15分後の17時出港で、すぐ後ろで離岸して付いてきました。
連続の出港となるのは、ストックホルムから外洋に出るには、狭い海域を長く航行しないといけないため、反航船とのすれ違いポイントが制限され、タイミングを合わせて連続してすれ違わせるためのようです。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 05:17 No.12324
ターミナルの近くには、世界初のLNG燃料の大型フェリー「VIKING GRACE」にLNG燃料を供給するために改造して作られたバンカー船「SEAGAS」がいました。この船自体もフェリーを改造して作られたそうで形が変わっています。

このあたりの地形は、海から少し高くなっていますが、丘はあっても山はなく、陸地の高さ同じで揃っています。遠くまで同じ高さで緑があるので景色が綺麗です。フィヨルドのような氷河の影響でしょうか。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 05:28 No.12325
出港してまもなく本船と同じシリアラインの「Galaxy」(48,915GT 212m)とすれ違いました。個々の場所は島を挟んですれ違いが可能になっているポイントです。
「SILJA SERENADE」は旧シリアラインの運航で、タリンクに買収された後もタリンク・シリアラインとしてシリアラインブランドで運航していて、ファンネルマークはアザラシになっています。「Galaxy」の船体もシリアラインの文字ですが、ファンネルマークはタリンクのものになっています。
上のNo.12323に掲載した「Romantika」はタリンクと船体に書かれ、タリンクのファンネルマークです。

船体には空が描かれた大胆なデザインです。他にも大胆に絵を描かれた船をたくさん見ました。

このあたりの海域は、航行船はあまり多くなく、貨物船はほぼいません。航行しているのは数万トンクラスの大型フェリーと、島の間の小型フェリー(対岸まで渡すぐらいの両頭フェリー)、あとはプレジャーボートしか見かけません。貨物船がほぼいないというのが新鮮です。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 05:42 No.12326
たくさんの島がある海域を航行していますので、時々びっくりするぐらい細い場所を通ります。
1枚目の写真のこの隙間を通ります。島の間の距離でも200mなく、そこを斜めに通ります。可航幅は100mあるかどうか・・・。
前方には先行するライバル社のVIKING LINE「GABRIELLA」(35,285GT 169m)が見えています。ここでは先行していますが、翌朝のヘルシンキ入港は本船が先で途中で追い越します。

ここでは、船をライバル社に売却することも普通にあるようで「GABRIELLA」はシリアラインに所属していたこともあるようです。また船籍港を帰ることもあるようで、1997年まではスウェーデン、それ以降はフィンランド船籍のようです。乗船した「SILJA SERENADE」もフィンランド船籍ですが、姉妹船はスウェーデン船籍になっています。同じ会社でも別れています。

ずっと島のある関門海峡というか、備讃瀬戸をもっと狭くしたような海域を何時間も航行するので、慣れているとは言っても操船には気を使いそうです。ずっと船長なのか、慣れているので航海士なのかは分かりません。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 05:49 No.12327
大きく左にカーブするところで、反航のVIKING LINE「AMORELLA」(34,384GT 169m)がやってきました。本船はフィンランドのトゥルクとストックホルムを結んでいます。1988年建造でちょっと古い印象が窓の形からも感じます。
この場所までがすれ違えるポイントのようで、この区間ですれ違うように細かく調整されています。それだけ出港は定時を守らないといけないダイヤということにもなります。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 05:52 No.12328
後続の2隻の大型フェリーも続いて来ているのが見えます。
貨物船は全くいないのに、すれ違いタイミングを合わせるために過密なスケジュールになっています。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 05:59 No.12329
19時になってくると日没が近くなります。
今の時期は日本と変わらないような時間に日没ですが、緯度が高いので夏至の頃には21時台に日没。冬至の頃には昼の2時台に日没と全く違う状態になります。この景色を楽しむには夏側に乗る必要があります。冬には、流氷の楽しみがあるようですが。

所々で、黄色の目立つ色をした小型フェリーが横切っています。どれもほぼ同じタイプのようで、両頭フェリーです。
船室は見当たりませんが、この短距離用のフェリーにもしっかりと膨張式救命いかだが多数積み込まれています。日本だと平水区域などで不要になるところですが、ここでは積まないといけないようです。個人的には北海道の冬などを考えると日本の今のルールはそのままでいいのだろうかと感じますが。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 14:02 No.12331
船は23:45頃に、途中のオーランド諸島のマリエハムン(フィンランドで自治権が与えられた島)に寄港します。
本船にとっては、免税店をやれるようにすることが目的の寄港になります。各航路のフェリーが次々と寄港して10分ほどで出港していきます。隣のバースには、前を先行していた「GABRIELLA」がいます。
奥には「ROSELLA」(16,850GT 136m 1980年建造)がいます。こちらは、スウェーデンのKapellskärとを短距離で結ぶことがメインのフェリーで、約2時間半で1日2往復しています。こちらは輸送を行うのが目的のようです。

本船が着岸作業していると、隣の「GABRIELLA」は出港していきました。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 14:05 No.12332
本船のランプウェイを開く場所は浮き桟橋になっています。駿河湾フェリーのようなやり方です。

隣のバースも過去に延長しているようで、「ROSELLA」は延長したドルフィンとの隙間に突っ込むように入っています。
なかなか大変な状況のバースのようです。これだとタグも使えないですね。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 14:07 No.12333
翌朝、起きるとバルト海の外洋の中にいます。
ストックホルム近くの多島美ではなく、水平線が広がっています。海は穏やかで全く揺れは感じません。
本船の後ろには追い越した「GABRIELLA」がいます。出発地・寄港地・目的地が同じでこの後も何度も一緒になります。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 14:14 No.12334
ヘルシンキの港が近づいてくると、頻繁に運航されているヘルシンキ〜タリン(エストニア)のフェリーと交差しました。
同じヘルシンキでも西側の港を使っているので交差します。
すれ違った「MEGASTAR」(49,000GT 212m 2017年)はLNG燃料のフェリーです。ファンネルの前になにか排気口のようなものがありますが、これはLNGフェリーのためのなにかでしょうか。他のLNG燃料のフェリーでも見かけるようです。
ヘルシンキ〜タリンは約2時間の短距離航路(EU内の国際航路)なのですが、それでも約5万トンの巨大船を4隻も就航されています。この航路も豊富なエンターテインメントがあるようです。
本船には膨張式救命いかだのみで、救命ボートはありません。救命いかだへのシューターがデッキではなく船体の途中の位置に設置されている工夫があります。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 14:17 No.12335
ヘルシンキ港の入り口には、大きな灯台と、レーダー設備、それにパイロットボートの基地がありました。この小さな島がパイロットの待機場所になっているのでしょうか。
本船の後ろを「GABRIELLA」が続いて入港してきます。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 14:22 No.12336
港内には「VIKING XPRS」(35,918GT 185m 2008年)が入港していました。
本船もエストニアのタリンとの間を結ぶフェリーのようです。
船尾の幅広いランプウェイを開いて、複数のレーンから並行で下船させているようで、車が同時に多数出ていっています。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 14:24 No.12337
山がないのでヘルシンキの街並みをデッキの上から見渡せます。
本船が回頭していると「GABRIELLA」が近くまで接近してきていました。
カラフルなタンカーがいると思ったら、バンカー船のようです。フェリーへの給油をこの船でやっているようです。そのためか使われていないフェリーバースにいます。


Re: 「SILJA SERENADE」船旅編(往路) げんかい(管理人) 投稿日:2018年09月27日 14:27 No.12338
ヘルシンキの港に着岸しました。
元々あった岸壁を斜めに埋め立てたようで、途中岸壁に接しない場所もあります。いびつな形のバースです。
着岸後の下船は、広い下船口(人道橋)のおかげで、横に並んで下船できるので行列に並ぶ必要なくストレスフリーで下船できました。




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