気まぐれの・・・3
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あったかいんだから~
B
投稿日:2015年02月08日 23:54
No.52
20代~30代の頃に十数年、宮崎市役所のサッカー部に所属していた。
部外者で、縁も所縁もなく、ただサッカーがしたいだけの男を、何も言わ
ず優しく迎え入れてくれた。楽しく、おかしく、あったかい思い出の多い
チーム、仲間であった。
そんな仲間がここ数年還暦を迎え、退職していく。その度に年に1度、お別
れ会にお呼びがかかる。当時の仲間たちと昔話に花を咲かせ、にぎやかな
うちに送り出していた。
ところが、今年は宴会の前に「サッカーの試合をします」と言う。
「えっ!マジ?」と聞いたら、「マジ」と返ってきた。
「救急車を用意しとけよ」としぶしぶ受けた。
当日、綾川荘チャーターのバスに乗り込みグラウンドに集まったのは24
名。60歳前後のおっさんばかりである。天気は上々、グラウンドは人工芝
でシチュエーションはバッチリであった。コートの半分を使っての20分
ハーフのミニゲームとなった。
全員何年かぶりのサッカーで、体がついていかない。こける、空振り、足
が出ないのに声だけが出る。全員同じレベルで走れないから笑い声だけが
こだまする。これはやってるより、見てる方が絶対面白いと思いながら
時間が過ぎた。結果3-3、いい勝負であった。
5分持たないと思っていたのに40分持ったのは意外であったし、なにより
救急車を呼ばなくて済んだのは幸いであった。
綾川荘で温泉に入り、いつも通りの宴会が始まり、楽しいひとときを過ごし、あっという間の半日であった。
帰ってぐっすり寝入ったまではよかったが、夜中に足がつって飛び起きた
(それも2回)のは余談である。
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